2007年10月の記録
郵貯日 |
直営 |
普特 |
中央 |
簡易 |
分室 |
出張 |
計 |
年合計 |
通算合計 |
非扱 |
非扱計 |
地域 |
交通手段 |
10月01日 |
1 |
6 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
455 |
9041 |
0 |
229 |
東京・埼玉 |
自転車・汽車 |
10月05日 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
456 |
9042 |
0 |
229 |
東京 |
汽車 |
10月15日 |
2 |
4 |
0 |
5 |
3 |
0 |
14 |
470 |
9056 |
0 |
229 |
岡山 |
車 |
|
合計 |
4 |
10 |
0 |
5 |
3 |
0 |
22 |
1日平均(31日) |
0.71局 |
2007年10月01日(月) 遂に郵政民営化の巻
00755 千代田霞が関郵便局 |
9:45 |
9035 |
千代田区霞が関1-3-2 |
00667 小松ビル内郵便局 |
9:50 |
9036 |
港区赤坂2-3-6 |
01472 赤坂通郵便局 |
9:55 |
9037 |
港区赤坂2-6-24 |
00067 山王グランドビル内郵便局 |
10:05 |
9038 |
千代田区永田町2-14-2 |
00541 ホテルニューオータニ内郵便局 |
10:15 |
9039 |
千代田区紀尾井町4-1 |
01031 麹町本町郵便局 |
10:45 |
9040 |
千代田区麹町5-3 |
03001 ゆうちょ銀行さいたま支店 |
18:00 |
9041 |
さいたま市南区別所7-1-12 |
2007年10月05日(金) 17時あがりで新宿への巻
00253 ゆうちょ銀行新宿店 |
18:10 |
9042 |
新宿区西新宿1-8-8 |
2007年10月15日(月) 岡山県8回目の完訪の巻
54717 粟広簡易郵便局 |
9:05 |
9043 |
美作市田殿808 |
54723 勝加茂簡易郵便局 |
9:30 |
9044 |
津山市中村93-1 |
54710 広野簡易郵便局 |
9:55 |
9045 |
津山市田熊1291-7 |
54728 豊岡簡易郵便局 |
11:00 |
9046 |
加賀郡吉備中央町豊岡下276-1 |
54722 備前西山簡易郵便局 |
11:50 |
9047 |
赤磐市西中1173-1 |
54414 岡山東郵便局天満屋内分室 |
12:40 |
9048 |
岡山市表町2-1-1 天満屋6F |
54001 ゆうちょ銀行岡山店 |
13:00 |
9049 |
岡山市中山下2-1-1 |
54414 岡山東郵便局岡山県庁内分室 |
13:15 |
9050 |
岡山市内山下2-4-6 |
54453 岡山西川郵便局 |
13:25 |
9051 |
岡山市平和町5-1 |
54414 岡山東郵便局岡山市役所内分室 |
13:55 |
9052 |
岡山市大供1-1-1 |
54279 玉野荘内郵便局 |
14:35 |
9053 |
玉野市長尾750-3 |
54012 ゆうちょ銀行倉敷店 |
15:25 |
9054 |
倉敷市鶴形1-8-15 |
54391 大高郵便局 |
15:45 |
9055 |
倉敷市東富井927-8 |
54046 かもがた町家郵便局 |
16:15 |
9056 |
浅口市鴨方町鴨方224-1 |
私が旅行貯金を始めて最初に訪問したのが岡山県の
岡山津島郵便局であり、最初に完訪した都道府県も岡山県だった。学生時代を岡山で過ごし、祖父祖母も岡山なので子供の頃からよく大阪から遊びに行ったりもした。気候も温暖で適当に田舎な岡山って所は私のお気に入りでもあり、第二の故郷でもある。その岡山県を離れて約10年。その間に完訪したはずの郵便局は、あるところは名前を変え、あるところは局種が変更になり、あるところは貯金を始めちゃったりなんかして、私は何度も完訪しては返上・・・の繰り返しだった。最後に完訪したのが2001年6月11日の
