今回は1泊2日で岡山県北の郵便局を根こそぎ巡る旅である。メンツは電柱さん、横井さん、タケノコ、私の4人で、横井さんの愛車ワークスと電柱さんのスカイラインの2台に分乗して岡大を出発。伯備線沿いに走る国道180号線の北上するが、この沿線の郵便局は横井さんと私が
以前に回っていた。そこで、私と横井さんは別のルートを通って、伯備線の備中神代駅で集合ということで別れた。高梁市内まで国道180号線を走り、ここから成羽方面へ。途中横井さんが未訪だった
備中落合簡易郵便局に寄って、成羽町の中心に位置する
成羽郵便局へ。国道313号線沿いの綺麗な局舎で、
スタンプも「備中神楽の里」のコピー入り。なかなか幸先の良いスタートである。ほくほく顔で出てきて出発。一旦川上町へと入るが、郵便局は遠回りになるのでパス。県道に入って備中町内へ入る。程なくして左手に
備中郵便局を発見。どこにでもありそうなオーソドックスな局舎だが、
ここも「ダムの町」のコピー入り!局の両側は険しい山であり、いよいよ山中に来たといった感じの雰囲気であった。車は更に川を遡り、川を渡ってすぐの裏道に
湯野郵便局を発見する。裏道なので最初は少し迷った。地図ではここの局は
田原郵便局となっていたが、改称でもしたのであろうか、謎である。
ここからは更に険しい山道を進む。「ダムの町」と言うだけあって、大きなダムが眼下に拡がる。大きなダムの堰堤を横に見て、小川沿いの道へ入る。とんでもない程の山道をくねくね走ると小さな盆地が開け、保育園(だったかな?)の近くに
平川郵便局を見つける。ここへ来た時の率直な感想は「地の果てだ」であった。地図で見るとちょっと行けば広島県の豊松村で、まさに岡山県のはじっこである。郵便局自体は特に変わったものではなく、通常の貯金を済ませて引き上げた。再び先ほどのダムの堰堤の畔に戻り、「備中湖」と呼ばれるダム湖の畔を走る。周りには人の気配はなく、集落はダムに沈んでしまったのであろう。地図によると
「鈴木の滝」という妙なモノがある所でダム湖と別れ、山の斜面をくねくねよじ登る。細い道を登りに登って標高は500メートルを越え、ようやく集落を発見。しばらく行くと左手に
西山郵便局があった。ここもまさに地の果てといった感じである。う〜む、日本は広い・・・。ただ郵便局巡りをやってなかったら、絶対訪れることのなかったであろう地に立つのもこの趣味の醍醐味かも知れない。横井さんと訪問を済ませてこれで備中町を完訪。次は哲西町へと入る。ここまで書いていないが今回は横井さんが運転、私がナビであった。
峠を越えて一気に下り、芸備線の野馳駅に出る手前に
野馳郵便局を訪問。地図とは位置がちょっと違ったようで、やや迷った。ここからは芸備線沿いの国道182号線を新見方向へ。哲西町の中心街にある
矢神郵便局を目指すが、局のある裏道が道路工事のため訪問するのに苦労した。この辺りの局は特に変わった局舎でもなく、印象に残っていない。次は国道沿いにある
市岡簡易郵便局へ。しかし、それらしき建物は無く発見できない。やや行き過ぎたようなのでUターンし、反対側から走ってみると発見!
