VP-mini84MarkII 製作過程
VP-mini88MarkIIの製作過程です
梱包
ザ・キット屋さんより購入。結構大きめの梱包で届く。とりあえず週末までおあずけ。
(2006/07/04)
説明書
組立説明書と付属の六角レンチ。
説明書は写真入りで親切だが、最後の「参考写真」がそれまでの部分的なものと微妙に一致していなのでやや紛らわしい。
あくまで、実体配線図が正しい。
別注品
今回は最初からカップリング・コンデンサーを東一オイル・ぺーバー・コンデンサーに換えるつもりで注文しました。横山さんのCDもオーダーしました。金属銘板はJB-2A3用に送っていただいたものです。
これが以前のシール製のものより二回りくらい大きい。立派だけどちょっと品がないかな。
Tシャツ
Tシャツが同梱されていました。しかし、背中の「ザ・キット屋」ロゴはでかすぎ。外ではちょっと着られない。
KT88
同梱のKT88。Valve Art製。どうも中国製らしい。
背面
スピーカー端子の立派さにびっくり。
パーツ
裏蓋を取ると部品類がびっしり。全て種類ごとに分けられているのでとてもチェックしやすい。
12AX7
同梱の12AX7。electro-harmonix (Russia)製。未だにこのキャラクターの意味が分からない。
基盤
サラの基盤。他の方のVP-mini88の製作記では、ソケットや抵抗類が最初から装着されていたので、期待していたのですが何も付いていませんでした。製作自体も楽しみではあるのですが、今回は少し楽をしたいと思っていたので。
ハトメ処理
まずは説明書に従って基盤のハトメすべてにハンダを流し込む。
爪楊枝を使って穴を塞がないようにしました。
ソケット
基盤にソケットを装着。この辺はVP-mini84と同じ。ただ、KT88用のソケット穴は大きいからかハトメが使われていました。
基盤完成
基盤に抵抗、ダイオード、コンデンサー、アース線、ヒーター線、ヒューズ、LEDなどを装着。説明書ではLEDは基盤をシャーシに固定してから付けるようになっていますが、この段階で付けてしまった方が楽です。東一のオイル・コンもかなり大きいですが、うまく収まってくれました。
今週末はここまで、配線は来週に。(2006/07/09)
電源スイッチ
電源スイッチは一度はずして配線をすませます。基盤と重なる位置にあるので、最後に基盤に配線することにしました。
ボリューム
ボリュームとセレクター、RCA端子などの配線は実施済みでしたが、ボリュームから基盤への左右チャネルの配線はされていないので、ボリュームを一度はずして配線をしておきます。
配線
基盤との配線がほぼ完了。基盤をシャーシに固定せずに配線しました。この方がハンダ付けが楽です。
配線完了
基盤をシャーシに固定し、電源スイッチからの配線、また、トランスからスピーカー端子への配線などをして完了。
ただ、基盤とシャーシの固定の仕方として、基盤上5カ所あるスペーサー位置の内、真ん中の1カ所だけシャーシ側にスペーサーを付け、残りの四隅は基盤側にスペースを付けておいて、配線後固定したのですが、なかなかシャーシ側の穴とスペーサーが合わなくて苦労しました。
バイアス調整
真空管を装着し電源オン。何事もなく一安心。この後逆さにしてカソード電圧のバイアス調整をします。KT88は0.6V。基盤上の小さなVRで調整します。横の本は逆さにするための置き台代わりです。安部公房の「箱男」(1973)と「密会」(1977)。箱入りなので丁度良い。製作とは全然関係ない。
完了
入力セレクター用のシャフトを通して完了。最強バージョン用の側板も装着。
音出し
さて、いよいよ音出し。問題なし。これからバーン・イン。
翌日、約10時間のバーン・イン後に試聴。横山さんのバイオリン、ショーロクラブのバンドリン、ギター、コントラバス、藤原真理のチェロと、骨太で低域から高域までバランスが良く、演奏や録音の細部を引き出すより音楽性豊かに鳴らす感じでとても良い。オイル・コンの効果もあってか中低域の充実度は目論見通り。(2006/07/16)