津山川崎郵便局で、その時は7回目の完訪だったりする。それから約6年。気がつけば郵便局は郵政事業庁から郵政公社、そして民営化されて郵便局株式会社と所轄が変わっていた。岡山県内でも改廃が続き、私が再訪問が必要とする郵便局は14局にもなってしまっていた。そこで今回は久しぶりに岡山県内に貯まっている要訪問局を一気に廻り、完訪のタイトルを奪還するべく旅に出てみた。

粟広簡易郵便局
美作市にある簡易局。
農協の支所閉鎖により独立した。
閉鎖になった農協のすぐ前だ。
今回は前日の14日に岡山で大学の先輩の結婚式があったので、13日の土曜日のうちに岡山入り。祖父のお墓参りとか家の事とかを済ませ、14日は結婚式に出席させてもらった。その日の夕方にレンタカーを借り、明けて15日は朝7時頃には岡山の実家を出発した。目指すは岡山県のやや北の方にある
粟広簡易郵便局で、ここは中国自動車道の美作ICの近くにある。私が子供の頃はまだ山陽自動車道が無く、岡山から大阪まで車で送ってもらう時にいつも利用したICだ。岡山の市街地を抜け、美作へと向かう県道を進んでいく。この道も幼い頃から何度も通ったなぁ。当時と比べれば道も良くなっているが、辺りののどかさは変わらない。片上鉄道が走ってた周匝(すさい)を抜け、美作三湯の一つの湯郷温泉を抜けると美作の街だ。子供の頃は美作ICの手前にある「アカシア」という喫茶店で休憩するのがお約束だった。今日は久しぶりにその店がある前の道を通ってみる。
さすがにもう30年くらい前の話なので、もうお店は無いかと思っていたらまだ健在だったのでびっくり。お店の名前も当時のままだった。懐かしい〜という思いと共に寄ってみたい気もするけど、もう9時も目前なので今回はパス。きっと店に入るとタイムマシンに乗った気分になりそうだ。もっとゆっくりできる時にまた来ることにしよう。車は美作ICの横を通り、更に北へ。
豊国郵便局の横を通って少し山間に入ると田殿の集落が見えてくる。この中に以前はJAみまさか田殿支所があり、その農協が簡易局を受託して
粟広簡易郵便局だった。当時は農協受託という事もあって郵便貯金は扱っておらず、定額小為替を購入して訪問局数にはカウントしていない。その後、この農協の支所は閉鎖になってしまったが、2005年6月16日から個人受託の簡易郵便局として独立し、郵便貯金の取り扱いを始めた、という経緯がある。とりあえず農協の支所跡に行ってみると、その道向かいに
粟広簡易郵便局があった。本当に目と鼻の先だ。民家をちょっと改造したような感じの局舎で、もう9時を回っていたのでお邪魔することに。

勝加茂簡易郵便局
「しょうかも」と読む。
ここも農協の支所閉鎖により独立して
貯金取り扱いを開始した。
実はここが民営化になってから初めての簡易郵便局訪問であり、今まで通りにスタンプを押してくださるかちょっとだけ不安だった。でもそれは杞憂。おばあちゃんが元気よく対応してくださり、今まで通りにスタンプも押してくださった。感謝です。正直、お客とはいえ100円しか預けないし、やたらと通帳を消費していくので、我々は民営化と共に疎まれる存在かも知れない。
あくまでスタンプを押すのは「ご厚意」であり、そのご厚意あってこそ成立するという、何とも心許ない薄氷の上を歩くような趣味だが、この微妙な関係をできればずっと、今までのようにこれからも続けていければと思う。さて、久しぶりの岡山県での郵便局訪問。おばあちゃんと少しだけお話をしてから局を辞し、お次は
勝加茂簡易郵便局を目指す。今日は県内に点在する要訪問局を拾っていくので、局間が長い。道中には以前に訪問した郵便局を何局もやり過ごしていく。途中、壁に時計が掛かっていた
馬形簡易郵便局に寄り道してみる。印象に残っていた壁掛け時計はまだ健在だった。局の回りにはコスモスの花が咲いていていい感じだ。ここから国道429号線を西に走り、昔の勝北町へと入っていく。今は合併で津山市に編入されたようだ。この旧勝北町の南部に中村という集落があり、その中に
