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旅行北京(中国)旅行記6ー四川飯店,京都信苑飯店(2007年12月)
四川飯店

四川飯店
 胡同から少し歩いて,今夜の夕食場所の四川飯店に行った。
私たちが住む街にもSOGOの中に四川飯店という同じ名前のお店があるが,そこは陳 建一さんのところだから関係はないのだろうが,かなり期待して入った。
 まず出されたのは,お焦げで,これはおいしかった。そして次から次へと料理が出たのだが,となりで長男がえらく咳きこんでいる。どうやら麻婆豆腐を食べたみたいだ。すぐにミネラルウォーターを注文し,飲んで落ち着いたようだが,「そんなに辛いの?」と聞くと,
四川飯店  「お父さんも食べてみて!後から来るから。」
早速食べてみた。
 「辛いけどそれほどでも・・。」
→「いや,来た来た,ほんまじゃ!」
本当に後から辛さがのどにぐーんと来るのだ。
 息子たちはそれから果敢に挑戦し,「旨くなってきたよ。」と言っていたのだが,わたしはその一口以上は食べることができなかった。担々麺も出てきた。これもきれいな朱色になっている。これも食べるのをやめた。ちいさんは,辛いと言いながらもともと大丈夫な方だから,おいしそうに食べていた。
 私は食べられるものだけ食べて(後はみんなおいしかったよ),少し離れて一服である。
 となりのテーブルの料理は少し違っていたから,値段によっていろいろあるんだろうね,とツアーの人が話していた。
四川飯店  面白かったのが,そのとなりのテーブルのお皿などの片付け方だ。まず,テーブルに水をかける。(これだけで「えっ!」という感じ) そして大小いろいろな形のお皿(4から5人分)を重ね始めた。これ持てるのかな?というぐらい積み重ねたり,皿のあいだに挟んだりしていく。見事に皿の盛り合わせが完成し,女性店員が事も無げにひゅっと運んでいくのだ。私たちが思わず拍手すると,恥ずかしそうにしながらも嬉しく他の店員に話していた。水をかけたテーブルも新しいテーブルクロスを素早く上手にかけるのだから手慣れたものだ。いったい料理を食べに来たのか,お店を見に来たのかね〜。

京都信苑飯店

京都信苑飯店

  四川料理を食べ終え,バスに少し乗り込み着いたホテルが,「京都信苑飯店」である。 ロビーにはいると,明るく見るからに高級そうだ。一応5つ星で,旅行会社によるとスーパーデラックスクラスだそうだ。(でもその5つ星ホテルの中でも日本語が話せるスタッフの数とか諸々でさらに細かく分かれて値段に反映させているのでしょうけれど。)
 エレベーターで,18Fに上がる。たぶんこれまでの旅行で泊まったホテルとしては,とても高いところに部屋をとてくれたものだ。キーはカードキーだが,これまたコツがあるようで,日本のようにはいかない。(でも何回もすると慣れてくる)

 部屋に入る。「まあ,普通かな。」という感じだが,昨日の居庸関長城古客桟よりは洗練されている感じで,豪華ではないけれどきれいな部屋だと思った。またTVで日本語放送が見られるというので,ものすごく多いチェンネル数(この数は驚く)の中から,ガイドさんに聞いたチェンネルに合わせる。
 NHKのBS放送だった。それも海外向けなのか,さっきまで日本語でやっていたかと思うと,時間帯によっては日本でおなじみのアナウンサーが英語でしゃべっているから,さすがNHK,知らないところで頑張っていたのねって感じだった。時差が1時間ほどあるから私たちが見たときには,9時からのニュースの途中だった。
 そのトップ級のニュースの一つは,「福田総理の中国訪問」だった。「おー!同じ時に北京にいるんだ。」と外国ならではの感激に浸る。(日本では全く思わないだろうけれどね。)中国の放送局のトップニュースも同じ「日本の総理大臣が・・」であった。(中国語だから,絵だけ見てだが。)

京都信苑飯店の窓から写す  ガイドさんの話によると, 「これまではなかったけれど,中国でもチップの習慣がはじまっている。このホテルはチップが要ります。10元でいいです。用意しておいてください。」 ということだ。三輪車のおじさんを思い出した。
 あいにく100元札しかなかったので,ロビーの小さなお店に少しだけお菓子類が置いてあったのを思い出し,息子たちと買い物(両替)に言った。チョコレートを指さし,「二つ」とこれも指で示して,100元札を出した。「およっ」と言うような声と驚いた表情でホテルの人が,おつりを出してくれた。あんな安い物を高いお札で買うなんて,というところだったのでしょう。
(写真は,ホテルの部屋の窓から撮った北京の一こま。すごいスモッグと渋滞です。)

