1992夏 GB400T.T.と共に


7/23 木
二度目の北海道行き。今回のオドメーター、11075キロからスタート。
今回は前回の荷物に加え、ホンダ純正のパニアバックを装備。
これがあるので、前回使用して荷造りの難易さに音を上げた大きなスポーツバックをおろして、
快適な荷造りが得られる。
ほぼ同じ行程で一年ぶりに新潟港に到着。またしてもフェリーの厄介に。
船内ではやることがないのも、昨年と一緒。船酔いには、風呂が効く、との話を仕入れ、
実践するも、やはり揺れるものは揺れる、と痛感。
お土産にまずは北らしいステッカー(@190X3枚)をゲット。
飲食喫煙で¥1119、高速代が3750円。

オド:11330キロ 総走行:260キロ 単走行:260キロ 燃費:28.8キロ/L 9.2L/1241円

7/24 金 晴れ時々曇り。朝のうち雨
小樽へ上陸。倉庫街で写真を撮り、余市から積丹へ抜ける。



崩落する前の豊浜トンネルを抜けて
当時唯一の横断道路、トーマル峠を越えて、神恵内村へ。R229で岩内まで走り、ニセコへ。
岩内で漸く朝ご飯。コンビニで¥600。留寿都村から洞爺湖を左手に眺めつつ、虻田まで南下。



そこで頂いた豚丼が極めて美味。ならばもう一度行きたい食堂。食後のサービスのコーヒーの
味も忘れられないですね。
伊達から胆振国道を更に南下。室蘭を眺めつつ、登別へ。
クマの気配を感じながら、オロフレ峠へ。



峠のピークで北関東ナンバーのXL250のライダーと
談笑。二輪乗りはすぐに打ち解けることのできるとこがいいです。
峠を降りたところで久保内のホクレンで給油。トリップは314で、11.7Lを呑む。
26.8k/L。やはり400の方が燃費は若干悪いようだ。1457円払って、支笏湖の樽前荘を目指す。
途中、大滝村できらら397を購入。あ、コメのブランド名です。向こうでは割とポピュラー。



16:00を廻ったあたりで樽前荘へ到着。宿代700円を支払い、ほぼ一年ぶりの樽前荘との再来。
名物なおばあちゃん、一度きたライダーを忘れないという噂。検証してみたかったのもあった。
驚いたことに、ボクの出身地を覚えていた。ナンバーは前回と今回で登録地が違うので、それを
見ているのではないのは確か。すげー!
夕餉は、即席カレー、うどん、サンマの缶詰など。脈絡ないのは、途中でビール飲んだから。
850MLを消費し、650円の対価を支払う。
現地で行き会った自転車の外語大の女の子、高校生の男の子、それに宮崎のライダーらと夜が
更けるのも忘れ、取り留めのない話をする。

オド:11670 総走行:625キロ 単走行:340キロ 燃費26.8K/L 11.7L/1457円    

7/25 土 雨のち曇り
やる気モードで朝からコインシャワーを浴び、荷造りをするも、昨日の仲間達に悪い誘いを受け、
いきなり、樽前荘に連泊。味噌汁ごはんで簡単な朝食を摂り、セロー姉さんとウノや
麻雀をして、過ごす。外語大姉さんは、10時頃湖畔一周ツーリングに出かける。
合羽きての自転車は楽しくないと思うが、どうだったのだろう。今でも謎。
宿で購入した即席麺と、ぼそぼそのパンで400円。
16時頃戻ってきた彼女と、高校生チャリダー、そして宮崎ライダー君とでミニツーリングへ。
朝の雨もすっかりあがり、なにやらひっそりとした湖畔を抜けて、山に向う。
チャリダー君の提案でなにか遺跡か遺構を見に行ったような記憶?怪しいが。
今晩は、宿の皆で割り勘のジンギスカンパーティだが、その用意をすっとぼけて行く。
彼女の胸が、ボクの背中を刺激し、皮ジャンを着てきたことを激しく後悔。
実際は、そんな余裕なく、ダートをタンデムで走っていることで、真剣。
戻ってきて、美味なラムを堪能。600円の出費でこんなに楽しく頂けるとは。樽前荘、リピータ
が多い、という噂も解る。現のボクもその一人だし。
夕食後、矢張り昨晩のように、外のベンチで話しこむ。
セロー姉、DT姉、二人のチャリダー、そして、ヲタ臭のする東海地方のエリミ男と夜更けまで
語り合う。何故か途中、チャリダー二人が夜の闇に消え、2時間ほどして戻ってくる。
うーむ、ボクの方がいい男だぞ!ってわけわからん思いを胸に就寝。
1350ML消費したビールでやや脳が犯されていた可能性も否定できない。

