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北京(中国)旅行記9ー北京ダック,雍和宮(2007年12月) |
北京ダック ものすごい渋滞の中をバスは,今宵の夕食場所である全聚徳鴨店というお店に着く。 お店の入り口に黄色いダックの大きいキャラクターが置かれている。 「これからこれを食べるのか〜。」と息子たちが楽しく話している。 お店に入ってまず出されたのが,北京料理。思えば毎日中華料理ばかりだったが,まずまず口に合う。ビールを(私だけ)飲みながら食べていると,コックさんが登場し,目の前でダックを調理する。ちいさんもツアーのおじさんも目の前でカメラを構えるから,コックさん,苦笑い。でも少し嬉しそう。 小分けした北京ダックを餃子の皮みたいなものに他の具とあわせて巻いて食す。この巻き方も丁寧に定員さんが,実演し教えてくれる。 「おいしい。おいしいね!」 ちいさんは,去年タイで食べた北京ダックよりもおいしいという。どうやらタイでは皮だけ食べたみたいで,ここは肉もついていておいしく食べられる。 同じお店かどうかは分からないが,東京にも全聚徳という有名なお店があり,そこのサイトを見ると,しっかりと肉もついていてこんな感じだったと思い出す。 お店は満席みたいで,近くに学生の団体が数十人はいる。 お店の人が,「これから一曲歌いますが,いいですか。」と聞く。 迷惑にならないかと聞いてきたのだろう。まったく結構だ。 しばらくすると学生の一人が,カラオケの前に立ち,歌い始めた。 そしてもう一人。次から次へと盛り上がりながら歌っていく。 (おいおい,1曲じゃなかったの?) 昔日本で聞いたことのある曲の中国語バージョンもあり,聞いていて私たちは面白かったが,そうじゃない人もいたかも知れない。なにしろ静かに食べる雰囲気ではなくなっている。 あとでガイドにお店の人に聞いてもらうと,「高校生」だという。どうりでコーラなどで乾杯をしていた。贅沢な高校生だ。クリスマス会かな?何かの打ち上げかな? (クリスマスは少し前に終わっているのだが,北京の街にはまだイルミネーションやツリーやサンタさんの飾りがそこかしこにあった。) |
北京の雪,青空 ホテルに帰って,今夜はもう遅いので寝る支度をする。なにやら冷える。窓の外を見るとちらちらと雪が降っている。 「乾燥しているからめったに雪は降らないとガイドさんは言っていたのに。」 と話をするが,珍しいということでかえって嬉しくもなる。 だが寒いだろうから明日はうんと暖かくしないと思いつつ床についた。 翌朝,雪のせいか何か分からないが,空が澄んでいる。この旅行中は,ひどいスモッグと曇天でぼんやりと霧に包まれた北京の街だったが,今日は少し違う。遠くの建物まで見える。ほんの少しだが青空も見える。これが本来の街の姿なのだろう。市民の人もこの方がいいと思っているはずである。 あいかわらず朝から車が列をなしているのも見える。 すごく冷たい朝だが,久方ぶりに見られた青い空は気持ちがよい。 バスの車窓から名残惜しく,北京市内をカメラで写しながら最後の観光場所へと向かう。 |
雍和宮 最後に行くのは,雍和宮という北京最大のチベット仏教の寺院群だ。 ガイドさんの話によると文化大革命の時に寺院の中には壊されたものも多かったが,ここは残されたそうである。 朝早いのに観光客は多い。寺院の入り口まで結構歩く。ゆっくり見学すればここも長い時間かかるそうだが,与えられた時間は1時間弱だ。 写真撮影も内部は禁止なので,最初の方だけ撮った。他の団体客が,大きなお香をを何十本も持って歩き回っている。「あんなに要るのかな?」と最初は思ったが,お参りする寺院が多くて,なるほど必要だ。 上の写真は入り口に書かれている文字だが,「モンゴル語、チベット語、満州語と漢語」で書かれているそうである。(詳しくはわからない) 寺院をいくつもまわり,最後にガイドさんが言っていた,一本の木で作られた仏像の安置されている寺院へと着いた。入って見上げると木製の大仏が,大きな目で私たちを見下ろしていた。建物の中にあるので全体像は見えず,どうしても見上げなければならない。二男は「どうして半眼じゃないんだろう。」と興味深く見ていた。 ここの仏像たちは,いろんな顔がいて,笑っている仏像なんかもあってゆっくり見てみると楽しいだろうなと思う。 しかし今日は,寒い。早々にバスに戻ると,他の人たちも集合時間にあと30分もあるのに乗り込んできた。 バスの中が一番過ごしやすいと感じるほど今朝の空気は冷たかった。 バスは昨日行けなかった民芸品展へと向かう。そして北京首都国際空港へ。 |