勝加茂簡易郵便局がある。ずっと今まで「かつかも」と読んできたが、実は「しょうかも」だった事を割と最近知った。ここもJA勝北町勝加茂支所が閉鎖になり、郵便局だけが独立した形だ。ひとまず農協支所跡に行ってみたが、既に閉鎖されていて人気もない。お目当ての
勝加茂簡易郵便局の場所が分からないので、しばらくうろうろしていると、旧農協支所前の道を少し北の方に行った所にあった。距離にして100mくらいだろうか。ちょっと郵便局の看板などが引っ込んでおり、更に局前に車が居たのでポストも見つけられなかった。何もなければ割とすんなりと発見できるだろう。お邪魔してみると局員さんがお二人。局内はログハウス風というか、木目を感じる造りだった。お話を伺うと先ほどお邪魔した
粟広簡易郵便局の受託者さんとは、簡易局を始める時の研修でもご一緒だったそうだ。確かにここも2005年5月30日から受託開始しているので、17日しか違わない。

広野簡易郵便局
昔の農協時代の場所からは
かなり東の方へ移動している。
お次は同じ津山市内の
広野簡易郵便局を目指す。ここは地図上では割と近いのだが、如何せん以前と場所がかなり移動していたため、迷ってしまった。以前にあった場所に行ってみると、ここも同じように閉鎖になった農協の支所があるだけ。ちなみにここはJA津山市広野支所だった。思えばこの簡易局は私が初めて遭遇した農協受託の簡易郵便局だった。それまでは貯金を取り扱わない郵便局がある事など知らず、意気揚々と窓口で通帳を差し出したものだ。その当時の記録は
こちら。さて、農協の支所跡は無人で、辺りにも人気がない。
本来なら郵便局のホームページで事前に場所を確認しておくべきなんだろうが、いつも「なんとかなる」と思ってちゃんと調べないのだ。車で少し南の方へ走ってみるが見あたらず、仕方ないので民家の庭先におられた方に聞き込み開始。それによると昔の位置から東の方へ一山越えた場所にあるようだ。教えていただいた通りに走ってみると、公民館の斜め前に
広野簡易郵便局が見えてきた。売店の横に離れのような形で建っていて、中には男性の受託者さんがお一人。もう移転してから4年くらいになるとの事で、手元の資料によると2003年6月1日から貯金を始めている。これでほぼ10時。県北の簡易局3局を1時間で廻ることができ、結構順調に来ている。何しろ今日はこれから岡山市内まで戻って、更に倉敷や玉野にまで足を伸ばす予定なので大変だ。次に目指すのは昔の加茂川町、今の吉備中央町にある
豊岡簡易郵便局だ。岡山県のほぼ中央部に位置し、山がちな地形なのでアクセスはちょっと大変だ。ひとまずちょっと車を走らせて津山の市街地に入る。ここ津山は岡山県北では最大の街で人口11万人くらい。八ツ墓村の舞台としても有名で(正確には津山市では無いらしいが)、B'zの稲葉さんやオダギリジョーの出身地でもある。国道53号線沿いにある東津山駅でちょっとだけ休憩したが、ちょうどこの辺りが稲葉さんの出身地になる。

豊岡簡易郵便局
ここも農協閉鎖によるもの。
地域の集会所の中に入っている。
津山の市街地を国道53号線で通り抜け、右手に
津山皿簡易郵便局が健在なのを確認したら、やがて国道429号線へと入っていく。少し行くと
油木簡易郵便局があったので、車を停めて局舎を撮影させてもらった。以前の記憶だとお花屋さんだったお隣さんはカーテンが閉められており、簡易局だけ頑張っていた。せっかくなので訪問して貯金しておけば良かった。さてこの国道、昔は県道だっただけあって以前はかなりの”酷道”だったのだが、今回通ってみるとかなり整備されていた。細かった峠のトンネルもスイスイだし、旭川が作る渓谷沿いの道も改良されておりスイスイ。沿線には簡易局がぽつぽつと点在しており、久しぶりに行ってみたい気もするけど、時間がないのでパス。やがて国道から県道へと入っていく。この辺りは以前は加茂川町だったが、今は合併して吉備中央町と名乗っているようだ。さて、次の