どうやら東城側からだと大きな木が郵便局マークをすっぽり隠していて、発見できなかったようだ。今日初の簡易局で、年季の入ったいい感じの局舎が気に入った。これで哲西町も完訪。待ち合わせの備中神代駅がある神郷町へと入る。神郷町の中心街は駅からは少し離れているが、割と民家が建ち並び賑やかな雰囲気である。が、神郷町の役場もある集落だが、郵便局名は
神代郵便局である。無事訪問を済ませて待ち合わせ場所の備中神代駅へ到着。まだ2人は来ていなかったので暫く待つことになる。
1時間近く待ったであろうか、ようやく電柱さんとタケノコが到着。ここでクルーを変更。横井さんタケノコペア、電柱さん私ペアで再出発する。伯備線沿いを走る県道に入り、石灰石の採石場などを見ながら暫く行くと
新見足立郵便局を発見。採石場に出入りするトラックや砂塵などで埃っぽかったという印象しか残っていない。ここは新見市と神郷町の境目付近で、近くの足立(あしだち)駅は神郷町だが、郵便局は新見市内に位置している。ここから更に県道を北上。いよいよ鳥取県との県境も近くなり、標高も上がる。が、さほど山は険しくなく高原のようになっているようである。伯備線の新郷駅を過ぎて少し行った所にあった
新郷郵便局へ到着。ここからなら2キロも走れば鳥取県の
上石見郵便局へ行けるが、今回はパス。4人で貯金を済ませ、少々ミーティング。ここから山を越えて新見市の
千屋郵便局を目指すことになった。酷い道かと思ったが結構整備されていて、割と楽に国道180号線へ出る。ここからは
以前に横井さんと二人で悪あがきして16時過ぎに通った道であり、迷うこともなく
千屋郵便局へ到着。
私と横井さんは雪辱を果たした。「アメダスのある町 千屋郵便局」とかいうスタンプをちょっと期待したが、普通のスタンプだった。国道沿いに移転したらしく、綺麗な局舎であった。
さらにこの北に貯金不可の
相文簡易郵便局があったが、私は既に訪問済みで、他の3人は貯金不可局は訪問対象外だったので、パス。ミーティングの結果、ちょっと道が苦しいが千屋から山道に入って大佐町の
上刑部郵便局を目指すことにした。林道のような細い道を延々と走り、小さなダムの畔に出る。程なくして道沿いに
上刑部郵便局を発見。昔ながらの古い局舎が周りのひなびた風景によくマッチしていた。
自然の中の郵便局と言った感じであろうか。訪問を済ませて次はここから県道を北上して新庄村へと抜ける。再び細い山道を走り、峠を越えて新庄の町並みへ。ここは旧出雲街道の宿場町で、春には桜並木が綺麗である。昔、
新庄郵便局はこの桜並木沿いにあったようだが、今は国道181号線沿いに移転していた。訪問を済ませてここからは整備された国道を走り、隣村にある
美甘(みかも)郵便局へ。町中の旧道沿いにあった。この時は普通のスタンプだったが、今は宝のスタンプが用意されているそうである。次はここからまた山道を抜け、湯原町の
見明戸簡易郵便局へ。国道からわりと整備された県道へ入り、右へ左へと走る。この時、時刻は15時頃であった。
程なくして湯原町見明戸の集落に入る。木造の小学校があり、それに隣接した形で
見明戸簡易郵便局があった。小学校との一体型の簡易局も珍しい。が、どうも様子がおかしい。局の入り口には鍵がかかっており、中には人は居ないようだ。
そう、ここは14時までの営業だった!!4人でぎゃふんと言ったかは定かではないが、どうしようもないのでやむなく退散。再訪を誓って局を後にする。次はダムで出来た人工湖である湯原湖の西にある
二川郵便局へ。ここへ行くには細い県道を通る以外になく、結構アクセスが難しい場所にあった。ついでに道路工事もしていて四苦八苦である。かなり交通が不便な所だが、集落の上には米子道が通っていた。この集落には何の恩恵もないが・・・。時間も残り少ないので急いで訪問。ここから湯原湖の畔を走って、美作三湯の一つ、湯原温泉の温泉街へ出る。ここは全国の露天風呂番付(誰が決めるんだ?)で西の横綱に格付けされるほどの名湯らしい。
