道東編2005

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2005.8.21〜8.23 「天候との格闘編」

 21日朝いよいよこの日は、道東に向けて移動。ホテルからレンタカーを飛ばして雨の中を走ります。かなり天気は崩れてきているようである。しかし、旭川に近づくにつれて、雨はやみだし曇り空となった。この天気が道東でも同じようであってほしいと願いながら道内便に乗り込んだ。

 旭川→釧路の移動は、飛行機で30分ぐらいである。予定よりも20分ぐらい遅れて釧路に到着。降り立つと、HACの方が傘を差し出してくれた。そうやっぱり雨が降っていた。やや小降りであるが、降り続きそうな装いであった。空港にイーストロードの望月さんが迎えに来てくれ、早速、川の状況と天気の様子を聞いてみる。雨は今日から降り出したようで、ここのところ降っていなかったので、川のほうにはあまり影響がないということであった。ホット一息し、今日宿泊する「ゆうあん」さんに車を向けた。弟子屈にあるゆうあんへは、阿寒の山を抜けていく。きちんと道路が整備され、北海道のドライブは走りやすいものであり、すばらしい景色を堪能した。それとは裏腹に、徐々に雨が強くなっていくのが、ワイパーの動きで感じられた。ゆうあんに到着し、荷物もそこそこにすぐにタックルの準備、最後にレインウェアを着こむ。雨の中を出動。とりあえず、近場の川へ・・・

 山女や岩魚、レインボーが顔を出してくれるこの河川は、何度も訪れている。今日は、雨が降っているので増水気味かと思いましたが、それ程ではなかった。コンスタントに山女が顔を出し・・・というフレーズを記したいところですが・・・そうはうまくいきませんでした。水草の中に隠れている魚を呼び出そうとフライを流してみるのですが、全くといっていいほど魚の気配を感じません。時折、歩みを進めていく過程で、数匹は確認するのですが、ポイントらしいところには居ついてくれていないようです。ようやく釣れた山女は、それはそれはかわいいサイズで写真を撮るモードは接写でないと写らないものであった。徐々に雨も強くなり始め、今日は、ここまでにし明日別の川でリベンジすることになった。

 ゆうあんに戻り、濡れた道具類を乾燥させる準備、冷えた体も温めおいしい夕食をいただく。遅い夕食にも対応してくれるゆうあんさんは、多くの道外からの釣り師のお客さんでにぎわっていた。食事をしながら天気予報に目を向けると・・・この後も天気は回復してこないようなことを伝えていた。明日の雨を覚悟し就寝。窓をたたく雨の音が気になりなかなか寝付けなかった。

 明けて22日、当たってほしくなかった天気予報が見事に的中。雨の中、ゆうあんを後にする。とにかくあまり雨のひどくないところを探して車を走らせる。最初に入ろうと予定していた河川がそれ程ひどくなかったのであまり移動しないで入渓することができた。レインボーのこの川は、今まで何度も訪れているが毎年のように増水になり釣りをすることができないでいた。今年は、雨は降っているが増水ではなかったのでほっとした。

 早速結んでいたマドラーを流し込む。すると、いきなり元気のよいレインボーが顔をしてくれた。が、あわせがうまくいかずフッキングなし。こんなことを三度もやってしまった。悔やんでいても仕方がないので次のポイントに歩を進める。するとラインを上げようとしたとき、ラッキーな感じで一匹目レインボーを釣ることができた。このような時は、フッキングがよいですね。その後、別のポイントで二度バラシ、三度の目の正直で、ゆっくりくわせて上げた。しかも出方が全く同じでビデオを見ているようでした。同じ魚が三度も出てきてくれたことに感謝。しかも尺岩魚。こんなところに休んでいたのですね。この魚を釣ったあたりから、雨が強くなっていく。根性出して、上流に向かって歩を進めるも、雨で水かさが増してくる。しかも握っているロッドも雨で滑りやすくなっていた。

 その後何とか数匹出すことができ、数釣りをすることはできなかったが、天気のことを考えて早めに上がることにした。帰りに温泉につかり、冷えた体を温め、夕食には地元の魚介類で体の芯を更に温めた。イカ、ニシン、ホタテ、サンマ・・・おいしゅうございました。おやすみなさい。明日は晴れてね。

 天気が気になりながらの北海道遠征もいよいよ今日(23日)が最終日。ホテルの窓を開けると・・・んんん・・・やっぱり雨が降っている。やや弱いのでこの調子なら上がるかなと期待して、荷物をまとめてホテルを後にする。車を走らせ、今日のポイントを選択。昨日と同じ場所の下流に入り、大物を狙っていくか、違った場所で確実に岩魚を釣るか!・・・もちろん私は、下流に入って大物一発を選択。そんな会話をしていると、空模様が晴天へと変わる。久しぶりの青空が見えてきました。後は、水量の問題。どうかなと思い渡る橋の下を覗き込むように水量チェック。すると思ったほど増水はしていなく、今日入る河川も問題なしであった。

 天気のよさに少し浮かれていたが、しっかり結んでいたエルクヘアカディスをチェックし、流れの中に落としていく。すると、すぐに元気よく魚が挨拶に来てくれた。天気もよいので多目の写真撮影。きれいな岩魚の写真を釣ることができた。その後も岩魚が連続で釣れる。レインボー中心の河川の筈でしたが、昨日から岩魚にどうも好かれているようである。その後、やや釣れないポイントが続き、好調な感じからんんん・・・という感じになりつつ我慢の時間が過ぎるのを待った。落としているポイントが悪いのかと思い、厳しそうな場所に目先を変えることにする。すると今度は、レインボーが釣れだす。よい感じの状況を楽しみながら今日の最大魚30センチアップもこの時間に出すことできた。ニンフで釣ればもう少し大物も狙えたのでしょうが、どうも浮かせて釣りたい気持ちが先行し、付け替えず最後までゴールしました。最終日に思うような天気に恵まれ釣り収めとしては最高の気分で終了。飛行機が最終便ということで結構遅くまで釣りをすることができ、さらに、温泉まで堪能して2005年の北海道遠征終了となりました。

 今年は、念願の50センチアップを釣ることができ、びっくりしました。しかも初日・・・この日は、釣りの予定ではなかったのですが、思いがけず釣りとなり、結果が出てしまいました。釣りってそういうものなのかなと改めて感じました。また、釧路に移動してからは、天候に悩まされましたが、逆に今までが渇水だったので、いい感じに最終日まとめることができたことに感謝。ここ数年、天候に恵まれない北海道になっていますが、これらも含めて遠征の醍醐味でしょうか。醍醐味で思い出しましたが、ヒグマとの出会いは一生忘れないことでしょう。今頃は冬眠の準備かな・・・