 明日の朝も早い集合なので,お風呂に入り早めの就寝である。居庸関長城古客桟のベッドは少し固かったが,ここは普通にやわらかくてよかった。
 朝,モーニングコールがかかる前に起床。服装を着替え,1Fの朝食場所に行った。
もうすでにツアーの他の人も多く来ていた。ほんとうに時間に几帳面な人たちだと再認識。
京都信苑飯店のバイキング  朝食は,バイキング。 これは望んだことで,(和食はないけれど)洋食,中華とよりどりみどりで,ジュースも種類が多く,息子たちも満足そうだった。コーヒーも注ぎにきてくれるなど,都会のホテルの人はさすがに動きが機敏だ。
 コックさんもっずっと立っていてホテルらしく,エッグ料理などその場でリクエストすると焼いてくれる。好きなものを取り,結構お腹いっぱいになって,部屋に帰った。
 部屋で準備をし,バスに乗り込み3日目のツアーに出発した。誰も遅れる人はいない。ガイドさんが少し遅めなのが玉に瑕なのだが。

北京のトイレあれこれ
 中国に行くのに少し心配していたのがトイレである。水洗でないことは当たり前,またドアがないとか,となりとのついたてが低いとか,一昔前に聞いたことがある。ネットで調べても,どうやらそういったトイレはまだ健在のようだ。
 「どうしよう?」などと男3人組が話をしていると,
 「男はどこでもいいじゃん。心配なのは,女の方,私!観光地なんだからそんなことはないんじゃないの。」と,ちいさんが割って入る。
 なるほどその通り。私と息子の方はあまり心配する必要はなかった。でもとても寒いらしいので,なるべくトイレに行かないでよいように,男組は普段はくこともないズボン下(パッチ)をわざわざ購入し,温かくしようと言うことになった。
 それでどうだったかというと,「全く心配なかった」,杞憂であった。

ちいさんの言うとおり,行った先々の観光地には,もちろん水洗のきれいなトイレがあり,日本でおなじみのセンサーで感知して水を流す様式の所も多かった。「なーんだ」って感じだ。
 まあこれは,「観光地」「レストラン」そして「おみやげ物などのショップ」に限るのかも知れないが,とても助かった。だからこのような寒い時期の北京旅行では,買いたいものはなくとも,どんなに店員がしつこかろうと,説明が長かろうとも,数多くのショップに立ち寄ってくれたのは,有り難かったのである。本当に全部日本同様きれいなトイレで,清掃も行き届いていた。
 泊まった二つのホテルも,もちろんきれいなトイレで,どちらか忘れたが,TOTOとあったので,日本のメーカーのものであった。

 だが,もう一つ書き加えたいことは,同じTOTOのトイレでも,水の流れというのが日本とは全く違っていた。水勢が遅いのだ。だからトイレットペーパーを一度に流す量を考えないと,詰まってしまう。これを実際にやってしまったのが,私である。
 いつもの家や日本のホテルの感覚で,たくさんのトイレットペーパーを(家族に非難を浴びながら)使う私は,ぼけっと何も考えないで,「日本と変わらないじゃーん。」と用を足して水を流すと,どんどんと水かさが増してきた。「つ,つまった!?」
 結局,何とか押し込もうとしたけれど,ダメで,観光を終えた夜に同じホテル(二泊した京都信苑飯店)に帰ると,きれいに詰まりはなおっていたので,ほっとした。

 そしてよくよくトイレを観察すると,水や紙の流れる先が日本よりも小さいようだ。また,トイレットペーパーも水によく溶けるようにはなっていないようだった。
 最終日はその教訓?を生かし,教えてもらったように中国式に,便器のたいがい横におかれているゴミ箱の中に必要以上?の紙は捨てるようにした。ホテルの1Fのみんなが使う男子トイレにも同じようにゴミ箱が置かれているから,中国ではそうするのが当たり前の流儀なのだと悟った次第である。
 「いつも贅沢をしているから,紙一枚も粗末にできないね。いい勉強にになったじゃろう。」
とちいさんが言う。まるで児童になった気分である。

 長〜いトイレのお話におつきあいいただき,ありがとうございました。
(以上は,あくまでも私たちのツアーでのお話。北京以外ではまた違うだろうし,いわゆる農村に行くと最初の杞憂は現実になっっていたかも知れません。ちなみに雑伎団の劇場の男子用大便トイレのドアは鍵なしだったし,四川飯店のトイレは,ドアはあったけれども高さが低いから,普通に立っている人からすぐに見えます。って誰も見ませんね。)

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