正確な場所を特定するための唯一のヒントになったカットです。特徴のある垂直偏波のアンテナが映っています。この映像とメイキング編の様子から推測して、湖岸からそう離れていないところにアンテナが立っていて、そのすぐ下には駐車できるスペースがある場所を目標に捜索を開始しました。

　上の写真のアンテナが立っている場所です。車数台分の駐車スペースがあり湖岸はすぐそこです。場所は国道３００号のレストハウスが並んでいる近くから湖畔の周遊道路に入り、そこから１ｋｍちょっと先になります。湖畔に佇むシーンはここから右手の湖岸に出たところで撮影されています。
　自分が行ったときは水位が変わっていたせいで最初にその岩場を見た時は全く気付きませんでした。一時は「このアンテナじゃないのか？」とも思いましたが、バックに見える山の稜線の見え方からするとこの辺りであることは間違いないはずです。「ひょっとして岩場はセットなのか？」とまで疑いつつもよーく岩を観察して見ると、ここで初めて水位が上がっていてあややが立っていた所と後ろの一部の岩が水没していたことに気が付きました。おかげで湖岸を何度も往復してアンテナを発見してから岩場を確認するまで２時間近くを費やしました。
　左奥の白い車の止まっている手前に林の中のシーンの場所への入り口（右の写真）があります。ここを反対から見たのが下の写真であややが上ってくるところのカットです。

　林の中のシーンの全景です。木の向こうには湖面が見えています。

　アンテナの立っている駐車スペースから、湖岸の岩場へ向かうところです。ＰＶカットの右から２番目の黒い塊は撮影用の機材です。それにしてもあややの人差し指と中指の広がり方がすごい！自分はこれで精一杯でした…。
　ちなみにあややはこれをアゴピースと呼んでいます。（顎のＶと同じくらい開くという意味）

　余談ですが、林の中で葉っぱを捜索してたときにティンパニ奏者のいた数メートル後ろで花束を見つけました。目に入った瞬間はさすがにビビリましたが、お供え物があるわけでもなく無造作に放置された感じだったのでちょっと安心しました。キャンパーや釣り人が全く入って来ない所ではないのですが、一体誰が何のために…。
　撮影終了後、『あややお疲れ〜！』って渡された花束が置き忘れられた…、ってなことはないよね？