二日目:奈良公園・奈良町・西ノ京へ

今日も強行スケジュール。あっちもこっちも見たい、ということで電車やバスの渋滞がない手段、またしてもレンタサイクル(笑)を借りにJR奈良駅へ。近鉄のレンタサイクルは¥1000、JRは¥300ということでJRに決定。(ケチ)
荷物をコインロッカーに預け、いざ出発。朝の奈良公園は空いていて、澄んだ空気が心地よかった。鹿さんたちも健在なのね、ちょっとうれしかった。
まずは奈良公園を抜けて【春日大社】へ。ちょうど七五三の季節で家族連れで賑わっていました。

その後逆周りで【東大寺三月堂・二月堂】へ。二月堂は「あれ〜?こんなところだったけ?」と見間違うほどステキなところだった。舞台造のお堂のなんとも堂々とした姿。舞台のベンチに腰掛け、奈良市内、生駒山などの風景に見とれてしまいました。【お水取り】いつかまた見に来たい!縁側にはさりげなく野の花が生けられ、落ち着いた風情に和むひととき。

奈良に来たなら絶対【大仏】数十年前の記憶を思い出しながら、ちょっとワクワクしながら【東大寺大仏殿】へ。世界最大級の木造建築はやはりすごい!回廊から眺めるとその大きさに圧倒されました。
いざ殿内へ。高さ約15メートルの大仏様は・・・あれ?意外と小さい感じ?中学生だった自分には大きく見えたのか・・・私も成長したもんだ(?)と年月を感じてしまいました。

ここまできたなら【正倉院・正倉】へ。これも修学旅行以来の見学となりましたが、なるほど校倉造・高床式ね、フムフム・・・
とちょっとお勉強・・・







正倉院を後にし、自転車は猿沢池から【興福寺の五重塔】を望みながら【奈良町】へと入っていく。心残りなのは【奈良公園】をもっとゆっくり散策したかったこと。奈良公園ってあんなに美しい場所だったのね・・・とこの年齢になったからそう思うのか?奈良に住んでる方が羨ましかった。【若草山焼き】も見てみたい!

元興寺の門前町として発展したという奈良町は、格子戸の美しい町家が並ぶ、風情溢れる場所。レトロでこじんまりとした路地裏は、時間をかけて散策したら楽しいだろうな〜、と思いました。






【庚申堂】というお堂は「庚申さん」と呼ばれ地元のかたがたに親しまれているそうで、あちこちの軒先にぶらさがっている紅白の玉のようなサルは「身代り申」というもの。
庚申さんのいいつたえによると、人のお腹の中にいる「三戸(さんし)の虫」が庚申の夜に体から抜け出し、その人がしてきた悪事を天帝に告げに行き、罰が与えられるので、天の邪鬼が嫌いな「身代り申」をつるして悪魔を退散させる、ということだそうです。
カワイイその身代り申、欲しかったのですが高いっ!一番小さいもの(長さ約4cm)でも2000円もしました・・・お土産用の小さい1000円の申を購入して次へ急ぎます。

ちょっと無謀だろっ!と思いましたが、なんと奈良町から自転車で薬師寺へ。さすがにお尻が痛くなりました(ーー;)
修学旅行以来の懐かしい【薬師寺】を拝観し、その後【唐招提寺】へ。なんと金堂修理中でした。(調べておきなさいって)
が、その平成大修理の現場を見れたのは、かえってよかったと思いました。1200年以上も守られてきた金堂の内部がこんな風になっていようとは!
初めて見るその歴史の重みに驚き、その姿かたちを変えずに修理できる職人さんたちの巧みの魂、日本人って素晴らしい♪と感動してしまいました。

良いものが見れたので、お尻の痛みも忘れ?来た道を自転車で戻ります。JR奈良駅で自転車を返却し、今日の最後【法隆寺】へ。
「法隆寺は夕暮れが良い」を狙って行きました。法隆寺駅からバスに乗り、閉館までゆっくりと秋の夕暮れの法隆寺を満喫しました。五重塔と夕日のコントラストは【入江泰吉】の世界。裏切りによって焼失してしまった伽藍の赤く燃える様・無念の思いを夕日の赤になぞらえた写真「斑鳩の里 落陽」のよう。
大和路を愛して一枚の写真を撮るために何年も何日も通う執念の思いによって撮られた写真は、とても印象深くてただただため息・・・(法隆寺に写真があるわけではありません・個人的に好きなだけです)

帰り道、電車の中から丸くて大きな夕日が斑鳩を離れる私たちを見送ってくれました。
まだまだ見なければいけないところが合ったので、またこなくちゃ、斑鳩の里。

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近鉄に乗り換え四条へ。今夜の宿は京都。翌朝、京都から動いたほうが早いスケジュールだったので京都に泊まることにしたのだが、やはり宿がなくて【京都祇園ホテル】しか空いていなかった。

夕食は【祥風楼】で気取らない懐石をいただく。日本酒の会社の経営なのでお酒がおいしい♪おばんざいも美味しくて大満足でした。

しかし・・・京都市内は本当に夜も混んでる!今回も歩道に人が溢れていました。
帰り道、酔っ払いながら八坂神社へ。祇園もふらふら歩き夜の町をいい気分で散歩。でもホテルが祇園、っていうのはちょっと失敗だったかな?
にぎやか過ぎて、夜中も車や人の騒ぎ声がうるさくて(ーー;)
朝起きて、ホテルの窓から四条通を見下ろすと、パ○ツ1枚であとは裸(11月の朝は寒い)のガタイのいい男性が四条通を行ったりきたりしていてビックリした。本人は酔っ払っているから寒くないのかな?祇園の夜は朝まで続くのね・・・