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旅行北京(中国)旅行記8ー天壇公園,中国雑伎団(2007年12月)
天壇公園

天壇公園
 歩きに歩いて,やっと昼食。今回は,小籠包上海料理だそうだ。
 期待した小籠包だが,一人当たりわずか2個ということで,しかも「熱々のスープの入った小籠包」というイメージかとは遠い,さめたぱさぱさの小さな肉まんという感じで,これは少しがっかり。
 でも上海料理の方は,今までで最も日本で食べた中華の味に近くておいしかった。
(でも最上においしかったのは,香港で十数年も前に見るからに高級なお店で食べた中華料理だ。でもこれは値段も数倍だから比べちゃいけない。)
(ガイドさんがこのお店に着く前に,「上海がにではありません!」と何度も言っていた。おそらく文句を言うお客さんが今までにいたのでしょう。ここは北京だ!場所を考えろ。)

天壇公園  昼食後バスで向かったのは,今回のツアー5つめ世界遺産天壇公園だ。
 まずトイレに寄り,「あこを通って行きたかったな。」と思った長い賑やかそうな回廊は何故か避けて,そのトイレ側の道から入場する。
(後から思えば,やはり売り子さんが多かったのでとトラブルを避けたかったのだろうと思う。)
 歩きながらでも円形の中国ぽい彩色がほどこされた建物が見える。
天壇公園  ガイドさんが「説明します」と言ったところで,トラブル発生。ツアーの親子組の娘さんが,カメラをさっきのトイレに置き忘れて,取りに戻ったという。
ガイドさんもあわてて説明もそこそこに集合時間を告げてトイレに向かった。
 「もうないだろうね。かわいそうだけど。」と小さな声でみなしゃべっている。
 一通り見て回り,集合時間となって探していた娘さんもいる。どうやらカメラが見つかった,ということだ。「よかった。よかった。」
あれだけトイレの中やまわりにも売り子さんたちがいたのだから,てっきりと思ったが,本当に運がよかったと思う。ほとんど最後の観光に近い場所でカメラ紛失は,ショックが大きいだろうし,ツアーとしてもトラブルがない方がみんなが楽しく観光ができるしね。

 さて天壇公園だが,すべてみるにはこれも何時間もかかるそうで,私たちの見たのは円形の建物と天壇について復元模型を展示して歴史的なことなどを説明したた建物ぐらいだ。外がとても寒かったので,みんな最後の方にはその展示説明館に集まっていた。

天壇公園天壇公園天壇公園

 天壇とは,中国(明・清)の皇帝が天に対して祭祀を行った宗教的な場所(祭壇)だそうである。

民芸品店
 天壇公園を後にし,またまた民芸品店に行く。いったいいくつ行っただろうか。その都度日本語で長い説明(セールス)がある。本当にこのツアーの人は礼儀正しい。みな終わるまで聞いている。ただセールしているものを買った人はいないから,常識的な人たちであった。
北京市内(バスに乗る前)  今回のお店の売りは,真珠だそうで,アコヤガイではなくアワビ(だったかな?)を使った養殖をしていて,よく見ると七色にかがやいているそうだ。ようく見るとそう見えるような気もする。白だけじゃなくいろんな色がある。
 お店の人が,「この真珠何色に見えます?」と質問すると,
親子組のお母さんが,「・・パチンコ。」とぽつり。
お店の人は,必死に「パチンコじゃないですよ。よく見てください。」
 確かにぱっと見た感じでは,銀色だからパチンコ玉に見えてしまう。このお母さん結局モデルとして真珠のネックレスをつけさせられていた。
 でも誰も買わずに,そのほかのおみやげ物を見て回る。あいかわらず一人の店員さんがつきっきりで一人一人を追いかけて売ろうと頑張る。
北京市内(買い物の後)  ちいさんは,留守をしてくれているおばあちゃんにとバッグを買った。もう元も残り少ないから日本円で買う。7千円也。日本ではあまりない感じで結構いいものに見えたが,高いのか安いのか分からない。言い値である。
 他の人は,抱き合わせで値引きをしてもらったり,職場旅行組の例の若い兄ちゃんなどは,最後の最後までつきまとわれ,お店のチーフみたいな人に「いくらなら買うの?」とも言われていた。結局この兄ちゃんの話によると,「最初は1万円,8千円ときて,最後は2千円になったので買った。」ということだ。いったい本当の値段はいくらなのか。
これを聞いて,ちいさんは,「値引きしてもらえばよかったかな。」と少しぶつぶつと言っていた。
 私もずいぶんとつきまとわれながら,切り絵を100元で買った。最初のお店での切り絵は値段札さえ着いていなかったのだが,これは「100元コーナー」にあり,中国ぽい絵柄できれいで,額だけでもそれなりにするだろうから損はない。今家に飾っているが,なかなかよい。
 中国のお店,最初に買うよりも,出発前にねばって買うとどうやら値引きをしてくれやすいみたいである。茶芸店で買ったマグカップも100元コーナーにあった。少し悔し。