オド:11706 総走行:661キロ 単走行:36キロ 出費:2000円。

7/26 日 曇り
宿の朝は早い、はずだが、ボクは寝坊ライダー。急ぐ旅でもないので、7時起床。
売店で買ったミソパンと、ジュースを腹に流し込み、荷造り。
外語大姉さんのランドナーの調整。ディレラとか、ワイヤとか。お節介ですね...。
結局、だらだら樽前荘で遊んでしまい、出発は10:30過ぎ。
支笏湖から苫小牧へR276で向かい、ウトナイ湖を掠めて、早来国道の愛称を持つ
R234から、沼の端を経て鵡川へ。鳥取ナンバーのVFRとNSRに休憩毎に会うこと二回。
こんな一期一会もいいね。二度目に会ったときはお昼。多分、浦河国道沿いのドライブイン
だったと思うのだが、うに丼1000円に惹かれ、それを注文するも、生うにでないと、あの
うまさは味わえないことに気付き、損した気分。
鵡川から国道を離れ、道道518へ。淡々とした日高らしい呑気な田舎道。ここ北関東と
あまり変わらない気分で走行。平取から国道237へ入り、日高を目指す。
国道沿いに競走馬が走っているわけでもなく、そのまま富良野へ。



ラベンダーで有名な富田ファームと、一日中さだまさしの歌声が流れる富良野駅に立ち寄る。
両方とも著名な観光地だけあって、人波が凄い。早々に退散。
ワイン工場にも立ち寄るものの、既に閉館。なんとなくじくじたる思いで、
旭川の友人宅へ。今年もお世話になります。ボクのベースキャンプですから...。
夕食は、彼の駆るクルマに乗って、近所の食べ放題焼肉店へ。
なんと、980円。有難くデザートの笑っちゃうようなゼリーまでを堪能。
ごちそうさまでした。
腹ごなしで近所の峠入り口へ。通称、喫茶品川。缶コーヒー110円でした。当時の単価ですね。

オド:12013 総走行:938キロ 単走行:277キロ 出費:2200円

7/27 月 雨のち曇り
二輪休業日。10:30に起床のあと、友人の通う大学へ同行し、彼の作品を堪能。
昼食は学食で、B(ハンバーグ)定食を頂く。400円。ボクの通う名古屋の大学より遥かに
品のいい食堂。脱帽でした。
セイコーマートでタバコを買い、ゲーセンの隣の酒屋で今晩のネタを仕込む。
アパートと同じブロックにある本屋で定期購読のクルマ雑誌を購入しようとするが、
内地で26日発売でも、ここ旭川では28日入荷とか。距離を改めて感じる。
仕方ないので、北海道限定の二輪冊子、疾駆ほっくすと二輪雑誌を購入。
夕餉は敢えてチェーン店で味噌コーンラーメン。友人氏によれば、ヘタな旭川ラーメンより
口に合うとのこと。彼にも宿代代わりにご馳走@1200円。
腹ごなしにゲーセンへ。隣にあるクルマやさんで奇妙なフィアットを発見。
内地では見られない独特の雪国仕様の外観に唖然。船場くん、ありがとさんでした。

つか、ただのお気楽大学生です。これじゃ...。ツーリングに来てるはずじゃないのか??
出費:6100円。(雑誌、酒代等含む)

