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構真柱建込み、逆打ち工法

 構真柱建て込み工法とは、場所打ち杭の杭体の中に上部構造の鉄骨支柱を挿入し、杭と上部の柱を一体の構造物として施工する工法の事です。

  施工方法としては、杭体コンクリートを打設する前に鉄骨支柱を挿入する、「先決め工法」と、後に挿入する「後決め工法」があります。

 その中間として「後決め工法」の中には、コンクリートを打設する前にガイド管を設置しておき、コンクリート打設後に鉄骨支柱を挿入する「ガイド管工法」があります。

 地下室を持つ大型ビルの建設工事において採用される場合が多く(別名を逆打ち工法と言います)。

 採用される理由は通常の工法ですと地下室部分を掘削してから上部構造の鉄骨を建ち上げますが、逆打ち工法の場合は掘削と建ち上げを同時に施工でき工期が短縮できるからです。

 

工法別、施工順序です。動画ですのでダウンロードに少し時間が掛かります。

 

先決め工法   動画工法比較
生コン打設 構真柱建込完了後、打設します偏芯した位置での打設が可能です。  
ケーシング 極力長くする必要があります。
鉄筋篭とのクリアランス クリアランスはあまり必要としませんが、トレミー管が入るスペースが必要です。
スライム処理 2次スライム処理が困難なので1次スライム処理を入念に行う必要があります。
ヤットコ関係 ヤットコを取付けて起こす為、堅固なジョイント、通り等精度を要します。
生コンの影響 偏芯した位置での生コン打設の為、構真柱が生コンに押されるので打設方法、ジャッキによる固定方法を十分に考慮する必要があります。
ガイド管工法    
生コン打設 ガイド管建込後、ガイド管中央にて打設し、その後構真柱を建込みます。
ケーシング ケーシングはあまり長くする必要は有りませんが、ガイド管の大きさによって径を大きくする必要あります。
鉄筋篭とのクリアランス クリアランスは150mm程度が必要です。
スライム処理 ガイド管の範囲内で2次スライム処理は十分出来ます。
ヤットコ関係 ヤットコは唯単に吊り降ろし、レベルを調整するものでよく、架台上で取付けても構いません。
生コンの影響 生コン打設時、すでに位置が決められているので、打設後、速やかに建込み出来ます。
後決め工法    
生コン打設 生コン打設完了後、構真柱を建込みます。
ケーシング ケーシング長はあまり関係有りません。
鉄筋篭とのクリアランス クリアランスは150mm程度が必要です。
スライム処理 2次スライム処理は十分出来ます。
ヤットコ関係 ヤットコの取付精度及び製作精度が、建込精度に継がります。
生コンの影響 生コン打設後、墨出しを行なわねばならず、硬化の影響を考慮する必要があります。  
 
構真柱建込工法における優先順位
1)構真柱が、所定の位置に入る事

先決め、ガイド管、後決め等の建て込工法の選定

偏芯がある場合は、先決め工法かガイド管工法

構真柱が太くガイド管に入らない場合は、先決めか後決め工法

2)構真柱が、ねじれを起こさない事

架台等のセット

先決め工法の場合は時間に余裕が有るので、測量ミスは発生しにくいのですが、後決めの場合は精神的な焦りから測量ミスを誘発する可能性が高くなります。

ガイド管工法の場合はスペーサーの取り付けの検討

3)構真柱が、傾斜、ズレを起きない事

下部固定治具(水中ジャッキ)の選定

傾斜計、水管の選定

先決め工法の場合は水中ジャッキかパンタ式水中ジャッキ

ガイド管工法の場合はガイド管に直接水中ジャッキを取り付ける

後決め工法の場合は従来は2段式架台とヤットコで垂直精度を調整

その後、傾斜計、水管、トランシット等で確認

4)構真柱が、正確なレベルで治る事

 

ジャーナルジャッキで微調整
 

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下記に構真柱建て込みの検討ポイントを列記しておきます、これはメモですので後日整理します。

