2009.11.21  2日目後半-3日目前半



弥山よさようなら

これがかの有名な「錦帯橋」
フェリーに乗り、楽しかった二日間を振り返りつつ次の目的地へ。
JRで岩国駅へ移動し、駅ナカで「観光セット券」を購入。錦帯橋までのバス往復と、岩国城ロープウエイなどがセットになっているもの。
市営バスにのり、20分ほどで「錦帯橋」到着。もう目の前に橋。






ここで昼食を取る。
岩国といえば「岩国寿司」
お腹がすいていたので橋の手前で済ませたが、
あとで橋を渡ったらその先にたくさん店があって、そっちの方がよかったかも・・・な感じでした(~_~;)



岩国寿司



左:傾斜の強い錦帯橋           中:岩国城                 右:天守閣から見る城下町
橋を渡るのは¥300 乗ってみると結構な傾斜がある橋だった。
岩国藩の悲願である流れない橋として誕生したこの橋、日本三大奇橋のひとつで、
私の知ってる山梨県の「猿橋」などもを参考にして作ったそうだ。(違ってたらごめんなさい)


匠の技で組まれた「錦帯橋」

橋の向こうには観光地らしい店が立ち並び賑やかだったが、すぐに「吉香良公園」の噴水にたどり着くとやはり静かな町らしい風景になった。
せっかくなので「岩国城」まで行ってみる。まるで遊園地の乗り物のようなかわいらしいロープウエイで一気に上まで。
城に登ってみると、天守閣から見下ろす錦川と錦帯橋の景色はやはり素晴らしいものだった。
今は静かな城下町、といった風情が感じられた。



予想していたよりこじんまりとした観光地だったので他も見てみようと、
行きに気になっていた「白蛇観覧所」に行ってみた。
意外にも国の天然記念物、ここにしかいないという貴重な蛇らしい。
怖い、というよりキレイだった♪
福運金運の神の使いらしいが、ちょっと見に来ただけの人にはご利益があるはずもなし(笑)

不思議なのはこの園内に猫が一杯いたこと。
しかも白猫が多い・・・こっちのほうが不思議で興味あるな〜。



白蛇!!

岩国に来たらもう一箇所行ってみたい所があった。
そう、「薄墨の桜」や着物デザインなど、誰もが知っているかの有名な作家・宇野千代先生の生家です。
時間的に行けるかどうか解らなかったので特に何も資料を持たずに来てしまった。
持っていた観光ガイドにも特に乗ってなくて、地図を片手に歩き出すが、予想外に遠い・・・
大きな看板があるわけでもないので途中で不安になってきた・・・錦帯橋から約30分ほど歩いて、やっと到着。


左上:住宅街の一角に懐かしい板塀                     右上:旅の香り・宇野千代展の案内
左下:庭の左手にある築山に仏頭                      右下:紅殻格子と白い漆喰の壁を備えた平屋の家屋 

たまたま先生ゆかりの人々の集まるお茶会のようなものが開かれていて、とても賑やか。
ファンにとってはここは「聖地」ザックを背負った私たちは完全に場違いなであったが、快く見学させていただけた。

生家は宇野先生サイズのこじんまりとしたおうち&お部屋の中に上がることができる。
庭に面した仏間には文机。原稿用紙とそれを押さえる文鎮代わりの刀の鍔、その脇に長短二、三十本の鉛筆などがあった。
まるでそこに宇野千代先生が座っているように見えてくるのが不思議だ。
お庭も苔が美しく手入れされ広く、中を散歩するだけで心が安らぎそう。
このあたりもとても静かな住宅街だけど、この塀の内側はまた違った時間が流れているような、そんな雰囲気だった。
私たちも一瞬だけ古きよき時代の城下町の片隅で、俳句でも読んだりしていたような気分になれた(笑)

昨日から見てきた紅葉の中で、こちらの紅葉が一番きれいだったのが印象的でした。




宇野千代先生生家よりまた歩いて錦帯橋まで戻り、岩国駅へ。
今度はこんなにかわいらしい「いちすけ号」というバスで移動。

右:岩国交通局 いちすけ号

左:のどかな山陽本線で都会へ・・・         右:これが広電かー

今回二つ目の世界遺産を訪ね、JR岩国から山陽本線で広島を目指します。
大きな夕日が眩しくいくらいに車窓に降り注ぎキレイだった。
瀬戸内海側は未到の地だった私、初めて訪れる広島は持っていたイメージとは違っていて、
意外と静かな水の町なんだなー、と思いました。

駅からは市電に乗り換え、(簡単なんだけど理解するまでちょっと時間がかかった(~_~;))
今夜の宿へ。今日はビジネスホテル。なぜなら夕ご飯は「お好み焼き」だから。
荷物を置いて夜の町へと繰り出した。

うわさに聞く「お好み村」のビルに入ってみたけれど、本場地元の?スタイル
(鉄板を前にお好みをひたすら食べるのみ?)には馴染めず、
お好み焼き以外にもメニューがある、普通のテーブルのある店を探して入った。
ねぎがたっぷりのお好み焼きは意外と重くなく、たくさん食べれる(笑)
その後は町をウロウロ、デパチカ(地元食材とか見るのが好き)を見たりして、2日目を終えた。



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三日目の朝は凍えるほど寒かった。
広島はこんなに寒いところなのか、と驚いた。
泊まったビジネスホテルから徒歩圏内の「平和記念公園」へ

世界遺産に登録されているこの「原爆ドーム」
私たちは二人とも恥ずかしながら初めてここに来た。
実物を見ると・・・あまりのすごさに何も言葉が出なかった。
なんとなく写真にも収める気がしなくてほんの少しだけ撮り、その後、「平和記念資料館」へ。



上:原爆ドーム 
下:資料館から見下ろす公園は
何事もなかったかのよう。


近くで見ると胸が痛くなる原爆ドーム 

原爆死没者慰霊碑
朝一番(8:30から)に入り、最初から最後まで2時間近く食い入るように見た。
同じ日本人でいながら今まで見にこなかったことをとても反省した。
ここまで広島が近代的に復興できた事は奇跡とも思えるが、人間や植物・生を持つもののとてつもない強さがあったから。
75年間は草も生えないだろうと言われていたこの街で、今は植物が生い茂り、商店街やデパートがあり、日常となっている。
あの時代を生き抜いて来た人から見れば、私などどんなに甘いことか。
この先、8月15日には毎年、この痛ましい事実を思い出し今まで以上に平和を祈ることでしょう。
本当にきてよかった。モノの見方が変わりますね。


原爆ドームを見学に来る外国の方が多いのが、なんだかとても嬉しかった。

今にも泣き出しそうな広島の空を後に、また電車に乗り、次の目的地へ移動する私たち。
車窓から次々見えてくる瀬戸内海に浮かぶ島々。穏やかな海。
ずっと平和な地球であればいいのに、と以前より強く思った。



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【2日目の行程】宮島-船-JR宮島-JR岩国-バスにて錦帯橋-岩国城-宇野千代生家-バスにてJR岩国駅-JR広島-ホテルユニゾ広島
【3日目の行程】ホテル-徒歩にて「原爆記念公園&資料間」-JR広島-JR尾道-散策-旅館・千光寺山荘

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