道北編2005

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2005.8.18〜8.20 「大物との格闘編」

 今年もこのシーズンが来ました。北海道にむけて準備の時間が十分取れませんでしたが 、何とか持ち合わせのものを詰め込み高速バスに乗って羽田に向かう。お盆が終わって少し空いているかと思ったのですが、バスは満席。空港も混雑。早めに着くことができたので 、安心してチェックイン、荷物を預ける。満席の羽田発旭川行に乗り込むとこちらも満席の状態であった。

 旭川に着くと、栃木よりも若干、涼しく。気持ちのよいスタートを切ることができた。レンタカーに乗り込み、今流行の旭山動物園へ。今まで北海道に毎年来ていますが 、ここに来るのは初めて。駐車場に止めようと思いましたが、かなり混んでいて一番遠い場所しか空いていないような状況。人気がうかがわれます。さて 、ただの動物園かと思いましたが、とても動物の見せ方がうまく、また、においもほとんどせず、たくさんの人が押し寄せるのも納得の内容でした。今日は 、観光の日に当てていましたが、ペンギン館の前に来たときに、携帯がなる。田村さんから「今日一緒に釣りするかい?」というお誘いの電話。「もちろんです」と即答。早めに動物園を切り上げ 、一路道北へと向かいました。レンタカーから見る景色は、とてもすがすがしく、まっすぐ伸びる道に気持ちのよいドライブをすることができた。

 旭川から2時間半 、休憩を挟み、ベスト、ロッド、リールを準備。午後5時にはスタート。今年は 、久しぶりにヒゲナガのハッチが多く、結ぶフライは、迷わず大き目のマドラーミノーを選択。雄大な流れの中をスウィングさせた。すると、開始早々に元気なレインボーがフライを銜えてくれた。その出方に気持ちよさを感じながら 、ラインを手繰り寄せる。手元に来たレインボーは決して大きくはなかったけれど、満足のいくものであった。その後も数度アタックはあったが、うまく合わせることができずに徐々にあたりが暗くなった。

 上流のほうへ歩を進めていくと今日のイブニングポイントに到着。奥に激しい流れその手前に落ち込み、そして、岩盤にぶつかりその流れを緩め、ゆったりとした流れに変えるところであった。いくつも走る流れの筋に 、ヒゲナガを泳がせ、魚を誘う。6時半、徐々に薄暗くなり始め 、自分のフライを確認するのが辛くなる。しかし、根気強くキャスト。さらに、時間は進みもうかなり暗いといった状況に・・・1度あきらめ岸際に戻るも 、再度、フライを流すことにし、もう一度気合をいれ流れの中に体を沈める。強い流れがぶつかる岩盤に向かってキャスト、ヒゲナガをかすかに確認、するとその瞬間 、「ドシャ!!」「!?」フライが水中に吸い込まれた。大きな水しぶきを上げレインボーが銜え込んでくれた。ロッドをたて慌てず取り込もうとしたが 、それは無理な話で、かなり慌てました。ラインを手繰り寄せるも、すぐに戻され、リールファイトに・・・ゆっくり巻き取るが・・・それでも出される。それを何度も繰り返し 、周りが暗く、魚がどこにいるか確認するのも難しく、徐々に魚が寄ってくるのを出ているラインの量で確認。きっと5分ぐらい格闘した後 、ランディングネットへ縦にその魚は納まった。かなりの大きさにびっくり・・・8年目にして初めての50アップを釣り上げることができた。魚体に赤いライン 、斑点がきれいに尻尾まで入った精悍な顔立ちのオスのレインボートラウト。かなりの記念撮影が行われたのは言うまでもない。気がつくと時計は午後7時を回り 、あたりはかなり真っ暗。北海道釣行初日に大物を釣り上げたことに感動、感謝、感激の1日であった。この後も大物に出会いそうな予感!!

 明けて19日、昨日の天気予報は、この後、北海道は天気はぐずつくようなことを言っていた。今年もかとつぶやきながら昨日は休んだ。恐る恐るホテルの窓を開け外を確認。すると、雲は厚いがなんとか雨は落ちてきていない。ほっとし朝食をとった。昨日のような大物が今日も出てくれることを祈りながら、タックルの準備を進める。

 さて、今日も近場のポイントに入渓。ウェダーにあたる水の重みを感じながらマドラーミノーをキャスト。フライを確認しやすいのがとても楽である。ゆっくり何度もフライを落とし込み、魚がいそうなポイントに朝ごはんを知らせる。開始30分ぐらいは何も反応がなかったが、やっと私のフライに気づいたレインボーが挨拶に、小ぶりであったが楽しい引きであった。流しながら下流にくだり、どんどんポイント を移動し、20mぐらい下ったところでも一匹元気なレインボー30センチ越えのやつが出てきてくれた。先ほどより、さらに引きを楽しめた。ポイントらしいところは、一通りたたいたので、上流に戻りもう一度流すことに。でもただ戻ってはつまらないので、歩いてきたところに遊び半分でキャスト。すると私が歩いてきた流れの中からレインボーが顔を出してくれました。さっき私が歩いたところなのになんで出てくるの?と少し疑問に思いましたが、まっ釣れればいいかということで記念撮影。その後、もう一流ししたが、反応がなさそうなのでポイントを移動することに。

