人の入り込めない白の大地にあって ただ1本続く線路 そして時折その上を走る列車だけが 人の気配を感じさせる 厳しい大自然の只中にあっても 暖房の効いた列車が 目的地へ向かい邁進する 厳しさを感じさせない ごく限られた空間に居て はじめて人は大自然の美しさを 感じ。語ることが出来る 流れ続ける車窓のほんの一瞬 そこに立つことは難しくとも そこを通過することは容易い 列車の旅はそんな特権に満ちている