湯原温泉郵便局は狭い温泉街の路地にあり、車を止めるのに苦労した。番号から推察するに、昔はここが湯原町の中心局(集配局)だったようだ。温泉。時間がないので急いで次へ。
本日最後の訪問局は湯原インターの入り口にあった
湯原郵便局となった。最近できた局らしく、大きく綺麗な局舎であった。無事全員貯金を済ませ、近くに次の郵便局も無いことからここで終了。朝は成羽町から始めたことを考えると、随分山を越えて来たと言った感じである。さて、
せっかく湯原温泉に来たのだから温泉に入ることにする。先ほどの温泉街に戻り、町営の銭湯へ。湯原といえばダムの堰堤の下にある名湯「砂湯」が有名だが、何故かこの時は入らなかったようである。皆温泉で温もったが、さてここで問題。本日の宿が決まっていなかったのである。いや、正確に言うとはじめから車中泊のつもりだったのだが、翌日バイトのある電柱さんが宿に泊まりたそうであったのだ。が、結局車は米子道に乗り蒜山SAへ。ここの駐車場に車を止めて車中泊と相成った。真夏なので、いくら蒜山高原といえども車中は暑く、寝たような寝なかったようなといった感じの一夜だった。
この日は前日に引き続き岡山県北郵貯の旅である。前日から蒜山SAにて車中泊し、朝8時半頃のそのそ出発。今日も昨日と同じメンツでの郵貯となる。SAからすぐの蒜山インターで下り、近くの集落の裏道にあった上徳山簡易郵便局をまず訪問。ここは14時までの営業らしい。受託者の方に岡山県内の簡易郵便局の受託先一覧なるものを見せていただいた。コピーしたかったがやむなく断念。貯金を済ませて次へ。本日2局目は国道482号沿いの川上郵便局へ。立派な局舎で、スタンプも「ひるぜん高原」のコピー入りだった。貯金をして次は中福田簡易郵便局へ。国道からちょっと入った所にあり、ここも14時まで!どうやら昨日の見明戸簡易郵便局と同じように、県内最北端の簡易3局は揃って14時までの営業らしい。要注意である。貯金を済ませて、ここで朝食を摂るために地元のよろず屋へ。ここに来るまでに「喫茶店のモーニングでも食べれたらなぁ」と探していたのだが、それらしきものは全くなし。ここ蒜山高原は避暑地として著名で、観光地化しているので喫茶店くらいあるかと思っていたが甘かった。結局、皆よろず屋でパンなどを購入し車内で食べる。
朝食も済ませて再び出発。次は国道沿いに控えめの局舎の上長田郵便局へ。八束村の中心局だが名前は上長田である。これで蒜山高原ともお別れ。次は人口1000人にも満たない県北の小村、中和村へ。ここら一帯は津黒高原というそうである。国道の裏道の入り口に中和郵便局を発見。貯金をして中和村を後にする。そういえば今日ここまで回ってきた県北3村が合併するという話もあるらしい。中和村の人口をみるとその方がいいのかも知れない。さて、次は昨日行って閉まっていた見明戸簡易郵便局を目指す。一旦湯原温泉の所まで南下しなければならないが、当時は国道がまだ旧道で、細い山道を右へ左へ結構時間がかかった。今は立派なトンネルが完成し、蒜山と湯原の往来がかなり楽になっている。昨日入った湯原温泉を横目に見て、湯原郵便局の手前で国道から離れてちょっと行くと、見覚えのある小学校のそばに発見。昨日とは反対側から来た事になる。今日はちゃんと開いており、雪辱を果たした。昨日の事を話すと、「電話してくれれば待っててあげたのに」とのお言葉。う〜ん、そうだったのか。この頃はまだ携帯とかも一般に広まってなかったし、残念。受託者の方によると簡易局は開店休業状態なので14時に閉めても問題なし、との事。一応これで湯原町も完訪となり、やれやれと胸を撫で下ろして次へと向かった。