 次は、昨日大物が出たところを見に行ってみることに。昨日は夜だったので、今日の昼はどうなっているか、楽しみ。とりあえず下流のポイントはたたかずに、真っ直ぐ大物ポイントに、早々にキャストをし、魚の反応を見る。すると、「ポキ・・・ポキ・・・!?」という音がどこからともなく聞こえてきた。すると、なんと川を挟んで前方に、いるではないですか!ブラウンの毛艶、筋肉隆々の北海道といえばの動物、そうヒグマ・・・とうとう会ってしまいました。今まで足跡やフン、木彫りは見たことはありましたが、生熊は初めて・・・とりあえずデジカメを取り出し、ヒグマを撮ろうとしました。(結局うまく写せませんでした)すると、ヒグマのほうはこちらにはお構いなし、崖を上っていってしまいました。こちらを見ないでくれて本当によかったです。もちろん、ここで釣っていては危ないということで移動です。

 ここで昼食をとり午後の打ち合わせ。結果、カヌーで釣りをすることに。いつもの湖にゆったりカヌーを浮かべることに。天気のほうは、まだもっていてくれ、レインウエアの心配はない。湖には、数名の方が釣りをしていて、ボートに乗って釣っている方もいた。その方の犬が、湖の泳いでいて、すばらしい犬掻きを見せていた。私たちもカヌーに乗りのんびりキャスト。風もなくとても気持ちのいいカヌーになりました。釣果のほうは関係なし。さあ、移動です。

 次は、河川をかえ、今日のイブニングポイントとなる場所へ。ライズは、時間が早いこともあり、あまりなかったが夕方になるにつれ所々でライズが起きてきた。しかし、私のつけた#10のメイフライにはうまく反応がでず。厳しいイブニングとなってしまいました。もう少し、早い時間でライズが起きてくれれば・・・と悔やみましたが、こういう日もあると思い帰路に着く。夜はジンギスカンとビールでヒグマ体験を回想。今日も大物に会ったな!

 道北最終日(20日)、今日も恐る恐るカーテンを開けてみると・・・雨雨・・・あめです。今日は、レインウェアの出番だなと覚悟し、タックルの準備。とりあえずホテル近くのポイントへ、しかし、橋の上から覗き込んでみるとやや濁りが入っている。これでは、今日は難しいということで、1時間半かけて移動。雨もかなり強くなってきていたが、車を走らせるにつれその雨も徐々に弱くなり、次のポイントにつくころには、なんとも雨はやんでいた。

 レインウェアを着ないだけでも釣りをするには、アドバンテージ。水に入りポイントになりそうなところまで歩を進めると、なんと足元にアメマスが休んでいて、いきなりの人影にびっくりして流れの中に逃げ込んでいった。これは魚がいる、マドラーミノーを流れの中にしっかり送り込む。しかし、なかなか反応が出ない。流れが深くマドラーで反応がないということで、今度は、ニンフを流し込むことに、流れの中をスイングさせ大物のストライクを期待。が、そうはうまくいかない。また、上流に戻りドライを流そうと付け替えているとき、一匹の魚がライズをする。よし、すぐにフライをライズの頭に・・・ドシャという元気のよい反応を見せた魚、深い流れの中に入り込もうとするので、サイズ以上にその重さを感じさせてくれた。手繰り寄せると35cmのアメマス君であった。今日の一匹目としては、満足のいくサイズであった。その後は、同じような反応はでず移動。

 次のポイントは、今日のイブニングポイントである。しばらくは、いそうなところを探りながらメイフライで反応を見る。夕方になり始めライズも少しずつ起き始め小ぶりのレインボーをゲット。その後は、また、ライズを待つことに・・・この時間が長く、なかなか起きてくれない。再度ライズを待っていると、何とかもう一匹ゲット。さらにライズを待っているも、私がいた上流域では、ライズがあまり起きず、下流域に移動。ここのほうが大きめのやつがライズしているが、うまく取れない。真っ暗になるまでがんばりましたが、フライをロスしてしまい。納竿。ライトを照らしながら、岸に戻るとき・・・川面を見てみるとヒゲナガの抜け殻がたくさん流れていました。んんん・・・フライの選択を誤ったかな。

 というわけで、3日間の道北の釣りは終了。初日に出た大物がなんとも印象的で、これ以上のものがその後出したかったですが、そうはうまくいきませんでした。そうそうヒグマにあったのもびっくり。かなりの大物でした。もう会いたくないですね。しかし、すごい毛艶でした。あんなのに襲われたら、もう観念。さあ、明日からは、道東に移動してリスタート。はたしてどんな釣りになるか楽しみです。