8月19日(月)晴れ

 

 

日本との時差を少しでも少なくするためと、高山では朝から午前中が天気が良いことを考えて、スイスでは早朝に起きて、なるべく速い電車で出掛けることにしていた。

今日は、トップ・オブ・ヨーロッパのヨングフラウ・ヨッホ。ユングフラウ鉄道パスではヨングフラウ・ヨッホまでは行けないため、昨日のうち、グリンデルワル ト日本語観光案内所でアイガーザグレッチャーからヨングフラウ・ヨッホまでの切符を買っておいた。

5時に目が覚めると外はまだ真っ暗。6時を過ぎて明るくなってきて、今日もアイガーに朝日があたる良い天気。 あらためて外の景色を見ると、昨日ゴンドラで上がったメンリッヒェンやハイキングコース、クライネシャイデックも別荘から見える。朝食を摂り、出発する。

グリンデルワルト719の始発のWAB 登山電車。グリンデルワルトの駅にはこの電車を待っている人が結構いた。さらにインターラーケンからのBOB列車も着いてほとんど満席 となる。とはいっても、グルントからは始発の先行電車も出たので、2編成でクライネシャイデックへ 向かう。754分に到着すると、ランターブルネンからのWAB電車が着いていて、ユングフラウ・ヨッホ行きのJBユングフラウ鉄道の登山電車は満席。と思ったら、回送になっていた車両を駅員が開放してくれた。結局、クライネシャイデック802発のJBの始発電車は3編成で出発。最後に乗り込んだ私達は、結局一番空いているガラガラの車両にゆっくりと乗ることが出来た。

昨日も見えた、憧れのユングフラウは真っ白な一面の雪景色。そのため、今日は厚着を持参。 最初の停車駅はアイガー・グレッチャー。アイガーとメンヒの間のアイガー氷河(グレッチャー)や、メンヒとユングフラウの間のグッギー氷河が目の前に見える。アイガー・グレッチャー駅を過ぎるとトンネルの中に 入る。この辺から寒くなってきて、車内で1枚ずつ着込む。メンヒの中を潜り抜け、アイガーの中を上っていくと、アイガー ・ヴァントの駅に到着。JB電車は 駅に到着する時に、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、日本語、ハングル語で車内放送がある。アイガー・ヴァント駅で5分間停車する。車外に出ると展望窓があり、外が見える。ちょうどアイガーのど真ん中に窓があり、昨日歩いたメンリッヒェンのハイキングコースや、グリンデルワル トが見える。この駅は、アイガー登山者の緊急避難場所にもなっており、また、救助隊のベースにもなるとのこと。次の駅はアイスメール駅で、同じように各5分停車。窓から外を見学すると、今度はアイガーの裏側が望め、一面の氷河!!後になって位置関係がわかったが、アイガーの裏側の氷河は、西側はこのJBの最初の停車駅の名の通りのアイガー ・グレッチャーに、東側はグリンデルワルトの下氷河として、グレッチャー・シュルフトに流れ出ている。

そして、トンネルの中を電車は進み、終点のユングフラウ・ヨッホには、853に到着。この駅もトンネルの中にあり、左右のトンネルを歩いて外に出られる。また、エレベーターでスフィンクス天文台に上がることもでき、さらに氷河の中を繰りぬいた氷の宮殿なども見学できる。ユングフラウヨッホには郵便局があり、日本のポストも設置されている。昨晩書いておいた絵葉書を投函する。スフィンクス天文台からは、4100m級のメンヒとユングフラウが目の前に見える。ここが約3450mなので、これらの山が700m級に見えることになる。トンネルから外に出ると、世界遺産に指定されたアレッチ氷河が広が る。表紙の右側の写真。犬ぞりやそりコースもあって楽しむことが出来る。

私たちも、そりをやる予定だったが、子供達が頭痛がすると言い出した。しばらく休んでいたが、良くならず、高山病になったようなので、予定を早めて下山することにした。結局、山頂での観光は1時間半程度で、ユングフラウ ・ヨッホ1030発の電車に乗る。満員の登り電車と交換しながら、ガラガラの下り電車はトンネル内の駅に停車することもなく、クライネシャイデックに1121に到着。クライネシャイデック駅のレストランで昼食を摂る。子供達はもう回復している。ラクレット(スライスしたジャガイモにチーズ…ピザみたい)が美味かった。その後、クライネシャイデック1232発のWAB電車に乗る。車窓からアイガーを眺めると、岩の壁の所に、小さな窓があるのがわかり、外からアイガーヴァント駅が確認できた。

グリンデルワル トには1315に到着。すぐに、駅前のバス乗り場から、1320発のグローゼ・シャイデック行きのバスに乗る。オーバーラ・グレッチャーに向かう予定が、バス停で降りそこなってしまい、予定を変更して終点のグローゼ・シャイデックまで行く。ユングフラウ鉄道パスはここまでがフリー区間であった。帰りのバスまで時間があったので、オーバーラ・グレッチャーに行くのは諦めて、展望の良い休憩所で約45分休憩し、1440発のバスで、グリンデルワル トに戻る。1515に到着。

 

 

 スフィンクス天文台からのメンヒ クライネシャイデックから見たヴェッターホルン。谷間のところが 右の写真を撮ったグローゼシャイデック グローゼシャイデックからのアイガー。刃物のような鋭さがわかる。アイガーの右下の窪みが 、左の写真を撮ったクライネシャイデック

 

 

翌日も天気がいいようなので、シルトホルンに行くことを決める。朝は、BOB列車の乗り継ぎが良くなく、時間が掛かるので、グリンデルワルト日本語観光案内所でタクシーを予約する。ガイドブックでは、120Frぐらいとなっていたが、案内書のスタッフが、乗客のうち2人が子供であることを伝えてくれて、全部で60Frにしてもらってくれた。翌朝わかったが、このタクシーは、メーターはなく、個人が携帯電話で予約を取りながら送ってくれるものであった。(もちろん、ちゃんとタクシーの看板をつけた車である)。

月曜日で、スーパーが開いていたため、買い物をして別荘で夕食をとる。観光をしていても、町で買い物をしていても、日本人が本当に多い。スイス人の次に多いのが日本人ではないかと思う。

 

 

 

 

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