道北編2006

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2006.8.17〜8.19 「大きな喜びと悲しみ」

 2006年も北へ。出発の1週間前にあわただしく巻いたエルク、パラシュート、マドラーを詰め込み今年も行ってきました。9周年になりますね。週間天気予報を見ると前半はあまり芳しくないようなので今年もレインウェアのお世話になることを覚悟して羽田に向いました。旭川の便が減らされ、更に近年の旭山動物園ブームとも合わさり飛行機の中は子ども連れの家族が多く、とてもにぎやかな空の旅となった。

 天気予報の心配をよそに旭川は青空も望めるとてもよい天気であった。早速釣りだとはいかず・・・午前中は旭川家具センターでテーブルを購入。旭川は家具の街としても有名なんですね。たくさんのおしゃれな家具が所狭しと展示してありました。丁度昼食の時間になったので、旭川ラーメンでもと思い、旭川ラーメン村に車を向ける。しかし、かなりの行列ができていてとてもお昼の時間には食べられそうもない。そこで、「さいじょう」の本店に向うことにした。本店は旭川ラーメン村より車で5分程度のところにあり、とても空いていました。ゆっくりテレビで駒大苫小牧の準決勝を観戦しながらおいしい塩ラーメンを食べる。その後、層雲峡を観光し、温泉にも入りまるで観光旅行に来た気分・・・いやいやメインは釣りですね。

 夕方になり、そろそろ気温も落ち着いてきたのでライズがたくさんするといわれているポイントへ。慌てないようにロッドを組み立てるが・・・せっかちな性格なので自然に慌ててしまい逆に時間がかかりながらも準備完了。まだ、ライズには時間が早いので適当に#12アントでたたいてみることに・・・しかし、思うような反応もなく、オショロコマがたまに見に来る程度。そんなことをして遊んでいると・・・ライズを発見。数回そのライズに向けてキャスティングしてみると、北海道2006の最初の1匹が釣れました。小さいながらもライズを取れたことに感動。もちろん記念撮影した。記念撮影をしているとライズが安定してくるのを音で確認。

 早速ライズの方向へキャスティングを繰り返すが・・・思うようにアントに反応が悪い。フライチェンジ、#16山女キラーに。すると、アタックが面白いように始まった。しかし、フライが小さいのでフッキングが悪く、1匹釣るとCDCを使っているので手返しも悪い。釣れるのはうれしいが、ライズにせかされる自分としては、すぐにキャストしたい。フライを今度はパラシュートへ。時間的にもライズが安定してきたせいか、こちらでも面白いようにアタックがあり、釣果を伸ばすことができた。サイズ的には30cmを筆頭にきれいなひれピンのレインボーの釣り味を体感。7:20までやり、さすがに暗くなってきたのでここで納竿となった。

 初日からライズの釣りを堪能できました。さあ、2006北海道偏スタート。が・・・ホテルのテレビからは「明日は各地で大雨の 模様・・・」んんん・・・不安な2日目だな・・・ 

 2日目(18日)天気予報見事的中。雨です。やや弱い雨ながらもやみそうもない感じがどこまでも続く雲から伺うことができた。ホテルの窓から見える川も大増水。コーヒーブラウンの水がおもいっきり流れています。1日でこんなにも変わるものなのかと思うくらいです。

 とりあえずあまり雨が降らなかった北のほうへ向うことにしました。きっと、北のほうが雨も少なかったに違いないと予想しました。車を北に向け走っているとだんだん雨も弱くなり、雲もとれ、青空も望めるようになってきます。だんだん自分にやる気と気合が入ってくるのが分かりました。橋を渡るたびに川のほうを覗き込みますが、にごりもなく増水もしていない。ホッと一安心。

で約2時間走りポイント到着。ますは、堰堤があるポイントで山女とレインボー狙い。フライを流れの中に入れていくと、アタックはあるもののサイズは小さいというのがその反応からも分かった。時折釣れる山女もその反応どおりのかわいいものであった。このポイントは早々にあきらめ次のポイントへ。

