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![]() 「この物語は、南アメリカの先住民に伝わるお話です」から始まる物語は、マイケル・ニコル・ヤグラナスさんの描いた原画だけの文字のないページと合わせても十数ページしかない。 しかし、表紙と同じような赤と黒と白で表されたこの短い絵本は、私には今からの生き方を考える意味においてとても衝撃的な物語であり、ブログで紹介させていただいた「ヒトデの詩」や大好きな「ONE PIECE」の言葉や生き方に重なるものであった。
「さて、省略した(一行)には、何が書かれているでしょうか。クリキンディという名のハチドリが言ったことばです。皆さんはどう思いますか?考えてみてください。」
この本には、世界各地で頑張っている多くのクリキンディさんが登場し、私たちに大切なことを短い言葉で語りかけてくれている。 |
ぼくたち人間は、すべての生きものの中で最大の力をもつようになりました。残念ながらその力はしばしば、人間同士が傷つけ合ったり、自然環境を壊したりすることに使われてきました。でも幸いなことに人間は、小さな地球人として、そのことを自覚することができます。そしてその気になれば、力を合わせて水のしずくをたくさん集め、燃えている森の火を消すだけの力をもっています。
地球温暖化、戦争、飢餓、貧困・・・・・・。ぼくたちの生きている世界は深刻な問題でいっぱいです。しかしぼくは、その重大な問題よりさらに大きな問題があるという気がします。それは「これらの問題に対して、「自分にできることなんか何もない」とぼくたちがあきらめをかんじてしまっていること。もしもこの無力感を吹き払うことができたら、つまり、「私にもできることがある」と思えたら、その瞬間、ぼくたちの問題の半分はすでに解決しているのではないでしょうか。
セバン・カリス=スズキ
坂本 龍一
加藤 文子
C.W.ニコル
アンニャ・ライト |