豊岡簡易郵便局もこれまでの訪問局と同様、農協の支所が廃止になって簡易局を辞めてしまったため、受託者が変わって再開した際に貯金を取り扱い始めた局である。以前の農協跡を左手にみて、ちょっと行くと右手に「豊岡いきいきプラザ」の看板と小さなポストを発見。ここだ、と思って入っていくと地域の集会所のような建物の中に
豊岡簡易郵便局が入っていた。外壁は蔵の壁を模したような造りになっており、診療所なども兼ねているようだ。お邪魔してみるとクリーニングの受付やちょっとした売店みたいなものも併設されていた。今日初めて他のお客さんがおり、少しだけ待って貯金をお願いした。この時点で11時くらい。前の局から1時間以上経っており、この次もまた結構な距離がある。
普段のように局に寄って少し走り、また局によるという感じなら眠くならないのだが、局間が空くとどうしても眠くなってきてしまう。という事でここでドーピング用に缶コーヒーを購入しておく。お次の目的地は東の方に移動して赤磐市にある
備前西山簡易郵便局だ。遠いのでどうやって行こうかとカーナビにセットすると、私の知らない農道ができており、当初の予定よりもかなり短絡できるらしい。カーナビは賢いなぁ。

備前西山簡易郵便局
ここも農協からの独立だ。
開局当初はポストが無かったらしいが
この時は設置されていた。
先ほどの国道429号線に戻って少し南下すると、目の前に谷をまたぐ高架橋が見えてくる。これが奥吉備街道と呼ばれる広域農道のようだ。以前に来た時はこんなのは無かったはず。手元の当時の地図には点線で描かれていた。ただ、国道からこの農道に入るのが一苦労で、300度くらいの鋭角な角を2回ほど曲がり、細くてめちゃ急な坂道をよじ登ると農道に入ることができる。ちょっと大きな車だと苦労しそうだ。
農道に入ってしまえば快適な2車線の道路が続き、信号も無ければ脇道すらないので快適に走れる。時々対向車とすれ違う程度で、前の車に詰まることもなくどんどん進んでいく。やがて旭川沿いに開けた建部の街に出てくる。津山線の踏切を渡って旭川も渡り、国道53号線を南へ。今日は岡山県南部の山中を横断するような形だ。そういえば今回のルートは岡山県内をちょうど「S」の字にように移動している。今はちょうどSの字の右下の方だ。閉鎖中の
竹枝簡易郵便局の横を通り、昔の御津町のところで国道と別れて山中に入っていく。少し走って峠を越え、昔の山陽町に入る。ここまで南下してくると平野も開けてくる。道幅の狭い県道を行くと、やがて閉鎖になった農協の支所が右手にあり、そこから更に走ると右手に
備前西山簡易郵便局があった。ちょうど天皇皇后行幸啓記念碑の横に建っている。外壁はオレンジ色でいい感じの色だ。お邪魔してみるとお母さんと娘さんと思しき局員さんが詰めておられた。ここも前の4局とまったく同じ事情で貯金を始めたのだが、開局当初は局の前にポストがなかったそうな。この事をおなじみのおやんから聞いていたのだが、今日見たらちゃんと設置されていた。局員さんに伺うと確かに開局時には間に合わなくて無かったそうな。さて、これで農協から独立した簡易局5局を無事巡り、次はいよいよ岡山市の中心街に点在する要訪問局へと向かう。これまでは田舎の局巡りだったが、次からはいきなり駐車するのも大変な街中の局巡りへと変わる。
ゆうちょ銀行岡山店の待ち時間が気がかりなところ。

岡山東郵便局天満屋内分室
(54414C)
表町の天満屋の6階にある。
貯金は10時〜17時の営業。
昔の山陽町の中心街から県道をただひたすら道なりに進んでいく。旭川の堤防沿いに南下していき、有森裕子さんの地元、備前原を過ぎると岡山の市街地へと入っていく。この辺りは学生の頃の行動範囲内で、風景も見慣れたものだ。道はやがて法界院駅前のあたりから2車線になり、岡山の中心街を南北に貫くメインストリートとなる。柳川の交差点から路面電車が合流し、少し行くと
岡山中央郵便局と
ゆうちょ銀行岡山店が見えてきた。さあ、ここは車を停めるのが大変。駐車場にも列ができていて、でもここに停めたいので列の後ろに付く。5分くらい待ったら駐車場に空きが出たので駐車できた。さあ窓口は何人待ちかなと思ったら14人待ち。
これなら20分くらいかと思って席に座って待ってみたが、5分経ってもまったく進まない・・・。これはたまらんという事で一度外に出て、近くにある