7/28 火 晴れ
今日も起床は10:30。美瑛方面へソロツーリング。荷物を全て旭川に置いて、身軽な格好で
気の赴くまま、美瑛を縦横無尽に走る。



朝食は神楽のコンビニで。旭川を出発したのが13:00頃。
途中の日石で給油。著名な展望台こそ探し損ねたが、改めて美瑛の美しさを堪能。
17:00頃アパートに戻り、クルマ雑誌を購入。読み耽る。
夕暮れ時に、鏡面を割ってしまったミラーを探しに市内中心部へ。1600円の出費。
その後、今や全国区になったびっくりドンキーで夕食。またしても二人分で2200円。
帰りにコンビニへ立ち寄り、夜の友を仕込み、ワインとともに嗜む。
25:30頃就寝。

オド:12149キロ 総走行:1074キロ 単走行:136キロ 燃費29.5K/L 12.55L/1544円

7/29 水 
またしても10:30起床。お昼に隣の中華料理や天津軒で野菜炒め定食500円を食す。
友人は帰郷。鍵を借り、戸締めをして、14:00頃北へ向け出発。
40号を北上し、士別で給油し、絵葉書に貼る切手を購入。誰に出したかは失念。
239号で添牛内からひたすら山道を駆け抜け、苫前で日本海へ出る。道中、団子だった
ワゴン車やふつうのおっちゃんの乗る乗用車が前後に居たが、全くストレスを感じない。
総じて、北海道のヒトは飛ばす。快適でいいが、一旦事故になると、被害が多い、という
話は、極めて納得の行くところ。
16:30に、昨年立ち寄って、撮影してもらった羽幌の有名な喫茶店に立ち寄る。
アルバムに昨年の己を見つけ、一人悦に入る。
喫茶したあと、向かいのスーパーでタバコ、ソーセージ、缶詰等900円程食材を仕込み、
18:00頃昨年と同じ初山別村みさき台キャンプ場へ。
隣のキャンパーにサクランボを頂き、多謝。昨年悔しい思いをした温泉(@310)に今年は浸かり、
リベンジを果たす。日本海の美しい夕日を堪能した後に、即席カレーと魚肉ソーセージ入り
ご飯を食す。ウイスキーの杯を重ね、静かに眠りに落ちるのだった。

オド:12331キロ 総走行:1256キロ 単走行:182キロ 燃費:23.2k/L 8.5L/1059円
 
7/30 木  雨
朝から雨降り。こんな日は無理して走っても仕方ない、と連泊決定。
とりあえず、5時にカラスの鳴き声で起きてしまったので、やるともなしにソーセージ
の炊き込み御飯と、即席味噌汁、コーヒーで朝食を摂る。そのまま、読書なぞしつつ、
お昼頃まで昼寝を決め込む。空腹で目覚め、観光売店の天ぷらうどんでそれを満たす。
350円。物価が安いのは北海道のいいトコロ。
一緒に食事をしたのが、知多に住んでいるという、黒のセリカに乗った板前氏。
すると、東海市在住という、FX400氏も話しに加わり、盛り上がる。
東海氏もX1/9に乗っていると聞き、しばし、イタ車壊れまくり大会。岡崎の有名店
で購入したと言っていた。確かに、当時、雑誌広告にもX1/9の中古物件はまだまだありました。
日が暮れるも、雨脚はますます強くなり、売店前の木陰にテントを移す。浸水が多少緩和。
それなりの効果あり。夕食は、売店前の下屋の下で、缶詰の赤貝と、さんま。地味ながらも
腹はたまる。
就寝は9:30頃。雨音を子守唄に、ナイロンのフライを叩く趣を感じながら。

