comments



切ないドラマなのかなーと思い観たらほぼドキュメンタリーだった。
しかし細部が妙にリアルで生々しく、監督の「きれいにまとめてたま
るか」といういきごみを感じた。そこがすばらしい。クリシュナは本
当にモテそうだ。             (吉本ばなな 作家)


日本人とネパール人との異文化交流映画にととまらず、人間同士
の出会いの深度を問うもっと大きな骨格と広がりを持った作品だ。
                (江利川憲 映画新聞スタッフ)


「ベイビークリシュナ」の主人公サンジェイはネパールだけではなく
私の傍にもいる…。放蕩三昧、青空だけをその瞳に結晶させたはにか
み屋、神の申し児、定住ではなく移動の民の〈旅〉そのものを生きて
いる…アッ!そうだ、アイツのことだ…。  (維新派 松本雄吉)


ベイビークリシュナに直接かかわり合う映画 宗教的なものと、想い
ながら見つめていたら、そうではなくて、ガールハントするネパール
の男の名がクリシュナ、この朗らかな青年と、考古学で夏の日の暑さ
の中でくたくたになっている主人公との対比がきちんとえがかれてい
て、大きな事件もないのに見終わった後で、さわやかな清涼水を飲ん
だような気がするのは、発想がまじめで、真の芸術心が存在するから
だと思う。
文学でいうならば純文学の範囲に入るもの。この頃のひどい映画が多
い中で、人生の断面、その数日間のお付合いの、人間同士をきちんと
えがいている。その手法に脱帽する。
ラストの締めくくりは映画的というよりも文学的な世界である。
この新監督に祝福のあらんことを祈る!  (映画美術監督 木村威夫)


北斎 story
cast profile
監督 profile
production note
comment




top トップページ へ戻る