岡山東郵便局天満屋内分室を先に訪問する事にした。ここは以前は「ポスタルショップ桃太郎」という愛称を持っていて、
岡山中央郵便局の有人出張所の扱いだった。それが民営化を機に親局が
岡山東郵便局に代わり、出張所から分室に変更になったのだ。親局が代わったのには事情があり、
岡山中央郵便局が民営化のために貯金を
ゆうちょ銀行岡山店に移管するため、そのままではその郵便局の出張所も貯金を扱えなくなる。なので貯金を扱っている郵便局を親局に変更した模様だ。さて、肝心の場所がイマイチ思い出せないので、天満屋のバスターミナルの地下にある店舗案内の看板を見てみる。天満屋に来るのもホント久しぶりだ。6階にあるようなので、エレベータに乗って6階へ。行ってみると記憶が若干蘇ってきた。テラスのようになっている部分に面した場所に局があり、写真を見るとビルの1階にあるような感じに写る。丸ポストもまだ健在だ。ちなみに建物の外には「葦川(いせん)会館」という文字があり、局の奥は催し物会場になっているようだ。

ゆうちょ銀行岡山店
局舎が巨大過ぎて広角で撮影したら
傾いているみたいに写りました(笑
さて、局内にお邪魔してみると手前にATMのコーナーがあり、そちらは長蛇の列。天満屋にお買い物に来ているマダムの方々と思しき方々だった。窓口の方は郵便の窓口と貯金の窓口があり、それぞれに局員さんが一人ずつおられた。貯金の方にはお客が居なかったので早速お願いする。14人待ちの
ゆうちょ銀行岡山店の混雑ぶりは一体何なんだろう。まあここは分室。あまり煩雑な手続きは大きな本局で、という利用者心理もあるのだろうか。それはさておき、ここで私は民営化後初の定額貯金にチャレンジする。以前、民営化初日に
千代田霞が関郵便局で定額貯金にチャレンジしたのだが、名寄せシステムとかいうシロモノがアクセス数過大でパンクし、結局できなかったのだ。しかもここは分室。分室には為替局番の末尾にアルファベットが付与されているのだが、通常の貯金ではこれが印字されない。
これは定額貯金には印字されるため、アルファベットが知りたければ定額貯金をする必要があるのだ。通常の100円貯金は滞りなく終了し、お次は定額貯金の作業に入った。局員さんからは「ちょっと時間がかかりますけどよろしいですか?」と言われていた。一回、定額貯金の通帳を作れば、次からは割とすんなり行くのだが、最初の一回目はなかなか大変なようだ。本人確認をしたり、分厚い規程の冊子をめくりながら一生懸命作業をされていた。10分くらいかかったろうか、私のせいで若干窓口には列ができてしまったが、無事に定額貯金の通帳を発行していただいた。ちゃんと「54414C」とアルファベットも印字されている。しかし主務者印が省略されていた。こういうアルファベット付きの局では、主務者印の印影の枠に「欠け」があり、この欠けがアルファベットと対応していたりする。このためアルファベットが付いている局では、この主務者印が欲しいというのも定額貯金をする理由の一つだった。「主務者印は押してもらえませんか?」と局員さんにお願いしてみたら、わざわざ本局に電話をして問い合わせてくださったが、やっぱりダメとの事だった。むむ、無念・・・。民営化されても通帳へのスタンプ押印を続けてくださるのは幸いなのだが、この主務者印押印がダメになったのは痛い。以前に通常貯金の通帳から主務者印欄が無くなったときは「定額貯金をすれば主務者印押してもらえるからいいか」と思っていたが、これで主務者印は完全に諦めるしか無くなったのか・・・。やっぱり民営化されると徐々に厳しくなっていきますね・・・。

岡山東郵便局岡山県庁内分室
(54414A)
岡山県庁の1階にある。
14年前に来た時は私にとっての
初めての分室訪問だった。
さて若干窓口を占有してしまったが、10分少々で
岡山東郵便局天満屋内分室を完了。さきほど番号札を取っておいた
ゆうちょ銀行岡山店へと舞い戻る。