走行:0キロ

7/31 金 小雨のち曇りのち雨
6時起床。赤貝の缶詰の炊き込み御飯と、それの残り汁をお湯と醤油とだしの素で割った
偽物スープで朝食。スープが激マズ。我慢して平らげる。
なんとか出発できそうな空模様に荷造りを始めるも、なにわナンバーをぶら下げたCD250に
乗ったオヤジのトークに捕まり、些か閉口。途中、昨日の売店のおばちゃんにコーヒーの
差し入れをもらったりしつつ、難局を乗り越える。
10:30にキャンプ場を離れ、サロベツを目指す。途中、手塩でコンビニに立ち寄り、朝食
を摂る。健康を考え(笑)野菜ジュースとパンで300円。ついでに街中の古い模型やを
覗く。が、既に盗掘にあったらしく、店内に目を惹くアイテムはなく、早々に退散。
サロベツ原野を横断する道道の丁度中央あたりに原生花園があり、そこで小休止。
売店のあげじゃがを昨年に引き続き食す。200円とは思えない美味さ加減に舌鼓。
原生花園を散策し、現地を出ようとすると、目の前で交通事故。なにやら気が滅入る。
引き締めて行かねば!。
東の豊富から道道724へ抜け、浜頓別へ抜ける山道を疾走。道中は雨だったが、
浜頓別からオホーツク沿いの道を走り、目的地の枝幸YOUに到着したのは15:30頃。
群馬のSR氏、岐阜のFZR氏、白のGPX750氏らと550円のラーメンや、銭湯(250円)、
ビール(250円)などで楽しむ。人気の宿ゆえ、混雑していたが、それは熱気と共に
RHの評判を聞きつけて駆けつけたライダーの評価だろう。
GPX氏とは、樽前荘以来、二度目。でも、もう会うこともないだろう。ここでも
再会の一期一会。
消灯の10:30まで話す。

オド:12503キロ 総走行:1428キロ 単走行:172キロ 燃費:27.8k/L 5.6L/?円
 
8/1 土 曇り時々晴れ
ボクには珍しく、早朝6:30起床。予め買っておいた200円のパンと牛乳を流し込んで
朝食。9時半頃、枝幸を出発、そのまま一直線に美深を目指す。
途中、帰りのフェリーの切符を購入。10500円。どこで買ったのか記憶はないですが。
音威子府まで、道道を走り、国道40号を走ればすぐに美深。
現地は、日帰り温泉施設と公園が合体した不思議な場所。一度行き過ぎ、コンビニにて
ジュースを購入、然る後に現地でテン張り。
そう、今日は例の小冊子が主催のバイク乗りのお祭の日。昨年、それがあったことを知らない
まま過ごし、そのリベンジに来た、というわけ。
受け付けに座るは、秋田のにっぱち氏。ほぼ一年ぶりの再会。大宮のCBR氏も居て、互いの
無事を確かめ合う。お昼はパンウーロン茶に300円ほどの出費。
折角の天然温泉なので、それも体験。15:30頃頂く。250円。銭湯よりも安い?
夜は500円の焼肉と白米。どうしたか憶えていないが、多分、炊いたのだろう。
その後、現地の?アマチュアバンドの演奏で祭は最高潮に。ポリバケツに入った生の
ぬるい焼酎を醸造メーカーのご厚意で振舞って頂き、飲みながら踊る。
3つ目のバンドの演奏時に、そのまま地面に倒れこみ、終了。多分、横臥しながら
吐瀉したのは初めての経験。周りを見ると、同じような御仁もちらほら。
飲んでる最中に、初山別で行き会った東海のFX氏とスティード氏に再会。樽前荘で一緒だった
らしい、日野市のFZ750氏とも再会。ボク、飲んでたからなあ。記憶が薄いです。
兎に角、テントに潜り込んで、寝たのだろう。その辺の記憶は極めて曖昧。

オド:12609キロ 総走行:1534キロ 単走行:106キロ

8/2 日 曇り時々晴れ
重い頭を感じつつ、現地を撤収。今日は旭川への移動が主。
美深市内で給油を済ませ、R275へ向う。食事を取ろうとするが、なんとなく
摂り損ねてしまい、そのまま朱鞠内湖へ。日本でも有数の人造湖とか。
森の中を快適に走る。途中の休憩所にて、ガンメタの神戸のGB250氏と話をする。
スパークプラグの緩みから、エンジンのヘッドを傷めたらしく、半ば不動。
なにもできることもないので、そのまま別れる。修理班を待っているとか。
大事でないことを祈りつつ、泣き出しそうな空を尻目に一気に幌加内、多度志と走る。
当時は、多度志から旭川に抜ける道なら地図見ないでも走れるほど。いやあ、ほんとに
世話になりました。旭川には。
友人のアパートに着いたのは、14時頃。一息いれてから、食事をとっていないので、
自炊をすべく、近くのスーパーへ。しょうが焼き、ミートボール、シャンプーなど
を購入。きらら397を炊飯器で炊き、えのきとさやえんどうの味噌汁で腹を温め、人心地。
まったりとした旭川の夜は更けるのだった。
 
