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=大山へ=

今日は楽しみにしていた「大山」への山登り。
朝、ホテルの窓から見えた大山は頂上が雲の中。
向こう側から日が昇るらしい。
お願い晴れててね〜。

ホテルに前日タクシーの送迎を頼んでおいた。
(ホテルから大山登山口まで約2300円)


【8:00】観光案内所に着いた時はまだ閑散として寒々しい雰囲気。
旅行中に登山を組み込んだ場合、電車バス移動の私たちの問題は荷物。
無駄な着替えなどを持って上がるのはちょっと・・・

事前に観光案内所で手荷物預かりをしてくれる、と確認しておいたので行って見る。
電話した時は8:30頃から、と言われていたがタクシーで8:00に来て見たら開いていて、
預ってくれた。

1個200円、8:00〜17:00まで。とても助かります。

次に問題なのは登山中の昼食。

前回、九州へ行った時は飛行機にガスボンベを持ち込めないので、
諦めて温泉街で菓子パンなど調達した。

今回は電車移動なのでガスボンベも持てたのだが、大山は休日大変混雑する、
と聞いていたので、のんびりお湯など沸かしている暇はないかも・・・
ホテルでもそういったものは売ってないし用意できない、との事だったので、
前日米子駅で日持ちのする「押し寿司」を仕込んでおいた。
秋冬はそういうことが出来るので便利だな〜と思う。
〜情報〜

大山夏道登山口方面に歩いて行ったところに「大山館」という店があり、
ここでは「登山弁当」というおにぎり弁当のようなものを販売しているらしい。
¥500、当日でも待ってもらえれば作るが、前日までに予約しておけば安心。
8:00くらいから開いているそうだ。




「mont-bell」の前まで行くと駐車場があり、多くの登山者が準備をしていた。
登山口にトイレあり。
登山届けを書いて出発〜!
  
【8:30】登山口、スタートから階段です。予想より温かい朝でした。

左:さすが混雑の「大山」最初から最後まで、人のいない時間帯はありませんでした。

中:帰りはココを通らない予定なので立寄っておきます、「阿弥陀堂」

左:標高1000M付近では緑と黄色のあかるい紅葉でした。

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ブナの森に木漏れ日が差し込み、気持ちの良い登山道です。紅葉がちょうど見ごろだったようで本当にきれいでした。

でも・・・階段が結構しんどい。歩けど歩けど・・・階段ばかり。


【9:00】なんだかんだで・・・二合目を過ぎ・・・

そしてまだ階段は続きます。
実はもう、三合目あたりからウンザリでした。



まだかな・・・まだかな・・・足が上がらなくなって半ばやけくそのように登り・・・


登るにつれだんだん視界が開けてきます。
振り返れば日本海が見えるようになり、景色に励まされているうちに・・


【10:00】六合目、避難小屋到着。

多くの人が休憩していました。
ここまで天気が良かったので暑いっ!
少々へバリ気味な私はザックに仕込んでおいたオレンジジュースで復活!


六合目からは日本海が弓ヶ浜まできれいに見えていました。


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さて少し元気を取り戻し、頂上を目指します。
見上げるとたくさんの登山者の姿が見えます。


左手には荒涼とした北壁が見えています。


右手には日本海が見えています。
この辺りから歩きにくいガレ場と急登りになりました。



八合目を過ぎ、木道に差し掛かると・・・
うにゃ〜っ、さっきまで晴れていたのにガスがごんごん上がってくるではないですか!
またしても頂上目前で雲に覆われるとは・・・


ですが、あと少し、頑張って登りましょう!