時間的には30分くらい経っているので、もう順番が来て飛ばされた後かと思っていたが、戻ってみるとちょうど次が自分の番だった。これは素晴らしい。まともにまっていたら40分待ちだったが、ほとんどロス無しに貯金をお願いする事ができた。ついでなので定額貯金もお願いしてしまった。スタンプは「(株)ゆうちょ銀行岡山店」となっていて「(株)」の文字付きだった。さて、お次は岡山県庁の中にある
岡山東郵便局岡山県庁内分室だ。ここも天満屋内分室と同じ理由で親局が変わっている。県庁まではそんなに距離は無く、クルマで5分もあればたどり着く。ここも路駐などできるような雰囲気ではないので、ちゃんと駐車場にクルマを入れ、1階にある局へと向かった。お昼休み時間も終わって空いているかと思ったら、こぢんまりとした局内は結構な混雑だった。ここも貯金の窓口と郵便の窓口が一つずつ。貯金の方は私の前に一人おられたので、その後に並ぶ。番号札の機械が無いので並んでいないといけない。2,3分くらい待ったろうか。順番が回ってきたので、ここでも通常貯金と定額貯金をお願いした。しつこく主務者印の事を聞いてみたが、やっぱりここでもお断りとの事だった。残念。ちなみにここは「54414A」だった。そういえばここは私にとって初めて訪問した分室で、もう14年も前の事になる。さてお次は新たに設置された
岡山西川郵便局を目指す。民営化に伴う合理化の大合唱のため、今では新規設置などとんでもないという風潮だが、ここは2001年11月6日の設置であり、民営化狂想曲の嵐が吹き荒れる前の開局だ。
開局から6年も経過して、ようやく訪問が叶うことになる。思えばここが開局した事により完訪状態がくずれ、それ以来ずっと完訪保留状態になったのだ。さてここは独立した局舎で、こぢんまりとしているので局前にクルマを停めることができた。普段では当たり前なのだが、ここ数局は駐車が大変だったのでありがたい。さすが新しい局だけあって内装もきれい。お客も少なめですんなりと貯金をすることができた。局舎の写真を撮影して次を目指す。

岡山東郵便局岡山市役所内分室
(54414B)
1階のお手洗いの前にある。
前来た時よりも立派になった気が。
さあ次は岡山市街地での最後の要訪問局、
岡山東郵便局岡山市役所内分室だ。ここは2000年7月1日に「
岡山市役所内ポスタルショップ」という名前で
岡山中央郵便局の有人出張所という扱いで開局した。そこはすかさず開局1ヶ月ほどで訪問したのだが、このたび親局が代わって分室扱いとなった。場所が市役所の中という事で、ここもクルマを駐車するのが大変。岡山市も最近では合併しまくって広大な領土(?)となっており、市役所を訪れる人も多い。市役所に付属の駐車場は停められるのかどうかも分からないので、隣接している市営駐車場に向かう。立体駐車場になっているのだが下の方は全部満杯で、5階くらいまで上がるとようやく空きがあった。ようやっとクルマを停めて市役所へと向かうが、行きはよく分からなかったので正面玄関まで回り込んでしまった。出るときに気付いたのだが、市営駐車場側にも出入り口があったので、ここから入ればはるかに近かった。さて、お目当ての局は以前と変わらない場所にあり、局内は割と賑わっている様子。ここでも少し待ったが無事に貯金完了。定額貯金の主務者印はやっぱりダメだった。ちょっとしつこいか。3回もダメだったのでもう本当に諦めるしかない・・・。ちなみにここは54414Bだった。
A:県庁、B:市役所、C:天満屋の順に振られていて、国、市、民間の順になっているのは深読みしすぎか。以前、
岡山中央郵便局54001のアルファベットはA:県庁、B:貯金事務センター、C:天満屋、D:長船ベネッセ、E:市役所の順だったので、
岡山東郵便局に親局変えした時に並べ替えたんだろう。ちなみに54001Bは岡山貯金事務センターに振られていて、以前は事務センターの建物の入り口にATMが設置されていた。このATMで定額貯金をするとちゃんとアルファベットが印字され、さらに事務センターの人にお願いするとゴム印も押してもらえたのだ。さすがに主務者印は当時でも拒否されていたが。で、今回も市役所のお隣が事務センターなので寄り道してみることに。先ほど触れた南側の出口から出て、市役所の東隣に建っている岡山貯金事務センターまで歩く。しかし以前にあった場所にATMは既に無く、その場所にも立ち入れないようになっていた。そもそも貯金事務センターというもの自体が今でも組織として存在するのかも不明だが・・・。