オド:12747.9キロ 総走行:2202.3キロ 単走行:138.9キロ 燃費24.87k/L 9.97L/1196円

8/3 月 晴れのち曇り
早朝、いつもの旭川のアパートを出発。層雲峡を目指し、一路R39号を爆走。
しかし、層雲峡までの道は流石有名観光地、酷く退屈。しかも、観光バスに煽られ、なんとも
気分が悪い。早々に通過し、石北峠を目指す。峠の茶屋で、てんぷらうどん(@550)を食す。
やはり、観光地価格だ。但し、旭川の友人がお勧めする塩別つるつる温泉は極めて良好。
310円支払ってほぼ貸切の浴槽でどぼん。名前の通り、酸が強いのか、お肌がつるつるになる。
些かむさ苦しいライダーには勿体無いような名湯でありました。
北見を経て、給油。(12908.3キロ時)途中のコンビニでおやつ代わりにトマトジュースや、
サンドイッチ、イカの缶詰等を購入。それを持って、北見の南にあるチミケップ湖へ。
所謂観光ガイド等からは殆んど無視された場所だが、割合秘境感が強く、好感の持てる場所。
ただし、道中はダートが多く、荷物満載のGB400には些か荷が重い。
湖畔になぜかポツンと止めてあったXR600が印象的でした。GBエンジンをベース(逆かな)
にしたエンデューロで、国内向けは未発表。ライダーの姿はなく、なんとも不思議な佇まいでした。
道道を少々北上して、国道240号に津別の南から乗る。交通量はかなり少。
阿寒湖という観光地を目指している割には、その素朴な道程は忘れ難い。
その日の夜は、湖畔にあるムーミンというライダーズハウス。元は、ドライブイン併設の
大宴会場だったのだろう様相。500円の宿代の他にそのドライブインで一食食べること、という
条件と、アイヌ人と共用の銭湯(温泉だったかな?)の入浴権がおまけでついているという、
一風変わった場所。かなり稀有な体験だったと思う。
夜は、島根から訪れたというVTに乗る元教師氏と、ヒッチハイカーの北大生と過ごす。
夕食は件の場所で豚丼を頂く。800円。
食後は彼らと共に、VT氏にご馳走になったビールや、かわきものつまみ等で極めて楽しいひと時を
過ごす。大きな広間なのに、なぜかちんまりまとまった感じで三人で話すのも乙なもの。
不思議なれど、好印象の阿寒湖だった。ちなみに、湖面は見ていません(笑)

オド:12991.9キロ 総走行:2445.4キロ 単走行:243.1キロ 燃費30.3k/L 9.5L

8/4 火 快晴
楽しかった阿寒湖を離れ、摩周湖へ向う。先ずは、天気が良ければ、屈斜路湖と摩周湖が
同時に見学できるらしい第3展望台へ向う。途中、弟子屈から上るのだが、
その入り口のセイコーマートで、道を調査中の名古屋ナンバーに身憶えある黒のセリカが。
初山別でひと時を過ごした、知多の板前氏だ。再会を喜び、ここで昼食を購入。
しかし、喜んだのも束の間、道を間違え、改めて第3展望台を目指す途中、奇妙なX1/9を発見。
セミリトラに派手なエアロ。どう見ても北の大地に相応しくない謎の外観に驚き。
未だにどの文献でも発見できない謎のエアロ。どこかのショップがワンオフで製作したの
かも知れません。因みに検切れで廃車になっていたのは間違いありません。1500だったのも然り。
喜んで、写真を撮るも、そこで今回初のUターンコケ。タンクバックに収納しておいた一眼レフの
カメラが一瞬気絶。だいぶあせる。タンクと気分も少々凹み、滅入る。
しかし、漸く辿り付いた第3展望台は絶景。女性は婚期を逃す、と言われる程常に霧に煙る
印象が強いそれが、摩周はおろか、屈斜路まで見渡せる。これは、と鼻息荒く、
山をぐるりと半周して、密かな人気だという裏摩周展望台へと向う。
ここでも見事なパノラマ。神秘的な印象にしばし息を飲む。