次に目指すは中和村と同じくらいの小村、富村である。富村は地形的に南側の久世町からの道路しか整備されていないらしいが、回り道になるので敢えて湯原町からアタックをかける。小さなダム湖の所から山道へ。一応県道扱いだが道は細い細い。途中、何度も道が二股に分かれていて、どちらが県道なのか分からないという2択クイズ状態であった。山をかなり登るので景色が綺麗なところがあり、ちょっと一休みもした。くねくね30分も走ったろうか、ようやく富村の唯一の郵便局、富郵便局へ到着。村唯一の集落らしく、周りには役場や病院(診療所というのか?)、小中学校と一通り揃っていた。こんな所まではもう来られないと思って局舎の写真も撮ったが、その写真はどっかいってしまった。無念。
貯金を済ませて次は奥津町方面へ向かう。この道もまたとんでもない道で、1車線もないくらいの山道が続く。やがて山が開け奥津町を南北に貫く国道179号線へと出た。この国道からこの道の入り口を振り返って見ると、これが傑作で、まるで民家の裏庭へ回るような草道が富村への入り口であった。ただこのように道が未整備なのは訳がある。ここ奥津町のこの辺りは苫田ダムの水没予定地域となっており、国が道路整備の予算を交付しないからである。ダム計画から20年以上も反対運動によってダム工事は中断したが、その間、国道などの道路は国が二重投資になるのを嫌って放置されたのだ。そのため、この辺りは道路は荒れ放題。住民も相次いで立ち退き、荒れ地が拡がる異様な光景だった。その中、国道沿いに久田郵便局が建っていた。隣には既に無人と化した民家で、なんともわびしい風景である。ここで私は600局を達成。ここでも記念に写真を撮ってもらったが、これまたどっか行ってしまった。この局は訪問時点で既にダムに沈む事が決まっていて、執筆している今はもう移転改称してしまっている。まもなくダムも完成して湖の底で眠りにつく運命の局である。
思いでの局を後にし、次は国道を北へ。水没予定地を抜け、集落が開けてきた辺りに泉簡易郵便局がある。ただ、局の周りに木が植えてあり、葉が局舎を覆い隠してなかなか発見できなかった。この局も執筆時点では既に無く、先ほどの久田郵便局が移転改称してこの集落に移ってきたため、廃局となってしまった。次は国道からちょっと脇道に入り、暫く行くと左手にあった羽出簡易郵便局へ。ここはまだ端末が古く、印字のドットが見えるやつだった。ここから奥津温泉の集落へショートカットする道があるのだが、細そうなので一旦国道へ戻ってから向かった。これが正解で、ショートカットする道は途中で通行止めになっていたようである。美作三湯の一つ、奥津温泉の町並みに入り暫く行くと左手に奥津郵便局を発見。集配局ながらかなり小ぶりな局舎であった。スタンプも普通のモノ、残念。ただ今は奥津温泉郵便局と改称しているので、もしかしてスタンプも絵入りになっているかも知れない。この辺りはダムの水没地域ではないが、国の奥津町への圧力のため、国道は酷い有様である。この国道は津山から鳥取の倉吉に抜ける幹線国道なのに、奥津町内は民家の軒先をトラックが行き交い、危険極まりない。せっかくの温泉街も町中をトラックが走り回っていては台無しの感がある。が、国道を北上して上斎原村の境を越えると様相は一変。綺麗に舗装された2車線の道に大きなトンネルまで、快適な道路が続く。かなり露骨な国の圧力を伺わせる道路である。
