2001道東編

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2001.8.24

最終日 「秋空」

 さあ、いよいよ最終日。今日も昨日の引き続き増水である。1日や2日で水が減水するような状態ではなかったので、昨日と同じ河川に入渓することにした。着いてみると、さすがに昨日よりは、少し減水していて濁りも減ってきていた。

 とりあえず、昨日よかった#10ブラックパラシュートを結ぶ。フライが流れにのると山女が元気よくアタックしてくれdoutou5た。ポイントを移動しながら、どんどん打っていくと面白いようにアタックがある。これだけあれば十分楽しめる状態であった。その後は、山女の他にも岩魚、ニジマスと釣れた。この河川でニジマスが釣れたのははじめてだったので少し驚いた。

 昨日、台風が通過して、秋を感じさせる青空。最初に結んだブラックパラシュートに反応がいいので、気持ちよさも倍増である。が、しかし、今日は最終日である。これで本当に2001年の北海道の釣りが終わりを迎えようとしている。早めに上がらざるをえないが、最後ももちろん温泉に入り温泉シリーズも幕を閉じた。温泉でからだがほかほかのまま、荷造りをし、釧路空港へ・・・

 今年で4シーズンを迎えた北海道。毎年のことながら、十分満足のいく釣りができた。なかなか釣れない大型のニジマス。流しても流しても反応を示してくれない山女。最後は台風と格闘まで・・・来年もきっとこの大地に立てることを願って2001北海道編を終了します。

 

2001.8.23

第8日目 「コーヒーブラウン」

 ザーザーブロロロー。台風が北北東に上昇してきています。すごい雨が、ペンションの窓をたたく音で目が覚めました。今年で4シーズン目の北海道ですが、ここまでひどかった天気はありません。前日の夜は、食事をしながらテレビにかじりついていました。「北海道に上陸します。」「かなりの雨量がみこまれます。」そんな言葉しかスピーカーから流れてきません。朝食をとりながら今日の打ち合せをする。「望月さんどうしますか。」「とりあえず荷物を積んで出ましょう。」昨日の雨でぬれてしまったベストを半渇きのまま車へと積み込む。これは、今日もベストはびっしょりになるなとそのときは思っていた。

 目的地に着いてみると、そこには、雄大な流れの・・・なんて言葉は当てはまることはない・・・コーヒーブラウンのdoutou4濁流が・・・飛び込んできた。こんな川は珍しいので記念写真を撮りました。この時点でもかなりの雨が降り注いでいた。流れも強くとてもじゃないが釣りをする所ではなかった。とりあえず下流域は、コーヒーブラウン。では、上流に向かおうということになったが・・・行けども行けども、ブルーマウンテン・ブレンド・アメリカンという感じであった。それでは、支流へGO!!と、車を山道に走らせたが・・・そこには、私の人生経験の中でもはじめての物が目の前に飛び込んできた。それは、見事な崖崩れであった。(写真参照)・・・では、どうする。次は、大きく場所を移動してみることにした。が、そこも同じであった。どこに行っても川は、増水・頑固な濁りである。

 参った。降参か!!と思われたが・・・ここがガイドの腕の見せ所です。と、望月さん。さらに車を走らせ、支流が少ない川に向う。するとどうでしょう。日頃よりは増水しているものの。十分釣りができる状態であった。#14ブラックパラシュートを流してみると、元気な魚が反応してくれ今日のボーズを見逃してくれた。その後も。岩魚や山女が反応してくれ1時間ぐらいの釣行時間であったが14匹もの魚があいさつをしてくれた。

 今日は、一時はロッドを出さないで終わるかと思われましたが、なんとか大丈夫でした。あ、そうそう天気のほうは、お昼からピーカンになり、見事に晴れました。なんとも人騒がせな台風でした。

 

2001.8.22

第7日目 「大型台風接近中」

 雲行きが怪しい。どうもやな予感がする。天気予報では、大型台風が日本列島をなめるように上昇しているという。のきなみ、テレビもその台風の模様を流しつづけている。まだ北海道には、近づいていないのか曇っているだけでこの時点では雨が降っていない。しかし、いつ降ってきてもおかしくない天気であった。そんな不安を抱えながら3日間泊まったホテルをチェックアウト。今日は、ペンションへと移動することになっていた。

 先に、今日は使わないロッドやリールなどを置きにペンションに向う。やはり、北海道も車上あらしが多く余計な物は置いていくに限る。今日の宿泊であるペンション「ゆうあん」つくと、とてもすばらしい景色が出迎えてくれた。ペンションも今年の6月からで、とても素敵な部屋や家具が並んでいた。釣り関係の方が多く宿泊しているので、ウェダーをつるす所もあり、とても便利である。とりあえず荷物を預けオショロコマねらいのポイントへ向った。

