午前4時過ぎ、函館駅 深い眠りに就いている夜行列車をひとり降りる 足跡ひとつまで昨日の姿をそのまま残し 凍てついている駅のホームに 今日の雪が降り出している 改札へ向かって静かなホームを歩く やがて寝静まった夜行列車が静かに走り出す 午前4時の列車は一番列車か最終列車か 1日と1日の狭間とは不思議な感覚 誰もいない駅のコンコース 腕時計を見る気も起きないような寒さに 街中でも過酷な冬を感じる 午前4時過ぎの駅は不思議な空間だった