上斎原村は蒜山と並んで県内最北の地で、ウランで有名な人形峠を越えると鳥取県である。村内へ入ってすぐに集落があり、その中に上齋原郵便局があった。どうやら国道の旧道沿いらしく、現在の国道からは少し入った所にあった。4人揃って貯金を済ませ、村内唯一の局を後にする。ここからは国道179号で再び奥津町を北から南へ縦断。奥津町の南にある鏡野町を目指す。再び奥津町に戻りぼろぼろの舗装が続く国道をひた走る。久田郵便局の前を通過して少し行くと、廃校になった小学校の向こうに町役場を発見。ぼろぼろの庁舎だがまだ使われているようだ。いずれ水没するので、新庁舎も建てるに建てられなかったのだろう。荒涼とした水没予定地を走り抜け、苫田ダムの堰堤ができる所を越えると、程なく鏡野町へ入る。ここまで来ると普通の民家が拡がり、国道のカーブの所に鏡野小田郵便局が視界に入ってきた。上斎原からは30分はかかったろうか。貯金を済ませて次へ。今度は割と近かった中谷簡易郵便局へ。県道の裏道の入り口にあり、民家そのものであった。とんとん進んで再び国道へ戻り、津山方向へちょっと走ると国道沿いのスーパーの前に郵便局らしき建物を発見。が、これは旧局舎だった。鏡野郵便局はもうちょっと津山寄りに移転しており、さすがに綺麗な局舎だ。貯金を済ませ、さてここから津山市内へ突入しても良いのだが、津山市内は以前私が自転車で回っていたので、ちょっくら無理を言って、鏡野町の山奥を目指すことにしてもらった。
鏡野郵便局の旧局舎の所から県道に入り、香々美川を遡る。県道をひた走って香々美郵便局へ到着。が、ここにくる途中に貯金不可の美作大野簡易郵便局をすっ飛ばしていた。当時はまだ局名録など持ってなかったので、この局の存在を知らなかったのだ。このため、私は後日再びこの地を訪れることになる・・・。ま、当時は関係なく、何事もなかったように香々美郵便局で貯金を済ませ、更に川を遡る。民家もまばらになり、小川のせせらぎを友にしばし行くと、県道の左手に綺麗な局舎を発見。結構山中にある香々美北郵便局だが、最近建て直されたらしい。このあたりで14時を回ったが、今日は昼食をまったく食べておらず、空腹感が襲う。が、商店も無いような所で、更にここからもっと山中に入り込む予定なので昼食は断念。先を急ぐ。次は細〜い県道で峠を越え、加茂町へと入る。落ち葉やコケでぬるぬるしてそうな感じの道を走り、結構走った所にようやく美作宇野簡易郵便局を発見。この時、私は電柱さんのスカイラインに乗っていたのだが、簡易局に着いたとき、横井さんのワークスの隣にパトカーが停まっていたので、「あっ、遂に捕まったか」などと思ってしまった。失礼しました。このパトカーは全く関係なかったのだった。郵貯中はどうしても運転が荒くなるので、つい捕まったものと思っちゃいました(笑)。貯金を済ませて、ここで電柱さんはバイトのため一足先に岡山へ帰還された。お疲れさまでした。私は横井さんのワークスに乗り移り、3人で残り1時間余りの郵貯タイムを完全燃焼する。
美作宇野簡易郵便局から県道を下り、因美線の走る加茂の集落へ到着。この集落内に加茂郵便局があるのだが、先に一番山奥の阿波村へ行ってから、戻りがてらに訪問しようという事になった。一番奥まった所だけ残ると再訪が大変だから、という配慮である。因美線沿いの県道に出て、鳥取方面へ爆走。本当に爆走で、時速3桁くらいは出ていたと思われる。山はどんどん深くなり、因美線の岡山県内最後の駅、美作河井駅の所で左に折れ、県北の小村、阿波(あば)村へ入る。ここは県内でもっとも人口の少ない市町村で、手元の資料によると755人である。パラグライダーのメッカらしいが、当時はそんなことは知る由もなく、ただひたすら郵便局を探す。まあ探すまでもなく村唯一と思われる集落の道沿いに阿波郵便局を発見。意外にも(失礼か)綺麗な局舎であった。慌てて局に入ってくる3人を見て局員さんが声をかけてくれたのを覚えている。この時点で確か15時40分頃だったと思う。さて、貯金を済ませてここからが大変。先ほどの加茂の集落に16時までに戻らなければならないのだ。しかも途中に1局寄ってである。車はたちまち勢いよく走り出し、もと来た道を引き返す。