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旅行北京(中国)旅行記3ーライトアップ長城,居庸関長城古客桟(2007年12月)
ライトアップ長城

ライトアップ万里の長城
ライトアップ万里の長城 バスはどんどんと山奥に入っていく。道路の端にところどころ雪が残っている。外の気温もずっと低くなってきているのだろう。あたりはもう夕闇が迫ってきて薄暗くなってきた。
 ようやくバスが止まり,降りて見上げると,そこにはきれいに光るライトアップされた長城が山に沿って伸びていた。北京オリンピックのどでかい看板も見える。ここは翌日にも来る八達嶺長城の入り口である。
 このライトアップ長城の観光もこのツアーの人気の一つだそうだが,確かに夕方から夜にかけてこれを見て,北京市内中心部のホテルにもう一度帰ることはとても時間的に難しく,ここから10分ぐらいのところに唯一あるホテルに泊まるこのツアーでないとできない技かも知れない。
ライトアップ万里の長城
 ガイドさんに写真を撮ってもらったが,夜なので少しピンぼけ。ノンフラッシュでシャッターを押し,しばらくジーと我慢しながら撮った。何とか写っているぞ。もっと暗くなったらまだきれいなのだろうが,外はとても冷え込む。トイレに駆け込み,もう何枚か写真を撮ってバスに乗り,近くの夕食レストランに行った。

清王朝宮廷料理
 バスが長城ぽい石組みのトンネルを一つ二つ超えると,今夜の夕食のレストランに着いた。
 もう外は暗く,ライトも節約しているのだろうか,どんな建物なのか全景が分からないが,中にはいるとすぐに周恩来さんの大きな像があり,二階に上がるとまだ工事中の部屋などがあった。レストラン内も何やら私たちのツアー客以外は見あたらず,閑散としていた。
清王朝宮廷料理 料理は宮廷料理と言うから,韓国での経験もありこれは期待はしていなかったが,まさしくしかりであった。卵を浮かべたスープを飲んでみた。
 「ん??」(みんなの視線が私の方に)
 「味がない。湯をのんでるみたい。」
 「でしょう!」(と,みんなの反応)
 でも基本は中華料理なので,食べられるものはあり,韓国で食べた宮廷料理よりはと思いつつ箸を進めた。ビールも注文した。1本20元で,思った以上に安い。これから食べるどのレストランも20〜30元だったので,飲み物は日本のレストランなどよりも安いと思った。ちなみにミネラルウォーターは1本5元だった。これはガイドさんから買った方が少し安いが,良心的な値段だと思う。残念だったのが子どもたちが飲むジュースなどがなかったことだ。家のようにお茶か水を飲むしかないのだが,せっかく旅行に来たのにね。
 どのツアーでも飲み物代は別料金なのだが,面白かったのが,後払いではなく,ビールや水と即お金を交換する仕組みだった。きちんと店の人が20元と言ってきっちりと出すまでそばにいる。おつりがないときに,奥の方に引っ込み,しばらく持ってこないので不安にもなるが,どのレストランでも忘れずに,間違えないで持ってきてくれた。連れて行ってくれた(行かされた)お店は,どこも日本語が通じるからすごいものだ。

居庸関長城古客桟
居庸関長城古客桟  レストランをあとにし,バスに乗ることわずか10分ぐらいで,今宵泊まる宿に着いた。
 ホテルの名前は,居庸関長城古客桟。何とも重々しいというか,大丈夫かなあというイメージだが,ここも暗くて全体像が分からない。ロビーも廊下も電気節約なのか薄暗くかった。これでも旅行会社によるとデラックスクラスだそうだ。でもここに泊まれるからこそライトアップされた長城が見られたというものだ。
 部屋は,80●号室。「8階でも2階でもありません。」とガイドさんが言っていたが,どの番号の部屋の人も一階だった。いったいどのような造りになっているのだろうか。 ホテルの係員の後について明日の朝食場所を案内された。くねくねと何度も廊下を曲がり,一旦外に出て,また入ったところが朝食会場だった。それから部屋に案内された。カードキーなのだが,何故かこれがうまく空かない。「NO!」と言われて,ホテルの人が空けてくれた。感度のよくない鍵だ。
 「夜は危ないので外には出ないでください。朝の散歩は大丈夫です。」
とガイドさんが行っていたが,「行きたくてもこうくねくねしていたのでは,ロビーにも行き着かないね〜。」と言い合った。

 このホテルの部屋は面白いと言えば面白いのだろうが,トイレやお風呂スペースが奥にある。逆にベッドは玄関側にあって,その玄関の横には大きな窓まであり,カーテンはあるものの廊下から丸見え状態だった。お風呂にもゆっくり入る雰囲気ではなかったので,にもう疲れたから早く寝るしかないなと言いつつ,TVを見ていた。当然全て中国語放送であるが,日本の昔のアニメ「キャッツアイ」なども猫目なんとかという題名でしていて,チャンネル数はかなり多い。でも当然ながら何を言っているのか分からないので飽きて寝た。(部屋自体はきれいだったよ)

朝食
居庸関長城古客桟の朝食  昨晩案内された朝食会場に間違えずにたどり着くと,白い服装の食堂係の人たちが何人か立っていた。
 でもガイドさんがいない。どこの席についてよいのかも分からずに,適当に座るとおもむろにホテルの人が寄ってきて,「違う!」と言うそぶりをする。「違うのなら初めから教えろ!」と言いたくなるところだが,言っても分かるまい。ほどなく他の人も会場にやってきた。
 「遅いぞ。ガイド!」と,これも言いたくなるぐらいぼやーとガイドさん登場。疲れていたのかな?
 テーブルには野菜や漬け物ぽいものとお皿だけ,およそ旅行らしくないものが並んでいるだけ。これから来るのかどうかも分からないくらいに,何人か並んで立っているホテルの食堂係の人たちは,お手拭きみたいなものを配ったきりで何もしようとしない。??
「もう食べようやー。」
と夫婦組のおじさんが言い,みなその「らしくない食事」を口に入れ始めた。
 しばらくしてやっと,「他にも料理はあったのか。」
と思うぐらい遅くに,皿をカチカチ言わせながら,テーブルに料理を次々と載せていった。テーブルに載らないと分かると,他のお皿の上にも平気で載せていくから唖然ともしたが,面白くもあった。
味は,宮廷料理よりはましになったかなと皆言っていた。
(面白いことに後になるほど徐々にランクを上げながら,おいしい料理になっていった。)

ホテルの外を散歩
居庸関長城古客桟の外朝食  昨夜は外にも出ずに,くねくねと廊下を歩いただけだったから分からなかったが,朝食後ホテルの外に出てみるとこのホテルは何とも趣のある造りをしていたことが分かった。(2つ前の写真はホテルの玄関)
 しばらく外を散歩した。見上げると万里の長城も見え,場所としてもつい見とれてしまうほどの景観であった。ホテル周辺の建物も中国らしい造りで,昨晩のイメージを一気に覆させられた。そのぐらい冷たい朝の空気の中に建つ建物とそれを囲む風景はよかったと思う。
居庸関長城古客桟 なるほど,結構人気のホテルであることがようやく発つ寸前に分かった。
 しっかり寒さ対策をして今日のメインの朝の万里の長城に登るため,バスに乗り込み出発した。

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