避難小屋が見えてきました!???なにか様子が変ですが・・・


ナント、ここで結婚式を挙げているではないですか!ドレスの下は山パン。
仲間から祝福を受け、ブーケトスもケーキカットもちゃんとしていました。おめでとう!
山頂で結婚式に遭遇したのは初めてでした。若いって素晴らしい、お幸せに♪



連休中なのでどんなに混んでいるのかとひやひやしていましたが、山頂はこの程度の人でした。



写真の順番待ちをして記念撮影。【11:00】弥山1709m到着。


剣ヶ峰のへの登山道はロープでストップされていますが、行く人もいるようですね。
この日は見かけませんでした。でも迷惑なので止めましょう。



剣ヶ峰方面。


避難小屋は狭いので山頂辺りに腰掛けて昼食をとりました。
何もないと思ったら売店があるようです。ビール¥600カップラーメン¥500
さすがに寒くてビールを飲む気にはなれませんでした。
中にトイレもあります、長蛇の列でしたのでパスして下山するとします。

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【11:30】下山開始すると晴れてくるから不思議です。
ガスが晴れると、行きとは全く違う風景が広がっていました。
登ってくる時全く見えていなかった、石室方面から降りてみることにしました。


眼下に広がる町。今朝出発したホテルも見えています。
素晴らしい眺めですが高所恐怖症の私はちとコワイ・・・

 
この一帯は「ダイセンキャラボク」の純木。赤い実をつけていました。
苔をまとった木が面白くてカメラでカシャっ・・・と油断していたら斜めになった木道ですってんころりん。
あまりに派手に転んだので、木道の下まで落ちそうになって危なかったです。周りの人は振り返るし・・・(恥)
あー、さっきの山の斜面のところで転ばなくてよかった(汗)


見上げると、先ほど通ってきた木道との合流点。広々して気持ちよいです!


このルートはいいですね!
天気が悪かったらイマイチな感じの山頂でしたが、
晴れてくれたおかげで広々とした山頂の雄大さを知ることが出来ました。


来た道を帰ります。
この辺は階段状になっているのですが、6〜8合目の石が崩れないように針金で留められているあたりが歩きにくく、
又、何もないところはちょっと気を抜くとザザーっと滑る私です。
相変わらず歩き方がヘタで困り者です。



眼下に広がる紅葉が見事でした。
だいぶ雲が出てきてしまったので暗い感じですが、登ってくる時は天気がよかったので鮮やかでした。

登りの人とのすれ違いで時間がかかるようになり、
六号目に付いたら朝よりもっとすごい人でした!休憩する場所もなく登山道に腰掛ける人人人!!
早めに来てよかったー。


【12:45】五合目の「行者谷別れ」から元谷方面へ下山します。
かなり急な階段を下りていくのですが、ナント!このルートの紅葉の美しいことといったら!


所々紅葉の向こうに北壁が見えます。


ずっと紅葉のトンネルの中を歩く登山道が続きます。
6合目の喧騒がウソのように静かな道。
「きれいだね〜きれいだね〜」を連発していました。
今日一番素敵なコースでした。
紅葉の森の姿を写真に上手く収められなかったのが残念です。


【13:15】紅葉のトンネルも終わり、「本谷」へ到着。
ココから見上げる「屏風岩」はつい先日行った立山みたいでした。
ここが冬はスキーのコースになるなんてウソのように、もろく崩れそうな岩に見える・・。


登山道はいつしか奥宮を抜け石畳へ。ココからは観光客になります。


大山寺本堂でお参りをし、牛を撫でて願いを聞いてもらい・・・
なんか笑える顔の狐さんの間を抜け、賑やかな参道へ。
朝は誰もいなかったのでちょっと雰囲気が違いました。

【14:20】無事、バスの時間までに戻ってくることが出来た。
時間までまだ間が合ったので、「自然科学館」に寄って見る。大山のこと、ブナの木や落ち葉のことなどいろいろ解って楽しい。

預けた荷物を受け取り、バスを待っている間もどんどん天気は回復し、振り返ると山頂がスッキリ見えていた。
所々でも日本海を見ながらの登山を体験させてもらったので、これ以上の贅沢は言えない。
楽しかった思いと、すでに筋肉痛の足を抱え、今夜の宿「玉造温泉」までまたバスと電車に揺られていくのでありました。


【11/1 本日のタイムスケジュール】
大山ロイヤルホテル7:45発タクシー⇒大山観光協会8:00
(登山)
バス停 大山寺15:00⇒米子駅15:54 JR米子駅16:13⇒玉造温泉駅17:46 宿の送迎⇒「結びの宿・紺屋」泊



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