8月20日(火)晴れのち雨

 

 

この日も朝は天気が良く、アイガーに朝日がさしていた。しかし、日曜から1日ずつ雲が多くなり、山が かすむようになって来たのがわかる。今日は午後から雷雨になる予報が出ていた。

前日に予約したタクシーで、グリンデルワルド日本語観光案内所を7:20に出発。とても親切な女性ドライバーであった。BOB電車とバスを使うと待ち時間が長くて1時間30分近く掛かったところを、シュテッヘルベルクまで約20分余りで着くことができた。ラウターブルネンからシュテッヘルベルグに向かう道は、谷底の道で、両側に壁が切り立っている。

この谷底のシュテッヘルベルクから、崖の上にあるミューレンまで2本。そこから、山上にあるシルトホルンまでさらに2本。合計4本のロープウェイを乗り継ぐ。このロープウェイはユングフラウ鉄道パスの範囲外であるが、ここでもハーフ・フェア・カードとジュニア・カードをおかげで料金は大人1人分だけ。

シュテッヘルベルグ755分発のロープウェイに乗り、途中乗り継いでミューレンに805に到着。ここで日本人の団体旅行者とかち合う。ミューレン810発のロープウェイで 上がり、さらにビルクで乗り継ぎシルトホルンに827に到着。約900mのシュテッヘルベルグから約2970mのシルトホルンまで、約2000mを一気に4本のロープウェイで上がってしまう。そして、これらのロープウェイは全て単線。途中ですれ違うことがなく、1台の箱が往復する。

シルトホルンは、映画『女王陛下の007』の舞台になったところで、007グッズのお土産がある。朝早いため観光客は少ない。

大きなリュックをしょった人 が、登山道を歩いて降りていってしまった。どこまで行くのかと思っていたら、途中から、ハングライダーを組み立てて、大空に飛び出していった。大変うらやましい。

シルトホルン展望台は回転展望レストランになっていて、日本人団体客 はレストランに入っていった。我々も見学した後、レストランで休憩し、933発のロープウェイで下山する。帰りも この団体と一緒になってしまった。ミューレンには950に到着。団体客は電車の時間を気にして、駈けるように行ってしまった。

BLM ベルクバーン・ラウターブルネン・ミューレン鉄道のミューレン駅までは徒歩で10分程。途中にある、アルメントフーベルヘ展望台行きのケーブルカーに乗ることも考えたが、曇ってきたため駅に向かう。ゆっくりミューレンの街中を歩き、ミューレン1015発のBLM電車に乗ると、さっきの団体客が座っていた。夕べ はミューレンに泊まり、今朝シルトホルンに行って、この後、ユングフラウに上り、今日中にツェルマットまで行くそうで、そのハードさに驚く。

ミューレンからグルチュアルプまで走るこの電車は、1両編成。朝、ラウターブルネンからシュテッヘルベルグまでタクシーで走ったのが谷底なら、この電車はその谷の上を並行して走る。グルチュアルプに1028到着。1032発のケーブルカーでラウターブルネンに1043着。ミューレンへ走るBLM電車は、このケーブルカーで持ち上げたそうである。 ラウターブルネンからミューレンまでは、アプト式にしても上れないようで、ケーブルカーと登山電車を組み合わせたそうだ。

日本人団体客と別れ、ラウターブルネンの 町を少し歩き、シュタウブバッハ滝をやや近くまで行って見学する。

 

ビルクからシルトホルンを望む。シルトホルンは山頂の駅で、360度見渡せる。 シルトホルンからロープウェイのビルク駅を見る。右上に朝日が斜めにさしているユングフラウの3山。ビルクの左上の山はチュッゲン? ラウターブルネンの町とシュタウヴバッハ滝。BLM電車はこの滝の上の方を走っている。

 

駅に戻り、1105発のBOBの列車に乗る。ヴィルダースヴィルに1121に到着。ここで1145発のSPB シーニゲプラッテ鉄道の登山列車に乗る。途中から雨が降り出してしまう。それでも、インターラーケンの町やトゥーン湖、ビリエンツ湖が見えた。シーニゲプラッテには1237に到着。この 遊園地にあるおもちゃのような登山列車でも、約580mのヴィルダースヴィルから約1950mのシーニゲプラッテまで1時間足らずで上がってしまう。 機関車が後ろについて押し上げる。車掌が一番目で前方を確認していた。

山頂は天気が回復していたので、展望レストランで昼食をとる。セルフサービス のため、レジで注文するのに苦労したが、特大のソーセージが美味だった。目の前に、ユングフラウが少し見えたが、すぐに雲に覆われてしまう。食事が終わったとたん、雨が降り出したので、下山することにする。花畑が魅力のシーニゲプラッテで、ゆっくり散策したかったが、1401発の 列車で下山。

急な雨で、人が殺到し、 列車はいっぱいになり、乗り切れなかったが、後続列車を出してくれて、それにゆっくり座れる。ヴィルダースヴィルに1453着。

駅で雨宿りしてい たが、場所が狭く立ちっぱなしだったので、BOBの列車内での雨宿りをすることにする。1521発のBOBでインターラーケンオストに行き、そのまま、折り返してグリンデルワルド1609着。ユングフラウ鉄道パスを持っていると 、こういうことも出来て便利だ。グリンデルワルドは小雨程度になっていた。

1日で、3000m級と2000m級の2つの山に、いとも簡単に上がれてしまうのだから、乗り物は便利である。

 

 

 

 

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