今回はうちの事業所の特別休日って事で、20日の月曜日がお休みになった。公称「ゴルフ休暇」なのだそうだが、こんな梅雨の真ん中に設定して何を考えてるんだか。私はゴルフには興味皆無だが、平日に休めるのは非常にありがたい。どこへ行こうか検討していると、郵政公社の改廃情報にいわき市の
荷路夫郵便局が廃局になるという情報があったので、これは行かねばって事になった。いわきは以前にオフラインだった
大柿簡易郵便局を訪問した際に少し巡っており、特に小名浜近辺が中途半端になっているので、ついでにこの辺りを整理して来よう。
前日の日曜日、14時半くらいに出発し、中央道、首都高速、常磐道と走っていく。首都高では少し渋滞していたがあとはスイスイ進み、小名浜の宿にはちょうど4時間で到着した。楽天で予約した宿でポイントを使ったのだが、フロントにはおじいちゃんが2人。話が通じるかちょっと心配だったが、明細書にはしっかりと「楽天スーパーポイント」と印字されており、おじいちゃんもしっかりと認識しておられた。最近は宿の予約はほとんど楽天を通している。JALのマイルも付くし、ポイントで安くなるのでなかなか便利。宿の1階が居酒屋兼食堂になっており、宿泊客は5%引きらしいので、そこで刺身定食をいただき、そのままちょっとだけ明日の下見に出かけた。今日は梅雨の最中だからか、小名浜は霧に包まれていた。
小名浜西郵便局や
下川簡易郵便局などを下見し、ヴィッツくんにエサをあげ、1時間くらいで帰ってきた。後は部屋で明日の予定を立て、テレビを見ていたら眠くなってきたので寝てしまった。

上君田の木製電話ボックス
明けて郵貯当日。朝からどんよりした曇り空。でも雨が降るような感じではない。朝6時半からの朝食を食べ、7時過ぎに出発。最初の局が茨城県の高萩市の山中からなので、ちょっと移動に時間がかかる。せっかく現地泊しているのに、こんな早くの出発ではあまり意味が無かった。まあでも家から直行だと3時くらいに起きないとダメなのでまだマシかな。朝の国道6号線を南へ向かうが、いわき市内の鮫川の橋のところで思いっきり渋滞していた。高速を使えばよかったかな〜と思ったが、現地泊なのに高速なんて論外なので、ここは我慢してのろのろ走る。やがて渋滞も抜け、南中郷の駅の所で山のほうへ入っていく。今日の最初の局はここから山中にかなり入った所にある
上君田簡易郵便局だ。本当は目的である
荷路夫郵便局を朝一に訪問したかったのだが、郵政公社のホームページで調べていると
上君田簡易郵便局が15時までの営業だった。
荷路夫郵便局から小名浜を経由して
上君田簡易郵便局まで巡ろうとすると、どうしても15時を過ぎてしまいそうな気がしたので、訪問順を逆さにしてここを最初にしてみた。本当は
荷路夫郵便局から巡って南下していくほうが効率も良かったのだが、こういう僻地の簡易局はどうしても今のうちに巡っておきたかったので仕方ない。
僻地の郵便局って民営化後は特定局は残るかもしれないが、簡易局はバッサリ切られてしまいそうな気がしてならない。なのでどうしても僻地の簡易局に目が向いてしまう。まあそれがなくても、こういうのんびりした雰囲気の中にある簡易局っていい感じで好きだが。山道をどんどん走っていくと、やがて曇り空から晴れ間が見えてきた。途中、
若栗郵便局を横目に見て、更に山奥へと進んでいく。やがて目の前に田んぼが広がる盆地に出て、四つ角の所に木製の電話ボックスがあった。もう局は目の前なのでここで小休止。記念に写真を撮っておいた。