一般の方は次のページに進んで下さい。

偏芯の構真柱について

外周部の構真柱は建物の面積を多く取るために外側に偏芯している場合が多い。

A. 外側の下部固定は、水中ジャッキが入る間隔が必要である。 (最少 機長260oなので、クリアランス350oは欲しい)

B.鉄筋カゴとの関係

イ)先決めだと柱を中央部側から挿入し、偏芯側へ寄せる事が出来る。

口)後決めだと柱スタッド外面と鉄筋カゴ内面との間に必要な余裕は最短距離で150o以上と する。

穴曲り等の有る場合は、修正掘削しスペーサー等で調節する。場合 によっては、孔壁測定を行い鉄筋位置を確認する事。

C.下部固定

偏芯側の下部固定は、あまり圧力を掛けて押さえられないので、杭芯方向からの 2点を確実に圧力を掛け固定する事。

 

ヤットコに関して

構真柱天端が架台より低い場合等に必要である。

A.本 数

同じ形状で1 日1本打設だと2本必要となる。(ガイドカン方式では1本で可)

イ)ヤットコに金を掛けなければ工法によっては精度が出ない。

口)ガイド管工法は、吊り降ろしだけと考えれば簡単な物でも良い。

ハ)、ヤットコを吊って、起こす時は折れを考慮した物にする。

構真柱天端及形状(形状。ブラケット)

構真柱は、地上に出ない様にする事が望ましい。

飛び出していると施工上困難な部分が出て来るので最少本数以外は地盤位下にて切断して下さい。

理 由:

イ)重機の移動・旋回が出来ない。

口)生コン及びダンブ等の導線が確保出来ない

ハ)ブラント・鉄筋加工場の段取替え後の場所がない。

C.形 状

根入れ部分が、ボックス形状又は、丸柱形状の閉塞形柱は浮力が発生し精度の確保が難しい。

対策としては浮力の計算をし柱脚部にコンクリートを事前に打設して置く。

なるべく、根入れ部分は、H形等の開放された物に変更して下さい。

構真柱の重量が大きくなり、大型クレーンが必要となりコストアップを起こします。

変形柱は、吊り上げた時の重心が問題で玉掛ワイヤー・ヤットコ等の検討項目が増えます。

電動式チェーンブロックで対応は可能だがコストが掛かる。

ブラケット

構真柱は各階の梁と接続する為通常ブラケットが付いている場合が多い。

◎ ブラケットがかなり出ている場合

@先決め工法となる(杭径の問題)

Aガイド管・後決め工法は困難である。

Bプラケットが収まる杭径としなければならない。

Cバランスが悪い。 (片側のみプラケットの時)

 

構真柱のジョイント(ボルト締め・溶接)

A.縦ジョイント

イ)場内が狭く、横に置けない時しかたなく行う。

口)仮穴と相番クレーンが必要(先決めなら本杭で可能)

ハ)垂直精度が管理しにくい。

B.横ジョイント

  イ)ターニングロール(駆動1台, フリー3台) 幅2.5m必要。

口)垂直精度は、ビアノ線を張る。

ハ)溶接後、横移動しやすい位置に設置する。

C.検 査

超音波検査(U.T)は、溶接後24時間経過してから行う。

D.場内の柱数(1日1本の場合)

@ U.T検査合格柱→ヤットコ据付→建込み

A前日溶接完了柱→U.T検査

B当日溶接する柱

Cジョイント前の柱

合 計 4セット場内に置く―→ヤードの問題

 

下部固定治具との関係

下部固定治具は、杭頭に近い方が精度を高める事が出来る。

イ)地山がN値50以上であれば地山を反力と出来る。

口)地山が軟弱地盤であれば、ケーシングをなるべく長くし、ケー シングを反力とする。

ケーシング引抜き

ケーシング引抜きは、生コン打設の翌日埋戻し後となる。

空堀りが深いと埋戻しまで時間が掛かるので1本余分にケーシングが 必要である。

トレミー管について

イ)後決め工法は、通常どおりの施工方法で行う。

口)先決め工法は、鉄筋と柱のクリアランスで内径φ250又はφ200を使用する。

計画としてはφ250のトレミー管で行った方が良い。

通常のφ250のトレミーはフランジ径φ345

ネジ込み式トレミーφ250はジョイント部φ291

 

構真柱とスライム処理

イ)後決め工法は、通常どおりの施工方法で行う。

口)先決め工法は、スライムクリーナーを使用し1次処理にて完全に撤去 する。

2次処理では、トレミー管を上下しか動かせないので撤去しにくい。

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