ハンドルを握る横井さんの「間に合わせてみせる」の言葉が頼もしい。再び因美線沿いの県道を爆走し、農協の前に上加茂郵便局を発見。私は慌てて車を降りようとして、背中を車の屋根に思いっきり打ち付けてしまった。かなり痛かった・・・。なんとか貯金を済ませ、ふたたびロケットスタート。壮絶な速度で加茂の集落へと戻ってきた。時刻は16時ちょっと過ぎ。中国銀行や役場が並ぶ通りに加茂郵便局を発見、襲撃。時間を過ぎていたので駄目かと思ったが、お願いすると引き受けて下さった。ありがとうございました。これで晴れて加茂町も完訪。本日の予定をうまく消化することができた。
以上で壮絶な1泊2日の県北郵便局潰し旅行も終了。当時車を持っていなかった私にとっては、行きにくい県北の郵便局をしらみつぶしにできたことで、岡山県内完訪の大きな助けとなった。さて、16時も過ぎて素になった3人は・・・。残念ながら私の記憶からはきれいさっぱり消去されているようで、全く覚えていない。
今回もまた性懲りもなく、岡山県北1泊2日郵貯の旅である。しかもまた車中泊の予定。本当に懲りていないようである。今回のメンツは横井さん、タケノコ、私の3人で、電柱さんは不参加だった。早朝に横井さんのワークスで岡大を出発。美作県道を北上し英田町を経由して
万善郵便局へ到着。ちょっと早めに着いたので車中で待って、9時の時報を前に窓口へ。山中の集落にある昔ながらの局舎だった。
さあ、今日も戦闘開始。細い県道を走り抜けて土居の集落に入る。ここは姫新線の美作土居駅があり、兵庫県との境に近い。また旧出雲街道の宿場町として栄えた町で、
土居郵便局も旧街道に面した道路沿いにあった。周辺には店があったのでここで朝食を購入。移動しながらの食事となる。局舎自体はよくあるタイプものだった。貯金を済ませて姫新線沿いの国道179号線を西へ。余談だがこの国道179号線は
前回の奥津を通る国道である。暫く走ると作東町の中心街へ到着。国道と川が交差する所に
作東郵便局を発見。さすがに町の中心局だけあって結構大きくて立派な局舎だった。
ここからは姫新線とも別れ、県道を大原方面へと進む。右手の山の上に
アンデルセン・バレンタイン郵便局を兼ねる大聖寺が見える。道路標識に「アンデルセン・バレンタイン郵便局」の文字を発見して、「貯金できるんかなぁ?」「そんなわけないやろ」などと言った覚えがある。そこは郵政省の息がかかっている訳ではなく、2月のバレンタインがらみの郵便局もどきと聞いている。やがて県道の裏道沿いに
吉野郵便局を発見。最初は裏道とは知らずに行き過ぎてしまった。この辺りは牧歌的な風景が拡がり、のどかな雰囲気である。貯金を済ませて次へ。大原町に入って県道が狭くなった辺りに
大吉郵便局を発見する。ここは
「二天一流武蔵の里」のコピー入り。宮本武蔵生誕の地に来たという事を改めて気付かされた。次は県道沿いの綺麗な局舎の
讃甘郵便局。難読だが「さかも」と読む。ここは宮本武蔵の生誕地と程近く、スタンプも
「武蔵の里」と入っていた。当時は工事中だったが、今では智頭急行の宮本武蔵駅もでき、周辺は武蔵一色となっている。2局連続して宝で、かなりいい感じで次へ。
ここ大原は旧因幡街道の宿場町。車は佐用から来た国道と合流して町中へ。
大原郵便局は国道から一本入った裏道沿いで、大原本陣のすぐ傍というなかなかの風情のある立地だった。集配局の割には小さめの局舎だったが、今は国道沿いに大きな新局舎が建っている。ここも宝と思っていたが意外にも普通のスタンプだった。ここからは岡山県内最高峰、後山の麓の東粟倉村へと向かう。大原高校の所から国道429号へと入り、暫く行くと左手に
東粟倉郵便局があった。山間の狭い土地にこぢんまりと建っているという印象だった。さらに車は山間へと入り、
後山簡易郵便局