「たまには、ババァ〜ンと」 行ってきました!



籠川大橋より富山方面を望む


 進路の準備をする合間に、長野の方へ行ってきました。今回は2泊3日と、今までにない位「贅沢」(?)をしたように思えます。
 いつものごとく突然行こうと決心したのですが、なぜ長野県だったのかというと、『東京電力の新高瀬川発電所を見学させてもらえるから』なんです。かなり単純な理由ですよね。ちなみに、昨年の夏も長野に行ったのですが、その時は奈川渡ダムにある『梓川テプコ館』に行きました(詳細はこちらへ)。その時もらったパンフレットに、今回訪れた『高瀬川テプコ館』の資料があったので、いつか行ってみたいなと思っていたのです。

 昭島を出発して、中央自動車道で長野方面へ。途中、岡谷ジャンクションから長野自動車道へ入り、まずは大町にある『高瀬川テプコ館』へ。発電所の見学を一番先にしました。今回の旅行は、大町だけでなく松本にも行ってみたかったので、まず大町に行ってから松本の方に戻ってこようと計画したのです。発電所やテプコ館についてはこちらをご覧下さい。

 発電所の見学は一日2回(予約制)あるのですが、予約の時間よりもかなり早く着いてしまったので、高瀬川テプコ館を見学したあと、近くにある『大町エネルギー博物館』に行きました。テプコ館からだと、車で5分くらいの場所です。

 こちらはエネルギーに関する資料が置かれており、特に発電に関する展示が多かったです。博物館の一角では、工作教室も行われていました。

<博物館の主な展示物>
エネルギー博物館入口 アルミニウム電極層
回転変流機
(交流電流から直流電流を作る機械)

水車(右)と発電機(左)
水車は2つあり、もう1つは高瀬川テプコ館に展
示されています。
風力発電機
エアータービン発電機の模型

 屋外には、送電線用のがいし装置や揚水発電の仕組みなどの展示があり、私的にはいろいろな設備があっておもしろかったです。私が行ったときは誰もいなかったのですが、帰るときには子ども連れの方が何組か来ていました。実験コーナーやプラネタリウムもあったので、子ども達が行っても楽しめると思います。

 発電所の見学も、かなりの人が毎日予約をして見学に来ているそうなので、発電などのエネルギーについて興味を持っている人が、世の中にはたくさんいるんだなとちょっと感心しました。

<大町エネルギー博物館 いんふぉめーしょん>
開館時間 9:00〜17:00
入館料 大人 400円 中学生 300円 小学生 200円
団体(30名以上)は1割引
休館日 冬期火曜日(11月中旬〜4月中旬)、年末年始
連絡先 長野県大町市大字平2112−38
TEL・FAX 0261−22−7770
交通 車:豊科I.C.から約40分
電車:JR大糸線信濃大町駅から車で約15分
その他 プラネタリウムは別途一律200円(3歳以上)





 2日目は、まず『大町ダム』を見学しました。といっても、ダムの内部は見学できないので外から見ました。昨日見た高瀬ダムとは違い、コンクリートでできています。ちなみにこの大町ダムは国土交通省が管理するダムです。この周辺には、龍の小太郎(「坊や〜良い子だ年寝しな〜」というと思い出されるかも…)伝説があるそうで、銅像も建っています。
大町ダム
(かなり大きいことがわかるでしょうか?)
展望台から湖を望む
(エメラルド色をしているのでかなり深そう。)
龍の小太郎像

 龍の小太郎像の脇には、オウム真理教によって殺害された松本さん一家を偲ぶモニュメントがあります。この場所にある理由は、近くの森の中で松本さんの御長男の遺体が発見されたからです。周辺住民の方を含めて、あのような残忍な事件を忘れないため、そして一家が安らかに眠れるようにという思いから作られたそうです。この場所を訪れた際には、是非立ち寄って頂きたいです。


 その後、松本を目指して走り出したのですが、大町から松本に向かう途中にはわさび田で有名な『安曇野』があります。ちょっと寄り道をして、見学してみることにしました。

 わさび農場は周辺にいくつかあるのですが、中でも有名な『大王わさび農場』に行ってみました。高校の林間学校で来た記憶があるのですが、あまり覚えていません。
 土曜日ということもあり、かなり混み合っていました。
 売店もすごい人ざかり。農場という感じがしませんでした。

 下の写真で見える川から、カヌーで出発する親子がいました。ちゃんと船着き場のような場所もあったので、このような来場方法も可能なようですね。

 わさび農場では、名物『わさびソフト』(250円)を食べました。ほんのりわさびの味がしておいしかったです。かなり暑い日だったので、周りの人みんなが食べていたのですが、かなり異様な光景と感じたのは私だけでしょうか?

場内には水車があり、何とも涼しげ。 わさびを直射日光から守るため、黒い
シートが辺り一面に張られています。
わさび田に流れている水はとても冷た
かったです。


 わさび農場をあとにして、松本市内へと車を走らせました。わさび農場からは1時間ほどで行くことができます。市内に入る前に、まず司法に関する史料が展示されている『日本司法博物館』のある松本歴史の里を訪れました。

日本司法博物館 入口 江戸時代に使われていた『十手』 明治憲法下の裁判風景

 日本司法博物館の建物は、実際に裁判所(長野地方裁判所松本支部)として明治41年から昭和53年までの70年あまりにわたって使われてきたもので、市民からの建物保存の強い要望によって移築され、日本初の司法博物館として開館したものです。

 館内は、ひっそりとした感じでしたが、裁判史料や検察・警察・弁護士に関する史料、捕物道具のコレクション、判事室を再現した部屋などが展示されていました。史料は、御成敗式目や五箇条のご誓文から、東京裁判の記録、巣鴨プリズンに関する史料など幅広いものがあり、司法の勉強をしている人や興味を持っている人にとっては、かなり魅力のあるものではないかと思います。


 同じ敷地内には、平成2年まで実際に使用されていた『松本少年刑務所旧独居及び雑居棟』や、平成7年まで、長野県下諏訪町で実際に操業していた『座繰製糸工場』、野麦峠で製糸工場で働く工女達を泊めた『工女宿・宝来屋』などの建物があります。繭から生糸が採れるまでの行程を一貫して行っていた工場で、現在でもその行程が行えるように動態保存されたそうです。時々、実際に生糸の生産を再現しているようです。

独居房はこれくらいの広さ。
奥の板をはずすと、トイレになってます。
座繰り場 
ここに座って、繭から生糸を採っていた
ようです。
宝来屋 入口
室内には、工女に関する史料や「あゝ
野麦峠」の映像などを見ることができ
ます



<松本市歴史の里(日本司法博物館) いんふぉめーしょん>
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料 大人 520円 高校生 310円 小中学生 210円
団体(30名以上)は割引
休館日 月曜日、12/29〜1/3
連絡先 長野県松本市島立小柴2196−1
TEL 0263−47−4515 / FAX 0263−48−0813
交通 車:長野自動車道 松本I.C.から約3分
電車:松本電鉄大庭駅から徒歩約15分
その他 他の建物の見学料も入っています。






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