楽京漬の漬け方



豆知識:もともとラッキョウは中国の中東部が原産とされているそうです。すでに紀元前400年ごろには栽培されていたようです。

日本では新撰字鏡や本草和名、延喜式などの9世紀末から10世紀ごろの書物に、やはり薬用としての記述があるそうです。栽培されていたかどうかはわかりませんが、その時代にはすでに日本に紹介されていたことになります。
薬 効:
内臓、循環器系に広く薬効があり、胃けいれん、下痢、夜尿症、痔、肩こり、腰 痛、冷え性、不眠症、高血圧、動脈硬化症、神経痛、感冒などに、おろし汁は止血効果もあるといわれています。

調理法:
ネギのようにみじん切りにして薬味として、各種漬物として、煮物にも。とにかく調理法も多彩。

栄 養:
栄養価についてはとりたててないようですが、他の栄養素(ビタミンB1など)の吸収率を高めるはたらきもある。

歯ごたえのよいラッキョウの漬け方
土付きで届いた楽京をそのまま水洗いします。最初にある程度土を洗い流しておかないと、楽京の茎と根を刃物で切り落とす時に刃先を痛める結果になります。
次に茎と根を切り落とします。
洗い桶に加工の済んだ楽京をいれ、水を流しながらかき混ぜるようにして洗います。こうすると、外側の汚れた薄皮が取れてきれいになる。
はがれてとれた薄皮を取り除き、きれいになった楽京をざるで水切りします。
ラッキョウの容積と同量の約10%ほどの塩水を用意し、楽京が浸るまで注ぐ(浮いている楽京が沈めば漬け上がり)。このとき、ポリ袋を用意し楽京をいれ、塩水をたっぷり注ぎ、袋の空気を抜き、輪ゴムでしっかり密封しておく方法もあります。冷蔵庫に保管するのがベター。
楽京の塩漬けが済んだら取り出し、そのまま食べておいしい程度になるまで水で塩抜きします(塩抜きしすぎないように注意)。
甘酢の作り方(漬け込み用楽京が1Kgの場合):

みりん:220cc
粗 糖:350g

酢  :250cc
を沸騰しないように加熱して粗糖を煮溶かす。
塩抜きの済んだ楽京をガラスの密閉容器に移し、そこへ甘酢を注ぎいれ漬け込みます。重石はせずに、楽京が沈んだら漬け上がりです。約2週間後くらいから食べられます。

冷蔵庫で保存すれば来年でも歯ごたえのよい楽京漬をたのしめます。

暑い夏を自家製のヘルシー楽京漬で乗り切ろう