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long time 〜2

今の函館は、ものすごく寂しい感じがする街だった
人通りの多い道とか、裏通りとかも関係ない
骨身に染みいる寂しさは寒さのせいだけではない
海に近い路地で、放置されている煉瓦の倉庫を見つけた
なぜ、私はいつも、煉瓦の壁の前で立ち止まるのだろうか
それは私にとっての命題でもある
夕陽に照らされた煉瓦の壁を見て、思ったこと
この色が人を惹きつけるのは、見捨てられても、時が経っても、人を責めることのない、暖かい色合いを保ち続けるからかも、しれない
そんな直感