上君田簡易郵便局
15時までなので注意。
上君田簡易郵便局はちょっと県道から入った所にあり、局の前の道が狭いので、県道の脇に車を停めて徒歩で向かった。地元の方が雑草をチェーンソーで刈っており、草の香りが漂っていた。8時50分くらいに着いたので、しばらく近辺を散歩。用水路を流れる水はとても綺麗で、その流れる音を聞いているといつの間にか時間が過ぎていく。9時少し前に局にお邪魔してみる。局舎は昔は特定局だった事を感じさせるものだった。ここの受託者の息子さん達が今は私と同じ街に住んでおられるらしく、色々お話をさせてもらった。局内には昔の木造局舎の写真も飾ってあった。9時ちょうどに貯金を済ませて、局の周りの写真をばしばし。猫にゃーが居なかったのは残念だが、のどかな山村の集落といった感じだった。車はもと来た道を引き返し、さっき前を通過した
若栗郵便局へ。クロネコヤマトの運ちゃんがダッシュで荷物の集荷をしていた。郵便局も民営化されたら、配達の人もあんな風にダッシュしないとこなせない位の仕事量を課せられるのかな?ここは集配局らしく、割と局員さんが多くいた。高萩市の山中にはこの2局だけで、あとは浜通り沿いの局となる。途中狭い所や工事中の所もあったが、おおむね2車線の道が通じているので、そんなに時間を費やすことなく海沿いまで戻ってこれた。浜通りまで戻ってくると空はまたどんよりと曇り空に戻っていた。お次は
中郷簡易郵便局なのだが、この局はもう既に廃局になっていたらしい。しかしそれを知らなかったので、局の前まで行ってしまった。
シャッターが閉まっていて「営業時間10時〜15時」と書いてあり、別に廃局になった事を知らせるものは何もなかった。今はまだ9時半なので、他に行ってからまた来る事にして局を後にする。工業団地のような所を走り抜けて
高萩上手綱郵便局へ到着。ここは古くからある集落のような雰囲気だ。ここでさっきの
中郷簡易郵便局の事を伺うと、もう辞めちゃったとの事。そんな告示は見た記憶が無いのでちょっと意外だったが、事実ならばしょうがない。確かにこれを書いている今、郵政公社のページを見ても高萩市の郵便局一覧には
中郷簡易郵便局は載っていなかった。残念。しかし10時から15時という営業時間の簡易局って他では見たことがない。
(今調べたら2003年1月6日に一時閉鎖になってました)

橋場郵便局
県道の裏道沿いにある。
お次は常磐線の海側にある
南中郷郵便局だ。交差点の4つ角の所にあり、駐車場がないので車を停めるのがちょっと大変だ。バスも往来する道なので、邪魔をすると大変。ここでも
中郷簡易郵便局の事を聞いたが、やっぱり廃局になったとの事。予定していた局を1局損したような気分だ。この局には結構お客さんがおり、少し待たされた。お次は市の中心部にある
北茨城郵便局だが、大きな局舎の中にはお客さんで一杯。久々の17人待ちだった。ロビーでは待っているお客にクレジットカードを勧誘する方がいて、私も勧誘されてしまった。そんなに何枚もカードはいらんちゅうねん。勧誘の方が常駐する位、この局はいつも混雑しているのだろう。15分くらい待って貯金することができた。車はここから少し山の裾野に沿って走っていく。
橋場郵便局は県道の裏道沿いなのだが、それに気付かずに結構行き過ぎてしまった。ここは昔ながらの特定局って感じの局舎だ。
ここも駐車場が無かったので路駐したのだが、停め方が悪かったのかクラクションを鳴らされてしまった。更に進んで
大塚郵便局へ。ここも昔ながらの局舎でいい雰囲気だ。郵便局の例のポールも建っておらず、自動機コーナーも電話ボックスみたいに後から据え付けたような感じだ。次は山道を少し走って
北茨城華川郵便局だ。ここは綺麗な局舎になっており、きっと局舎を建て替えたときに局名の頭に「北茨城」を付けたんだ。間違いない!(陣内智則風)ここは局内に外国人風の方が数人おり、なにやら荷物を発送していた。お次は一山越えて関本の集落へと向かう。割と整備された県道を走って山を越え、常磐道の下をくぐると左手に
関本郵便局が見えてきた。この辺りから空が暗くなってきて、雨がぽつぽつ降り始めてきた。ここも昔ながらの局舎で、お隣が消防署なのか、火の見櫓が建っていた。これにて北茨城市の山沿いの局は終わり、残りは大津港駅周辺の海沿いの4局だ。

神岡下簡易郵便局
愛車ヴィッツくんを横付け
常磐線の近くまで下りてきて、関南小学校の前の細い道沿いに
神岡下簡易郵便局があった。小学校の正門の前に立地している。次は踏切で常磐線を越え、国道6号線も横断して大津港の方へ向かう。昔からの漁港らしく商店が軒を連ねて割と活気を呈している。ここは茨城県内でも有数の漁港なんだそうだ。
大津西町郵便局は集落の中心を通る道沿いにあり、一応駐車場もあった。漁師町にある郵便局って路地裏にあったりして、車では近づけない事が多いのだが、ここはそうでは無かった。次はその中心を通る道路を駅の方向に走り、国道6号線を越えてちょっと行くと、左手にちょっと入った所に
大津郵便局がある。ここは大きな局舎で番号も18番と若い。
北茨城郵便局が77番だった事を考えると、昔はこの漁港の辺りの集落がこの地域の中心だった事を伺わせる。ここは待ち時間も特に無くあっさりと貯金終了し、茨城県内ラストの
平潟郵便局を目指す。平潟の方も同じく漁港を中心とした集落で、本当に福島県との県境ぎりぎりにある。ここはアンコウが名産品で、温泉や奇岩など、観光地にもなっている。
以下作成中。