中国雑伎団
中国雑伎団

 今日はもう1件ほど民芸品店を回る予定だったそうだが,「渋滞がひどくて,雑伎に間に合わない可能性もあるから,明日にまわしてもいいですか。」とガイドさんが聞く。
 もちろん誰も異議なしである。もう民芸品屋さんはたくさんという感じだから,かえって嬉しい。
 それでホテルに行く前に直接,オプションである中国雑伎団鑑賞に向かうこととなった。
 本当にすごい渋滞だ。車のクラクションもときおりブーブーと鳴っている。私たちのバスの運転手さんも他の車に負けまいと,クラクションを鳴らしたまま無理矢理左折(日本と反対の車右側通行だから)していた。そのときあまりの強引さ?に車内では拍手が起こった。

中国雑伎団  無事時間に間に合うように,中国雑伎団の劇場に着いた。ホテルか何かの会場を借りてやっているのかと思ったが,自前の劇場をもち,常時開演していることを初めて知った。
チケットをもらい,劇場の入り口に行くと係の人が一人一人案内してくれる。これは親切だ。ここの席は,1,3,5,7というように奇数毎に席が並んでいたりするから面白い。
 開演時間にまだ間があったので,息子たちとおいしいにおいがしていたポップコーンを買いに行った。
もちろん日本語で言ったが通じてた。キャラメル味のポップコーンが1つ20元だった。
中国雑伎団  ポップコーンをほばりながらミネラルウォーターで喉を潤しているとまもなく,幕が開いた。雑伎の始まりである。
 日本のTVでは,局内のスタジオでするから,なんだか体操競技みたいにみえるのだが,ここはさすがに劇場だ。ちゃんと演目毎にストーリーがあって,団員たちが役者も演じながら,素晴らしいスーパーサーカスを繰り広げる。実際に生で見るとそのすごさと緊張感が伝わってくる。
中国雑伎団  ほんの少しだけ失敗もするのだが,その場合には,同じ演技を2回,3回と成功するまでやらせるから気合いの入り方が違う。一つ前に座っていた欧米人の家族の息子さんは,最初しらけたような表情だったが,最後の方は手を高く上げ拍手するなど興奮していた。
 ツアーの人も「よかった。よかったね〜。」と満足である。もちろん私たちも,これは「見られてよかったね!」と言い合った。  

中国雑伎団中国雑伎団中国雑伎団

 興奮冷めやらぬ中をバスの駐車場所に少し歩くが,これが大変であった。
 何がかというと,車の数が多すぎて,横断歩道さえ渡れないのだ。車道の中程に渡れないから,何人か人が立ち往生している。人がいようといまいと,自動車は関せずに渋滞の中をわれ先に行こうとする。
 ガイドさんの旗を先頭にしなかったら,とてもじゃなけれどこの道路は歩けない。信号が青になったから,さあ渡ろう。でも車が横断歩道をふさいでいるから素早く渡れない。そうこうしているうちに,赤信号になっている。日本ならば歩行者優先で,止まっているであろう自動車が,平気で人の列に突っ込んでこようとする。公共交通のバスでさえも運転手が怒ったような顔をして前に進もうとしている。
 「ひゃー」という感じで逃げるように,やっと横断歩道を渡ることができた。なんともはや中国の交通事情はひどいものだ。北京オリンピックに向けていろんな整備をしているのだろうが,道路を造るだけでは十分ではない何かがあるようだ。

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