さっき買った昼食のコンビニご飯をここで食す。単純なコンビニご飯でも格別な味わい。
道中、何故かマガジンホルダーにペットボトルに入れた燃料を携行するズークのツアラーを発見。
タンクが2Lなのは、我が家の個体で確認済みなので、気持ちは解るが、あの貧弱なシートで
廻る根性には今でも敬服する。
その後、弟子屈へ戻り、第二の開陽台と云われる、多和平へ。用は牧草地に簡単な展望台が
あるだけなのだが、昨年の開陽台の印象が霞むほどの眺望のよさ。機会あればもう一度訪れたいです。
標茶から釧路湿原の東端をひた走る。印象が薄いのは、きっとその変化のなさが北海道らしさ
故だったからではなかろうかと。なにか道端のミンク牧場の看板だけがやけに印象深いです。
オドメーターが13222.9キロを指して、釧路の外れでホクレンのガソリンをタンクに注入。
簡単な食料品店も併設されていて、そこで、牛乳を試飲させて頂く。極めて濃厚でうまい。
だが、運搬方法に難のあるバイクゆえ、ご厚意を気持ちだけ頂き、根釧国道44号線を根室目指して
爆走。厚岸から、道道1020号へ入り、太平洋岸をまったり走行。
今回の旅で、もっとも寂寥感と爽快感の入り混じった、複雑且つ、難解な気分の道。
琵琶瀬に向う途中のあやめヶ原の展望台は、岬の突端になっていて、草いきれの向こうに太平洋が
現れる寸法。感動の一瞬。霧多布からの走行はもう、感涙モノ。再び走りたい場所の筆頭。
浜中から再び44号に戻り、一路根室市へ。
今日もライダーズハウスに泊まるべく、現地を探す。
600円支払って、一夜の宿を借りる。昨日と同じく食事を併設の食堂で頂くスタイル。
800円の定食の味わいはまずます。
夜は、東大卒のZXR氏や、ドカッティ400F3のライダー氏らと楽しむ。出火話や、その他のイタリアン
ジョブの話で大いに盛り上がり、更に関西のDT200氏らがそれに加わり、入浴もオミットして楽しい
一夜を過ごす。久々に距離を走ったが、それ以上に充足感のある一日でした。

オド:13346.7キロ 総走行:2800.2キロ 単走行:354.8キロ 燃費25.35k/L 12.6L

8/5 水 晴時々曇り



根室から、北海道最東端の納沙布岬へ行く。早朝、根室から走るも、結構な距離。
現地では名物の花咲カニを食す。浜茹でだ。一杯、1800円。一人で食べきる量ではないが、
昨晩の同宿な面々と4分割。実に、単価450円。嬉しいおいしさ。小屋にストーブが点っていたのは
今でも印象的。早朝とはいえ、八月。この地の厳しい冬に思いを馳せる。
彼らと別れ、開陽台を目指す。昨年のリベンジなり。道中、休憩していると、実家のある場所の
ナンバーをぶら下げたGB250が。聞くと、隣町のオヤジ。目的地がやはり開陽台とのことで、
一緒に走るも、そのペースの速さに音を上げる。降参です。
その道すがら、対向車線に、つるんで走るもっちゃんと山ちゃんに擦れ違う。向こうは気付かない
様子。
本日は、その彼らと、懐かしの羅臼の民宿に泊まる日なのだ。
でも、その道程は近すぎ、時間が余る。なので、標津のセイコーマートでおやつを買って、
野付半島に向う。突端で、テトラポットの影から話し掛けてくるのは、茨城のオフ車乗り。
ちょっと奇妙な感覚。今でいう、ヲタの走りか?