 ここは毎年行くポイントであり、数を釣るには最高ポイントである。オショロコマと年に1度は戯れたい。日頃数が釣れない欲求を満たしてくれるところである。ポイントについてさあはじめるぞと思ったら・・・ポツポツ・・・体に雨が当たってきた。さっきまで降っていなかったのに、仕方なしに、レインウェアーを着こむことにした。doutou3

 ここでの最初のフライは#14ロイヤルコーチマンパラシュートと決めていた。このフライには、とても反応がよく、今年も元気よくオショロコマがアッタクしてくれた。ドラグに気をつけながら流すと必ずといっていいほどオショロコマが出てきた。時々ヤマメも釣れたが秋なのかさびが入っていた。水量は、昨年より少なめ(昨年が多すぎたのかな)例年通りといった感じである。オショロコマのサイズは、昨年同様大きめであった。その後#10ブラックパラシュート、#12ロイヤルコーチマンパラシュート、#14ハンピーとローテーションした。

 夕方になってくると、雨が強くなってきて、かなりフライボックスの中にも雨が入るようになってしまった。水位も上昇してきたようで、ウェダーに当たる水圧も強くなってきた。台風も接近しているのでここら辺で終わりにしようということになり、びっしょりぬれたベストを脱いだ。・・・この雨が明日からこの釣行を悩ませる存在になるとは、この時点では深く考えていなかった・・・ 

 

2001.8.21

第6日目 「エルクヘアカディスで完走」

 今日は、釧路から車で2時間。最近道内で噂のポイントがあるということで向った。雄大な流れの川で、水量も豊富。人影も見られず。まさに北海道といった感じの河川であった。

 スタートは、#10エルクヘアカディス。これを流れの中心に泳がすが反応がない。今日は、天気もよく少し汗ばむ陽気である。ふと、向こう岸を見てみると涼しそうな木陰があり、すぐにその木陰に向ってキャスト。すると元気よくレインボーがそれをくわえこんでくれた。なかなか元気なレインボーで十分引きを味合わせてくれた。

 その後釣りあがり木陰を中心に流していくと、一流しめに魚が飛び出してくるのがほとんどであった。アベレージ30センチくらいで、大きくジャンプまで見せてくれる魚もいた。途中、流れがゴンゴンのところは、ニンフを入れてみたが反応がなく。やはり、ドライに反応がいいようである。もう1度エルクヘアカディスに変えてやってみると、今度は32センチのレインボーが小さい吸い込みで出てきた。フィーディングラインに入ったので小さい反応で出てきてくれたようである。doutou2

 さらに、上流に行くと流れがきつくなってきたので、エルクからマドラーミノーにチェンジ。これにも反応があったが、エルクほどではなかった。徐々にフラットな流れになり、太ももまでしっかりと圧力がかかりながら歩いた。途中、何度もくじけそうになったが歩いた。ゴールである橋が見えたときは、42.195キロ完走したランナーの気持ちであった。さすがに、6日連続で釣りをすると、足も上がらなくなってきた。帰りは当然温泉。今日の温泉は、秘湯でした。シャンプーが泡立たないほどの酸性の湯で、浴室もすべり、おもいっきりこけました。さあ、明日は、オショロコマだ!!

 

2001.8.20

第5日目 「大物は何処」

 道東シリーズ第1弾スタートです。今日から釧路を起点に。とりあえず岩魚山女を釣りに向いました。向う途中様々な河川を見るがどうも水が少ない。かなりの渇水である。一雨欲しいなと思うぐらいでした。(しかし、このときは思ったのですが・・・後で大変なことになるとは考えもしませんでした)水が少ないのでこれは少し苦労するなと思いながらも当然いい釣りがしたいと思っている。

 スタートは、ピーコックボディのパラシュート#12を結ぶ。すると元気よく岩魚が飛び出してくるが・・・うまくフッキングしてくれない。流すとでる「エイッ」「スポッ」流す出る「エイッ」「スポッ」・・・と延々と続いてしまった。しかし、それにも慣れ徐々にフッキングするようになる。ややサイズが小さ目ながらも、これだけの反応があれば満足である。フライもいろいろ使ってみることにした。ロイヤルコーチマンパラシュート、エルクヘアカディスでも上記のような反応がある。ドラグがかかると当然でないがうまく流れると反応がある。すごく練習になりました。doutou1

 これだけの反応を見るとどうしても大物を釣りたくなるのが釣り師の心情。この河川をあきらめ次の河川にうつることにした。水量的には初めの川よりも多い。気合を入れブラックボディのパラシュートを結ぶ。しっかり浮くようにドライシェイクもいつもより多めに吹きかける。しかし、ここでは、やや反応が渋く思うように釣ることができなかった。この水量では仕方がないとおもはなくてはいけない。

 道東初日ということもあり、熊さんの時間前にあがることにした。当然帰りに温泉に入りました。やっぱり温泉は気持ちがいいな。というわけで、道東温泉シリーズも開幕です。