J46の幌の外し方その2 |
後ろから捲る |
一服したら、車両後方へ回って、ぶらぶらしてる幌下端を上へ捲ります。
幌骨が4本見えますが、左右端側がメインの幌骨。中央部は観音扉の支柱になる骨です。
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観音支柱脱 |
まずは、観音支柱を取り去ります。根元でボディと連結してるのが6ミリのボルト。
なぜか、建て込みにはなってませんが、ボルトを下から生やすと、ナットが締めやすく、ワッシャも落ちにくい
ので、前回はそのようにセットしました。写真は正位置です。左右各2本づつ生えてますが、多分一本づつでもあまり問題ないでしょう。
ただし、ヒトが乗るときは無造作に飛び出るボルトに注意を促す必要があるでしょう。
ま、それより危険な箇所は数え上げたらキリがないですけど。
因みに、上側は各一本づつ横に縫われてます。これも緩めて外しておくか、手前に引くかしておきます。
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紐緩め、運転席天井部骨抜き |
幌骨と幌を結わえてる無数に生えた紐を一本づつ解きます。唯緩めるだけで簡単です。
年式によってはベルクロでとまっている場合もあるそうです。それだと、再装着はラクできるでしょうね。
ついでに、3番の+ドライバで、前席屋根部の幌骨を緩め、後方へ抜きます。まだテンションがかなり強いので、
慎重にやらないと、幌が破けかねません。新品の幌ならここまでのテンションはかかってないでしょうが。
緩め終わったらば、車体後方より、思い切って幌を持ち上げ、全体のテンションを
開放します。かなりきつくはまってますが、あせらないで慎重にやりましょう。新品ならもっとラクなんだろうな...
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幌全体捲り |
そのまま、前方に適当に投げて、後部の幌骨を露出させます。ちょっと興奮
する瞬間です。
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後部頭上幌骨外し |
その勢いをかって、後部頭上の水平骨を外します。角の4本を緩めて、
上へ持ち上げ、90度回転させて、車体脇へそろりと降ろします。一本一本ばらばらにもできます。
そんな面倒はしたくありませんが。ただし、幌骨が歪んでいると、嵌めるのは難儀です。歪む原因は
縮んだ幌なので、新品なら....
幌自体はかなり嵩張りますが、きちんと折り目を正して巻きます。これをしないと後でフロントウインドから
横に抜くときがが極めて苦しくなります。誰か助けがいるとラクできますが。
それと、これを繰り返していると、劣化した幌表面の塩ビコートが次第に傷ついて、雨漏りの原因になります。
しなやかな新品の幌なら(以下略)
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Bピラー頭部 |
いよいよ前席部の処理に取り掛かります。Bピラーの頭部に6ミリの長い
ボルトがあるので、左右計4本、緩めます。幌と少々干渉しますが、なんとか抜き取りましょう。
Bピラー頭部にはこのボルトを受けるタップの切ったプレートが内臓されていて、ある程度自由に
動かすことができます。言い換えればここでも幌の張りをある程度調整できるわけです。
古い縮んだ幌でも(以下略)...
