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ソフトボール入門
ウインドミルで投げよう

レッスン1 最重要! 手首の返し

アイコン  ウインドミルでもっとも重要で、かつ、我流でやった場合もっともうまくいかないのが、手首の返しです。これを学ぶことが習得の大半です。我流で先へ進んでしまった人は、ここを読むだけで、投球が変わると思います。

 両足を軽く広げて、ゆったりと立ちます。
 この状態で、あなたの向いている方向が3塁。あなたの左手が本塁になります。

 右手を右横にのばし、肩の高さにまであげます。手の先は2塁です。手の平は3塁を向けてください。
 腕の力を抜いて、手を自然に落下させます。肩の力を抜いて、肩を中心に腕がスムーズに回転するようにします。右腕が、肩を中心にぶらんと回って、体の左側にまで回転するようにします。ちょうど180度回転したことになります。ただし、腕は自然に落下させるのであって、力を入れてはいけません。できましたか?
 右腕が体の左側に来たとき、手の平は1塁を向いているはずです。

 このように、体が3塁を向いて、腕が2塁から本塁に、体の横を通過して移動するのがウインドミルの投法です。

 さて、このとき、3塁側を向いていた手の平が最後には1塁側を向いています。ですから、どこかで、手の平が裏返っていることになります。どこで裏返るのでしょう。
 もちろん、腕がもっとも下に来たとき。体に触れるか触れないか、というときです。このとき、手首より、少しひじに近い部分と、右腰(人によってはおなか)が触れています。
 では、もう一度、腕を右側にのばして、左側まで振り抜いてみましょう。
 このとき、腕と体が接触しないようにしてやってみましょう。手の平はうまく裏返りません。しかし、腕と体が強く当たるようにするとどうでしょう。腕の落下の勢いが消えて、腕が下で止まってしまいます。

 ここで、手首が自然に返って、なおかつ、腕の落下のスピードを殺さないように当てると、これがウインドミルの手首の返しになります。どうすれば、腕のスピードが落ちずに、なおかつスムーズに手首が裏返るかを試行錯誤してください。
 先の練習に進んでいくと、いま見つけた感覚とは変わってくるかもしれませんが、とりあえず、いまの時点で、うまく手首が返ればOKです。

 このとき、注意するのは、意識して手首を返さないことです。腕が右から落ちてきて、たまたまそこに腰があって、手首の上が衝突したので、手首が返って、そのまま腕が左へ抜けていった、という感じでやってください。もちろん、将来、変化球を投げたりするために、意識して手首をひねることがありますが、この段階では、無意識で手首が返るように練習します。

(練習1) 足を軽く広げて立ち、腕を体の右真横から下に落とし、左真横に振り抜きます。このとき、手先がいちばん下に来たとき、手首と腰が適度にあたって、手首が自然に裏返るようにします。これをくり返し、10分ほどやってください。10分で約300回できます。

 このあとの練習で、体重の移動、腰の回転を取り入れたり、実際にボールを握っていくとき、この「自然に手首が返る」という感覚が保てるようにします。ですから、次の練習に進んでいっても、この(練習1)にいつも戻ることが大切です。

 練習1がうまくいっているかどうか、投手に見てもらうのがいいでしょう。
 まだボールを持たないでください。うまくできれば先に進んでもいいです。
 自信がなければ、練習1を1週間続けてください。毎日少しでもやると、早く上達します。

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