アロエベラ

最近食用のアロエを知りました。以外に身近なところでもその栽培、出荷をしているものです。アロエはむかしから身体にいいからということで、捻挫、虫刺されや火傷、打ち身、歯痛などで痛めた患部にアロエの葉を削ぎ落とした葉肉の部分を当てておく。すると不思議なことにこれがよく効いて、腫れが引いたり、痛みが取れたりするのです。

アロエの種類は非常に多いそうで、700種をこえるといわれています。原産はアフリカやインドといわれていて、やはりむかしからその薬効が認められています。

アロエの歴史
紀元前の時代アレキサンダー大王率いる軍隊も、戦場へはアロエを携えて行った。日本に伝わったのも意外に古く、鎌倉時代ごろだといわれています。

アロエで代表的なのが、キダチアロエ、アロエベラなどです。キダチアロエは外用として、アロエベラは葉肉が厚くその味にクセがないため、食用としても利用されます。

アロエの生産者をたずねました
音羽町の東、豊橋市で食用のアロエベラを生産している生竹(いくたけ)さんという方がいらっしゃるというので、早速見学をさせていただきました。冬でも生産できるよう、ハウスのなかでの栽培です。ハウスの中はそれはそれは立派なアロエベラが育っていて圧巻。

栽培方法はもちろん無農薬、ボカシ肥中心で若干の化成肥料を使っているとのこと。生竹さんはそのみごとな外葉をポロッと取り、手早く切り、緑色の外皮を剥いてくれました。なんとそこには肉厚で透明なゼリー状のかたまりが現れたのです。見るからに水水しく、おいしそうなのですが、なにせアロエですからどうしても独特の苦味を連想してしまう。差し出された一切に躊躇してしまいましたが、勇気を出して口に入れました。心配したことは何もなく無味無臭。

アロエはその葉が傷ついたとき、傷口を守るために苦い物質を分泌します。アロエの葉をもぎ取ると、たちまち黄色の液が分泌される。これは非常に苦く、我慢できないほどです。でもそれは葉肉と外皮の間で出されるので、外皮をすばやく剥ぎ取ってしまえばあとに残るのは無味無臭の葉肉というわけ。

調理法
調理は基本的に加熱はあまりしませんが、衣をつけてサッと天ぷらに揚げるのもおもしろい。刺身でたべるならしょうゆにポン酢をたらしたタレを付けて。イメージどおりにトコロテンのように。細かく切ったアロエをリンゴなどのフルーツといっしょに、甘酢のシロップに漬けておくとなんと南国風のフルーツパンチ。ほんの少しワインを加えたシロップ漬にしてもいけます。

アロエベラ


キダチアロエ
薬効
アロエベラの薬効はゲル質の葉肉にあります。これに含まれるゼリー状の『ムコ多糖体』というのが重要。これは人間の消化器官では消化がむつかしいマンナン(食物繊維)の一種。この多糖体には免疫機能を強化したり、炎症をおさえたり、血液をサラサラにしたり、整腸作用などなどの効果が認められています。

食べたり、貼ったりすることで薬効を望むことのできるアロエベラ。お風呂に入れればお肌もツルツルという美肌効果もあるそうです。

道長でもただいまアロエベラについて勉強中。今後何らかの形で紹介して行けたらと思っています。