その後で、この骨の下方でボディと締結している左右各二本の8ミリのボルトの上側のみ外し、下側は緩めるに留めて、
できるだけ後方へ倒します。後部席背もたれがあるので、そんなには倒れませんが。それと、これやると幌骨の塗装は
痛みます。諦めて下さい。あとで再塗装する自分への口実になります。
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AピラーとBピラー |
サンバイザーの根元にある8ミリのボルトナットをスパナとソケットレンチを
使って緩めます。スパナは外側で回り止めに使い、ソケットで緩めます。ショートでないと、振り幅が取れにくいですね。
この時注意すべきはスパナは極力薄いものを使うことです。古くなって縮んだ幌はスパナの厚みをあまり許容してくれません。
ホムセン等でキャスター用などと銘打ったものに薄いものがあることもあります。
100均で買ったスパナを加工するテもありかもです。で、緩めて抜き取った後に、先ほどの幌骨から逃がしながら、
ドア上端の横架材を後方へ抜き取ります。捻るように抜くのがコツです。
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横架材 |
ちょうど、こんな感じで、横架材が締結されてるわけです。
いい忘れましたが、前席ドアの水切りゴムは、横架材端部にあわせて、予め切断しておいて下さい。
じゃないと、外せません。ついでに前のスクリーンを倒すつもりなら、そこも。
ただし、あとで雨が漏ります。当然ですが。あと、ラジオアンテナは収納してください。50系と違って、
アンテナとガラス倒しは両立しません。折ってから泣いても誰も助けてくれませんから。
それと、大事なこと。そろそろ後部垂直骨を外します。前部垂直骨は先ほど緩めたボルトを完全に緩めて取り去るだけ。
後部垂直骨は差し込んであるだけですが、きつきつに入っているので、パイプを下から、木ハンマで叩くかなんかして
抜きましょう。左右交互にしないと抜けません。そのくらいのクリアランスで入ってます。結構響く音がでるので
深夜だと迷惑です。無理なら手の平を真っ赤にしながら手ハンマーして下さい。
いずれにしても、外したら、挿入部のオスメス共にグリスをたっぷり塗りこんでおきましょう。装着するとき
が気持ちいいし、次回外すとき、幸せになれますから。
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完成 |
で、写真がないのですが、ドアの脇へ立って、ステップに乗り、
たたんで丸めた幌をフロントウインドから横へ抜き去ると完成です。
って、書くと簡単ですが、丸めた幌は結構重く、それなりの体力を消費します。抜き去るときも、ウインド天端の
レールは直線でないので、ナリに抜いて下さい。ここもコツが必要です。
ウインドを倒すのは、内側左右、丁度デフロスタ噴出し口の脇に8ミリの細目のボルトが下から生えてますから、
そいつを緩めて、ゆっくりと倒すだけです。
注意点は、予め水切りゴムを切っておくことと、ワイパのコードが内臓されているウインド下端の
バカ穴(右側にあり)が案外クリアランスがないので、皮膜が切れないように注意深く面倒を見てやることです。
従って、ガラス倒すときは、運転席側に立ってやるのが懸命。で、助手席側にあるアンテナ折る、と。
気をつけて下さい....
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おまけ |
外した部材。後ろに写ってる、コンパネが約、900X1600のでかさですから、適当においとくとそれだけで邪魔です。
しかも、気をつけないと粗大ごみに出されてしまいそうですから、家族には十分な認識をもってもらうことも重要です。
途中時間は計測できなかったので不明ですが、このような片づけまで行って、今回は約2時間弱で終わりました。
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ドア外したい... |
先ずは窓を開けて下さい。次にニードルノズルプライヤで、ドアのストッパを制限してる割りピンを外し、主軸を
そっと抜きます。そして、ストッパ本体を外します。これは、車体のスカットル部分に入れる形になるので、
落とさないように最新の注意を払って外しましょう。運転席側で云うと、フューズボックスの上のメンテホールから
ぬくわけです。落としてしまったら、諦めて走行中絶えず動くストッパの音を聞くか、新しい年式の個体なら存在する
アクセル脇の謎のメンテホールから最悪、拾えますが、穴よりストッパの当たりゴムの方がでかいので、結果は惨めです。
助手席側の方が邪魔が少ないので、初心者は、運転席側を後回しにすると良いでしょう。
そして、無事外れれば、ドアは開度の制限なくなりますから、フロントフェンダまで当てられます。意味ないですが。
そこで満足したら、あとは緩めるだけです。丁番を。さて、丁番、表の丸皿ビスが
緩みそうなら、そっちからアタックしてみてください。但し、絶対三番のドライバを使うこと。二番だと絶対嘗めます。
無理そうなら、丁番内側の六角ボルトを緩めて下さい。いずれにしても、下の丁番から緩め、上側をいじるときは開けた
窓枠を肩に乗せてやって下さい。適度な重みで肩こりも解消されることでしょう。尚、外し/取り付けの時は必ず
塗装が痛みます。諦めて下さい。あとで全塗装するときの自分への口実になります。それと、外したドアの
下端を養生する材料も予め用意してください。塗装痛んで、あとから錆びます。でも、それも、全塗装(以下略)。
ドア外しは約30分で終りますが、装着は、ラッチの調整も絡みますから、一時間は見たほうが安全です。
それと、Bピラーは、残さざるを得ませんが、ひどくガタガタうるさいものです。(上記のプレートが原因)
ボクは自作のロールバーもどきを木材とアルミアングルで作成、横木代わりに渡して左右を締結してあります。
剛性には寄与しませんが、ガタピシ音は消えます。雰囲気はイマイチですが、うるさいよりはましです。我慢しましょう。
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