一時期、華やかに脚光を浴びた、とある赤煉瓦の倉庫 いつからなのか、今は壁だけの無残な姿 表通りを歩くだけでは気づかない 裏の、ひとつだけ扉がうち捨てられた入り口から 函館山と鉛色の冬の空がのぞいていた 荒廃に美を求めることはココロを痛めつける