●塗り壁隊ってなに?
塗り壁隊は土壁と土の文化を創る素人の左官集団です。プロの左官やさんではありません。土や土壁に興味のある人なら、誰でもいつでも参加でき、隊員になれます。また、単なるボランティア活動ではありません。素人ですから請負仕事もしません。
土壁のオーナーは、自らが自力作業をして土壁を作ります。塗り壁隊はそのオーナーの作業をサポートします。オーナーは作業の実費+αを塗り壁隊に支払います。
塗り壁隊は現代社会から土を再度見直し、新しくてモダンな土壁、土の文化を創ることをめざします。

●塗り壁隊の土壁って どんな壁 ?
土壁にはいろんな材料が使われ、いろんな工法がありますが、塗り壁隊が扱っているものは山土と生石灰を混ぜたもので、土しっくい壁と呼んでいます。
山土、砂、生石灰等を混ぜて水を加えて練ります。できた材料を金こてで壁に塗り、押さえて土壁を作ります。材料の全てが自然のものです。
塗る壁は建物の内、外を問いません。下地はコンクリートブロック、木造ではラスモルタルが必要となります。
色は土の持っている色気の発色に任せます。石灰を加えるので乾燥後は土そのものの色の1/2程度の濃さになり、明るい壁になります。土は山から採ってきた山土です。
左官作業の内容としては、土壁の他に石灰クリーム、たたきなどがあります。
土壁の特徴は人の体と心にやさしく、環境を汚さないことです。室内の調湿や保温、音響にも優れた効果があります。

●これまでの経過
塗り壁隊は2000年の春に結成され、5年が経過しました。詳しくは活動記録を見て下さい。
2002年春には縁あってインドのボンベイに遠征しています。
●作業の記録
これまでの5年間で40をこえる作業をしてきました。お店の壁、住宅の壁、マンションのエントランスホール、土蔵、民家、エクステリアなどいろいろな土壁を塗っています。
主に関東を中心に、いろんな場所でいろんな土壁を塗ってきていますが、東方では宇都宮、西方では岐阜の美濃、北方では小諸にまで出かけています。
作業依頼が入ると、事務局から作業の1ヶ月前に、隊員に作業連絡をして参加者を募集します。作業に参加する隊員は事務局に申し出ます。
また、毎年、夏には合宿、冬には忘年会をおこなって隊員の親睦をはかります。
●実際の作業のこと
塗り壁隊の作業日は、基本的に日曜、祝日です。作業に参加する隊員は、マイコテを持って現地に各自で集合します。いつも参加者の半数以上が初心者なので、午前中は説明や準備となります。ベテラン隊員が初心者の隊員をリードします。
午後は時間が経つに連れ、みんな慣れてきて一気に塗って仕上げます。4時頃には壁も仕上がって、片付けが終わった後その場で軽く打ち上げをして解散します。
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●隊員について
隊員は全国に散らばっています。現在、メールなどでの通信ネット上の登録隊員は約230名です。みんな左官のシロウトで職業、性別、年令は実に様々です。
隊員になるには、その旨を事務局に表明するだけです。塗り壁隊員に登録されると作業連絡等の情報が事務局より送られます。

●これからの展望
塗り壁隊は、土壁の文化の再興をめざします。また、シロウトの自力工事による土壁の創出をしていきます。
作業をくり返すなかから、塗り壁隊という独自の集団による新しい活動のエネルギーをつくりだしていきます。
古いものに固執しないで、あたらしいモダンな土壁をつくります。
地球上で共通な土という材料を扱い、国や民族を超えた豊かな活動をめざします。
住宅・お店・外カベなど 塗り壁作業 募集中!! 隊員も募集中!!
塗り壁隊では、自然素材で塗ってほしい"壁"を募集しています。塗り壁隊の趣旨に賛同の上で、ご依頼、ご相談があれば、休日ベースで塗り壁隊は出動します。お気軽に事務局までお問い合わせください。
●非営利を原則としますが、実費+αを負担していただきます。
●隊員の作業に対するギャラはありません。
●参加するときは「MYこて」を持参してください。
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