点と線と面 

 昼間の喧噪を忘れた運河の街かど。
 建物の角でぽつりと、じっと、灯り続ける街灯、
 角を曲がっていく車が残していったテールランプの跡、
 運河の向こうでぼうっと黄色く、白く、浮かび上がる壁、
 闇を破る光たち。