野付から羅臼に向う途中、追い風がボクのGBを押し、凡そ60キロでまったり走るボクのGBの風圧を
相対的にゼロにしてくれた瞬間があった。速度計は確かに60キロを指しているのだが、聞こえる
筈の風切音が全くなくなり、聞こえるのは軽快な排気音と、ロードノイズ、ディスクがパッドと
競る音、チェンの回転音。つまり、バイクのメカノイズ以外の音が全てシャットアウトされている。
未だかつて、この感覚は味わっていない。極めて奇妙な感覚。でも、すごく良かった。

そんなまったり走行をして、宿につく5キロくらい手前で給油。
(13554.8キロ時)331.9キロ走って、12.6L飲む。
羅臼の民宿に着いたのは、16:00頃。
初顔合わせの名古屋のZZ-R400のバトラーも同宿。

ビールで再会を祝し、例の豪快なタラバを捌くと、しかし、スカ。ちょっと意見したら、
もういっぱい、かにを頂けた。有難き幸せ。

オド:13605.7キロ 総走行:3059.2キロ 単走行:259キロ 燃費26.3k/L 12.6L/1660円

8/6 木 曇りのち雨
思い出を巡る旅の二日目。昨年と逆に網走湖キャンプ場へ向う。
宿を出たのは10:30頃。7200円を支払って、昨年より値上げされていたことに落胆。
かにが値上がりしたか?謎です。



まずは、知床峠へ。キレイに晴れた横断道路は、羅臼岳までしっかり見えて、すこぶる気分がいい。
峠に小一時間ほど滞在した後に、下る。さらば、知床よ。
降りた町、多分ウトロあたりなんだろうなあ、海鮮なごはんやさんで、生うに、トド肉、かに雑炊を
食す。1200円ほどで満腹。更に西に向きを定め、小清水付近で合羽休憩。いやあ、やっぱ降られます。
その道中、所謂ネズミ捕りをしている白バイを対向車線に発見。ライダーお定まりのピースサインを
出すと、向こうもちょっと照れ臭そうに、返してくれる。いかにも夏の北海道らしい暖かい光景。
キャンプ場は相変わらず、僕らを暖かく出迎えてくれ、3時過ぎの早い時間にも関わらず、
準備するのを嫌がらない。
夕餉は、肉と魚の饗宴。ビールを飲んでも、割り勘で1600円くらいか?
夜半になって、再び雨が降り、後味の悪い幕引けになる。が、雨音を効き乍ら寝るテントは
今思えば贅沢の極み。23:00頃には就寝。

オド:13744.8キロ 総走行:3198.3キロ 単走行:139.1キロ 


8/7 金 曇り時々雨のち晴れのち曇り一時雨
朝、雨が残っていたので連泊決定。午後には一気に晴れるのだが。
朝食は、昨日の鍋の残りを使った雑炊。結構うまい。雨が上がってしまったので、
洗髪して、ついでにざっと洗車までして、日光浴までして、まったり過ごす。
贅沢の極み。気分爽快。
夜は、タープを張って、セローを駆る女の子を迎えて海鮮の饗宴。
ボタンエビ、帆立貝、オショロコマのムニエル、ほっけ等をビールで嗜む。
この、オショロ、実は禁漁?だったのかな?本土ではまず食すことのできない、幻の魚。
しかも、天然モノを釣ってきたのだから、まずいはずがない。
種目的には、ヒメマス等の鮭科に属すらしい。兎に角美味。もう一度....。嗚呼、オショロ!
夕餉は11:00頃まで続き、後は夢の中へ。
但し、夥しい量の虫に全身刺される。

オド:13759.6キロ 総走行:3213.1キロ 単走行:14.8キロ 給油なし

8/8 土 曇り時々雨
起床は6:30頃。気象情報に耳を傾ける。台風が近づいているらしい。矢鱈な移動は慎むべき!の
皆の声を交わしつつ、即席味噌汁、缶詰で簡単に朝食。



