●有機塩素剤 |
 | DDT、BHC、クロルピクリン、トリクロロエチレンなど。また除草剤として2,4-D、2,4,5-Tなど(2剤の混合物がベトナム戦争で枯葉剤として使われた)。神経毒性が強く、生物濃縮が起こる。猛毒ダイオキシン(TCDD)、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)が大きな問題となり、1970年代、多くが農薬としての登録を抹消された(上記のうち、DDT BHC 2,4,5-Tは登録抹消)。2,4-Dはその製造過程で、また、焼却してもダイオキシンを発生します。 |
●有機リン剤 |
| 毒ガスで知られるサリン、ソマン、VXガス。パラチオン、マラソン、フェニトロチオンなど。毒性が強く神経伝達を阻害することで動物や昆虫を殺す。パラチオンは禁止農薬。残効性は低いとされる。(商品名:オルトラン、マラソン、スミチオン、ダイアジン、デス) |
●カーバメート剤 |
| 松食い虫(商品名:オンコル、ランネート)防除。野菜や果樹の殺菌など。有機リン剤に似た作用があり、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害し、神経の情報伝達を阻害する。残効性高。 |
●ピレスロイド剤 |
| 除虫菊の成分とされるが、現在はすべて合成。ひろく殺虫剤として利用。毒性は比較的低いとされ、残効性低。(商品名:アーデント、トレボン、カダン、キンチョール、ベープ、アース) |
●ネオニコチノイド剤(クロロニコチニル剤) |
| 物質名としてイミダクロプリド、アセタミプリド、チアクロプリド、ニテンピラム、クロチアニジン、チアメトキサム、ジノテフランの7種。とくに昆虫の神経系にはたらくとされ、有機リン剤同様にはたらく。残留性が高く、作物に浸透するため、洗浄しても薬剤を落とせない。(商品名:スタークル、ダントツ、アクタラ、モスピラン、アドマイヤー、マツグリーンなど) |
●その他 |
| オキサジアゾール系(燻煙剤として)、ネライストキシン(商品名:パダン)、アミジノヒドラゾン(商品名:アリの巣コロリ)、フェニルピラゾール系(商品名:プリンス)、マクロライド系:抗生物質の抗菌剤(商品名:アファーム、コロマイト) |