 移動の時間を利用しておにぎり2つを急いで食す。次のポイント到着のころには、すっかり満腹中枢も刺激されていた。ここでは、一発大物狙いでマドラーでさぐることに・・・しかし、反応がなく、ダブルニンフで流れの中を探る。すると、小さなレインボーが挨拶に来てくれた。結果ここでは、このサイズで終わってしまった。さらに次のポイントへ移動。ここでも同様に小さいサイズのきれいなレインボーが挨拶してくれた。が、なかなか満足のいくサイズではなかった。

 時間も過ぎ6時30分ごろから少しずつライズもおきるようになり、フライをエルクヘアカディスの#10にチェンジ。そのライズへと送り込んだ。すると、素直にはなかなか出てくれませんがやっとの思いでストライクできたレインボーはきれいな30cmクラス。 他にも岩魚がご挨拶。昨日のようにライズをとることができずに今日のところは終了となった。

 朝の雨を考えれば、雨にも当たらず釣りをすることができたことだけでも幸せな一日であった。もちろん、この日はレインウェアを着ることもなかったです。明日は、天気が回復してくれることを願っています。そうそう夜は、イカや秋刀魚、毛蟹と北の味を堪能しました。こちらのほうは大漁でした。

 朝(19日)、今日もこわごわ窓を開ける。弱い雨。今日も降っていた。これでは、川の水も少なくなることはない。しかし、また北へ向かい昨日のポイントなら何とかなるだろうといいほうへ考えるようにした。

 車は、オホーツク海を臨みながら進みます。海には、網が張り巡らされ、カラフトマスのファーストランがやってきていることを告げていました。時折休んだ駐車場でもカラフト狙いのフィッシャーマンが早朝よりやっていたのか車の中で休んでいる様子がうかがえました。

 昨日と同様、こちらのほうは天気がよく、気持ちよくベストを着ることができた。雄大な川に入渓するとテンションもあがってきた。始めは、パラシュートフライで様子を見ることに・・・サイズは#14とやや繊細に探ることにした。しかし、その繊細さとは裏腹に、まったく反応がない状況が続いた。あまりに反応がないので、早々に移動。

 今度は、エルクヘアカディスで上流から下流へとポイントを責める。すると、時折深いところからアタックがあり、数匹のレインボーと出会うことができた。ただし、昨日からサイズがなかなか上がってこない。このポイントも数箇所責めてから、すぐに移動。

 隣の河川に到着。今度は、大き目のマドラーミノーで攻めることに、何度も流れの深いところをフラッタリングさせたり、ナチュラルで流したりとできるだけおいしそうに見せるようにがんばりました。一流し目は、まったく反応なし。再度上流へ戻り、同じことを繰り返す。根気強くキャストを繰り返すと、流れの強いところから、ゆっくりとその魚体をくねらせながらマドラーに近づいてくるやつが・・・食べてくれよと心で叫びながら、流れにマドラーを任せる。スポッとゆっくりくわえ込んだ瞬間をしっかり見届けた後、ロッドを立てる。気持ちよくしなったロッドは、とてつもない力で川の中へ引き寄せられた。左手で支えているラインもかなり緊張していた。そのやり取りに集中して、声も出ない。しばらく、流芯の中で落ち着いていたレインボーを今度は引き寄せようと、ラインを手繰らせようとしたとき・・・下流へ少し動いた。するとまた、そこでじっとして動かない。かなりの緊張状態となり、再度引き寄せようとしたとき・・・今度は、急に下流へと走り出した。ラインが出て行くスピードが間に合わず、立てていたロッドを寝せるような感じで、対応したが時すでに遅し・・・ティペットが真ん中から切れ、左手のテンションとロッドのしなりは見事になくなっていた。これにはかなり落ち込み、先ほどまで感じていた大きな喜びが大きな悲しみへと変化していった。50センチクラスの魚にはなかなか出会わないのでこの一匹は、かなりくわまれる一匹となった。んんん・・・この日のイブニングも思うような感じになれず、かなり落ち込みながら帰路へ。

 しかし、夕飯のジンギスカンに今日の悲しみを癒してもらい、道北の最後の夜を楽しみました。明日は、1日かけて旭川から釧路に移動します。さて、道東ではどんな結果とでしょうか。