左から、もっちゃん@ZZ-R400、やまちゃん@FZ750ケニヤ仕様 セロー姉、ボク@GB400
札幌@アクロス バトラー@ZZ-R400、の各面々。セロー姉さんとアクロス君は今どうしてるかな?
今回は、ねえちゃん@GS250小刀は欠席。

とは言え、名残惜しく、11:00頃、記念写真を撮ってから出発。
今日の目的地は旭川。明らかに帰りモード。
美幌から、北見、へと石北峠を目指し、走行するも、今度は室蘭ナンバーのライトエースに煽られ、立腹。
どうにも、石北峠は相性が悪いらしい。
峠を少し下ったドライブインで豚汁定食。500円。満腹!安価!。
メロンチョコ、というけったいなお土産に500円投資。
つるつる温泉を右手に見ながら、尚も一路旭川へ。
市内に入る途中、何故か起こせずにいるVFR400を発見。起こすのを手伝ってやる。
友人のアパートには16:00頃到着。そばの本屋でミスターバイクを購入。
更には、ワインやジュース、タバコ等を購入し、夜に備える。
が、食事は取らず、床につく。

オド:13976.6キロ 総走行:3234キロ 単走行:217キロ 給油なし


8/9 日 終日雨
旭川に連泊。安息日。朝食にご飯を炊き、サンマの缶詰、味噌汁、ふりかけで食事。
夜までまったり。テレビでちびまるこちゃんを見ながら、カレー2パックと味噌汁で
夕食。

8/10 月 霧雨天候安定せず
遂に最終日。本日は小樽からフェリーに乗る。
8時に起床。フェリー会社に台風の影響で出港の変更があるか否かを問うと、13時から14時頃
出港という。
慌しく出発の準備をする。ゴミを捨て、郵便局でとうきびを申し込み、市内で燃料を入れて、
一気に小樽へ。フェリー乗り場のそばの国道沿いのローソンで長旅に備え、食料を仕込む。
1381円。13:00頃、なんとかターミナルに到着。お土産の一部を再びそこで1200円ほど仕込み、
14:30の出港に備える。
船内でサンドイッチをほおばり、夜はカップタヌキそばと、おにぎり。
日本海を、安定した歩みで南下するフェリーに身を任せ、夢の中へ...。

オド:14136.7キロ 総走行:3394.1キロ 単走行:160.1キロ 給油:31.8k/L 13.1L/1605円

8/11 火 晴
午前中、新潟港へ付いた新日本海フェリー。
関越道を南下、一路いなかへ。昼過ぎに、無事到着。
結局、自宅にて確認した距離計は14396.7。
本日の走行は260キロあまりだったので、今回の北海道行きは、
延べ、19日間、3654.1キロ走行したことになる。
そのうち、新潟の往復が520キロ。従って、正味、3100キロ強を走破した計算。
延べ、5日間は不動な時間を過ごしているので、実質一日平均、道内を260キロ走って
いたことになる。概ね一時間で60キロは距離が稼げるのが北海道の特徴なので、
一日4.3時間はバイクに跨っていた計算。案外短いですね。

燃費はやや怪しいデータも散見されるものの、平均で27.472k/Lを叩き出した。
400C.C.で結構回したり、燃焼ストーブにもガソリンを使っていたりするので、
正確ではないが、まあまあのデータだったのではないかと思っている。

もう、よほどのことがない限り、北海道まで自分のバイクで行くことはないだろう。
若さ溢れる学生時代に、このような体験ができて、良かったと思う。
しかし、当時、70を遥かに越えたおいちゃんがGSX-Rの750を駆っていたのを現認している
ボクにとっては、またいつか行きたい、という本音もある。
また、チャンスがあれば走りたいものだ。個人的に気に入った道東を中心にもっともっと
走りこみたい。それが偽らざる、15年以上前の思い出を大事に取っておいてあるボクの
心境だ。


1991北海道 GB250編


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