玉野荘内郵便局
玉野四井手郵便局からの移転改称。
県道沿いに移転してきた。
さて気を取り直して次だ。これで岡山市内の局は全て完了し、残りは4局。既に時刻は14時になろうとしており、ここから玉野、倉敷、鴨方と移動しながら巡っていくのは少しキツイ気がしてきた。位置的には玉野の
玉野荘内郵便局だけがV字の底の部分に位置するような形になっており、距離的にちょっとロスなのだ。しかし今日中に全部回っておかないと、次に巡れるのはいつの日か分からない。
幸いというかもう簡易局は無いので、最悪の場合はATMで貯金してスタンプだけを窓口で、という作戦の発動もアリだ。まずは玉野市内にある
玉野荘内郵便局に向かうべく国道30号線を走っていく。この国道は岡山と高松と結ぶ国道で、瀬戸大橋も一応国道30号線扱いになっている。道は児島湾の干拓地の中を延々と伸びている。いつの間にか拡幅なんかされていて、片側2車線の快適な道になっていた。旧灘崎町を通り抜け、JR宇野線の常山駅を越えたところで秀天橋という交差点に出る。ここで右手に伸びる県道へと入り、1kmほど行くと県道の左手に
玉野荘内郵便局が見えてきた。局前は道路工事中のためトラックが停まっていて、ちょっと発見し辛かった。以前は県道の裏道沿いに立地していてかなり発見が困難だった記憶がある。局名も
玉野四井手郵便局だったのだが、2002年7月22日に今の位置に移転した際に局名も変わった。そのため今回の再訪問となった訳だ。ここでは普通に通常貯金だけで完了。岡山市役所から40分余りが経過していた。さあ、先を急ごう。続いては倉敷市街の中心部にある
ゆうちょ銀行倉敷店だ。岡山県第二の都市である倉敷の中心街にあるので、ここはかなりの時間を要すると覚悟の上だ。この辺りから倉敷に向かうのって一本道は無いような気がするので、ナビにルートを検索させると茶屋町駅前を通るルートが出てきた。学生の頃に岡山県内は相当走り回っているのだが、この道はたぶん通った事がない感じだった。国道30号線から県道に入り、田んぼの中の細い道なんかを通ったりしてJR宇野線の茶屋町駅の前に出てくる。駅前には
茶屋町郵便局があったので、横目に眺めながら通過。ここは確か電車に乗って訪問したはずだ。

ゆうちょ銀行倉敷店
岡山県内で民営化と共に開店した
ゆうちょ銀行は岡山店と倉敷店の2店
茶屋町からは倉敷の市街地に向かって道路が伸びており、この県道を進んでいく。沿線には
倉敷亀山郵便局や
倉敷羽島郵便局もあり、懐かしい思いに浸りながら通過。倉敷の中心街はクルマも多く、
ゆうちょ銀行倉敷店の前にたどり着いても駐車場に入れるのが一苦労だった。さあロビーに何人いるか、お客で溢れかえってるんじゃないか、100人待ちとかだったらどうしよう、などと思いを巡らせながら入店。番号札を見ると2人待ちとかなり拍子抜けだった。これなら残り2局、なんとかなるかとも思ったが、もう時刻は15時30分前だ。意外と
玉野荘内郵便局から時間を要していた。午前中の県北は距離が離れていても道がスイスイなのだが、この辺りはそうもいかない。さて待っているとじきに順番が来て、ここでは通常貯金の他に定額貯金もお願いして完了。局舎の写真撮影もそこそこに次へと向かう。次は同じ倉敷市内の市街地にある
大高郵便局だ。場所は国道2号線のバイパス沿いにあるようなので、一応ナビにセット。倉敷の市街地を走り抜けて南下してバイパスと交差する所に出たのだが、どうも正確にはバイパス沿いの側道沿いにあるようで、バイパス本線に乗ってしまうとアウトのようだった。
大高の交差点からバイパスに上る道とは別に斜め方向に側道に入る道があり、そこへハンドルを切る。これが正解でちょっと行くと左手に見えてきた。ここは以前は倉敷西富井郵便局と名乗っており、2002年7月15日に移転改称している。さっきの
