つけ太郎ぬか 使い方いろいろ
07/04/05



使い始めたときから、おいしいぬか漬が楽しめると評判の『つけ太郎ぬか』。今回はそのいろいろな使い方をご紹介します。

その1:
まずオーソドックスに野菜のぬか漬をどうぞ。
春の野菜:
春キャベツ:あらかじめ食べやすい大きさに切っておき、海水ほどの塩水で下漬けしたあとでぬか漬
セロリ
アスパラガス:
やはり下漬けしてからぬか漬
たけのこ:皮をむき、縦割りにして塩水で下漬けしたあとでぬか漬

ポイント‐下漬けすることで素材はほかの味になじみやすくなります。さらにぬか床に余分な水分を移しません

その2:魚のぬか漬
魚も野菜とおなじであらかじめ塩漬けしたいところですが、手間がかかるのと、鮮度を落としてしまうことになるため、あらかじめ汐にしてあるものを選びます。一汐のさば、さわら、サケなどを使います。フィレか切身にしたものを3ミリくらいの厚さにぬかみそで包み、ラップで包んで冷蔵保存。これで1〜3日寝かせ、ぬかをつけたままホイル焼き。とってもおいしい。たらこ、明太子などでもいけます。

その3:肉のぬか漬
トンカツ用の豚肉に塩コショウをしておき、2時間ほど経ってから魚のぬか漬の要領で冷蔵保存。1〜3日寝かせてぬかをつけたままホイル焼きかフライパンで焼きます。調味料は加えません。もちろん鶏肉でもOK。ぬか漬にするとおいしくなるばかりか、とっても柔らかになり、さらに脂っこさが抜けしつこくない味になります。

調理のポイント:
魚や肉をぬか漬する場合、使ったぬかみそは野菜の漬け床には戻さないようにします。ぬかみそも魚や肉と一緒に焼いて食べてしまいます。これが不思議にも香ばしい風味でおいしく食べられます。

米ぬかを食べるのは健康にはとってもプラスになりますが、生の米ぬかは食べにくいものです。魚や肉といっしょに焼いてしまえばまったく違和感がありません。ぜひお試しください。

(余談です)
ぬか漬とビタミンB群
お米を白米で食べるとどうしても失われてしまう栄養素があります。それがビタミンB。江戸時代の江戸では銀シャリを食べるのが『粋』、贅沢とされました。その結果はやったのが『脚気』という病気。ビタミンB群Eなどが不足すると、血液の浄化が妨げられたり新陳代謝のはたらきを鈍くします。この症状は日本人が白米食に転じてから延々と長引く結果となり、明治末期まで解明されないままだったそうです。

脚気の原因が白米にあったという事実の解明は、現東京大学教授鈴木梅太郎のビタミンB1(オリザニン)発見までなされることがなかった。1910年、鈴木は米ぬかに含まれている重要な栄養素アベリ酸(後にオリザニンと命名)を発見、さらに抽出することに成功し、それが脚気の治療に大きく貢献したといわれています。

お米を玄米で食べない食生活では、ぜひともぬか漬を食卓に供えてください。そうすることで、玄米食と似た効果がえられます(ほんとは玄米に含まれる食物繊維も重要)。

本来の日本人の健康は古くは縄文の時代から江戸時代まで、玄米食をいただくことによって維持されてきたわけです。それが白米文化に変わっただけでくずされてしまった。さらには太平洋戦争以後、欧米の食習慣が取り入れられたことでさらにおかしくなってしまっています。

私たちは日本食に目を向け、さらに玄米の重要性を知る必要があります。その解決策としてぬか漬という方法があり、それは日本人が生活のなかから生み出した画期的な健康食品というわけです。

ぬか漬には日本人の知恵が詰まっています。ぬか漬を見直そう