玉野荘内郵便局のちょうど一週間前にあたる。何故かここは局名の頭から「倉敷」が取れており、ちょっと謎だ。局舎は当たり前だがまだ新しく、お客さんも5,6人はいた。ただあまり待たされることもなく貯金は終了。さあこの段階でもう15時45分で、もうどんなに頑張っても鴨方まで15分での移動は無理だ。まあATMという技もあるので、気を取り直して出発。国道2号線を西へと向かうべく側道を走るのだが、なかなかバイパスの本線に乗ることができない道の構造になっており、高梁川を渡る頃にはもう16時の時報を聞いてしまっていた。

かもがた町家郵便局
鴨方本町郵便局の移転改称。
綺麗に建て直されていた。
16時を過ぎてしまえば、あとは17時の郵便窓口が閉まる時間までにたどり着けばよいので、ハンドルを握る手から力が抜ける。玉島地区の国道2号線は高架橋なんかになっており、スイスイ進んでいく。宗教の総本山がある金光町のところで右手に折れ、山裾を走る県道を行く。すると鴨方の古い街並みが立ち並ぶ一帯に入り、この集落の中に
かもがた町家郵便局があった。以前は
鴨方本町郵便局だったのだが、局舎を建て直した際に改称したようだ。場所は以前と変わっていない感じだった。
しかし何故にひらがなにしてしまったのか・・・。地名をひらがなにしてしまう事は、地名に込められた歴史や文化を破壊するテロ行為である、とは言い過ぎだろうか。まあここは郵便局名なのでいいかもしれないが、「みなかみ」とか「さいたま」はお笑いネタ以外の何物でもない。誰も止める人はいなかったのだろうか・・・。「柔らかい感じだから」とか「読みやすい」とかいう理由では、きっとあのゆとり教育のように後々で後悔する事になると思う。読めないから知名度が低いのではなく、知名度が低いから読めないのだという、原因と結果をすり替えている感じだ。東京の人なら「麹町」はきっと読めるし、大阪の人なら「放出」もきっと読めるはずだ。読めない人はそもそもその地に興味もなければ縁もゆかりもないのだから、読めなくても全然問題ない。水上は今一度、考え直してもらえないものか・・・、と水上には縁もゆかりもない奴が言ってもどうしようもない。不快に感じた方はごめんなさい。話が逸れてしまったが、時刻は16時15分。やや16時を回ってしまったが、もしかしたらロスタイムでまだ窓口が開いているかも、という甘い考えを持って局内へと入る。・・・が、窓口には「終了しました」との看板が掲げられていた。残念。ここはおとなしくATMへと向かい、10000円を入金して通帳に記帳する。最近のATMは賢くて100円玉を預入できるものもあるが、ここのはそれには対応していなかった。窓口に通帳を持って行くと快くスタンプを押してくださった。感謝です。
さてこれで岡山県内の要訪問局14局を全て回り、8回目の完訪を達成した。岡山県は東の方の人はピンと来ないかも知れないが意外と広く、県内には540局近い郵便局が設置されているのだ。民営化されてしまったので新規設置などはもう無いと思われるが、今後も名称変更を伴う移転などはあり得る話なので、その際にはまた来ることになるだろう。この日は夕方の飛行機で帰る予定なので、鴨方のICから山陽道に乗り、岡山ICまで高速でワープしてしまった。岡山ICからは吉備高原都市へ向かう県道を通って、あっという間に岡山空港まで到着。岡山の道もどんどん整備されて便利になっていっている。羽田へのJAL便は19時発だったので、1時間余りカードラウンジを使わせてもらったが、ここに置いてあるパソコンのネット接続が異常に遅かった。昔のダイヤルアップで繋いでいた頃のもっさり感を久しぶりに体験してしまった。機内では爆睡し、羽田からはバスで府中に帰ったらもう22時になっていた。
定額貯金通帳
今回の定額貯金通帳の画像です。
赤い部分が郵便局に振られている番号で、アルファベットが付いているのが分かる。
また青い部分は今まで主務者印が押されていたスペースだが、*マークで埋められている。
「押す必要はない」という意味なのだろう。

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