2002道北編

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2002.8.21

第5日目 「50オーバーは何処」

 今日も雨。朝、ホテルの窓から望む滝上の空は、雨雲で覆われていた。「今日もかぁ・・・」そんな気持ちでいっぱいであった。とりあえず近くの砂防ダムでカヌーで釣ろうということにした。昨日に続いてカヌーでの釣りとなり、雨の中スタート。

 始めは、エルクへアカ2002.8.21hokkaido.jpg (36400 バイト)ディスを結んで水面に浮かばせていたが、雨も降っているということでほとんど反応がなくライズも散発で続いていかない。そこで、上に大きなドライフライをつけ、下にニンフをつけて沈めて探るようにした。雨が体にあたり、水面へもその波紋を広げる中、待ちの釣りを続けた。

 釧路への移動もあるので、11時には上がり、渚滑を後にしなければならない。濡れたままのベスト、ウェダ−、ブーツをストーブで乾かしながら移動の準備をし、旭川空港へ向う。最後は、道北の釣りのまとめをラーメンを食べながらした。「来年こそは、50オーバーを・・・」

 

2002.8.20

第4日目 「カヌーフィッシング」

 しとしと・・・雨が降っています。こんなに雨が降っていては、渚滑川も濁りが入ってしまいます。ホテルの一番近い橋から下を除くとコーヒーが流れています。見事なミルクコーヒー。そこで、きょうは渚滑をあきらめ、昨日も行ったポイントへと車を走らすことに。車で約1時間、ポイントに着くがここも予想通り増水。しかし、この上流は濁っていないはずということで向う。

 そこは、何とか、増水を間逃れているようで、釣りができそう。ダブルでニンフをつけ、強い水流の中を流しこむようにして、川底を攻める。何度も繰り返すキャスト。雨が体をたたき、レインウエアももうはじくことができないくらい水分を吸ってしまい体に重くのしかかる。降り続く雨のため水量も多くなり始め、腰の高さまできているので自然と体にも力が入っていた。早く釣れてくれ・・・という願いむなしく、残念ながらここではあたりすら感じることができなかった。

 昼食は、近くの定食屋さんで「鍋焼きうどん」を食べました。真夏に鍋焼きです。なんとも、おかしなものだが冷え切った体を十分あたためてくれた。昼食中に午後の作戦会議。川は、ここままではきついので湖に行くことに。この選択が、いいほうに展開してくる。

 私の釣り人生で始めてのカヌーでのフライフィッシングになった。ボート釣りの経験はあったが、カヌーでの釣りは初めてである。大きな湖を一人占めで釣りをした。こんな大きな湖を一人で釣りをすることができる2002.8.20hokkaidoなんて、最高の気分。岸際のところでしきりにライズを繰り返す魚が見られる。はやる気持ちを押さえフロータントをたっぷりつけてマドラーミノ―を投げるが、反応が鈍い。そこで、CDCに結び変えライズに流し込んで行く。すると見事にストライクオン。1日かけて何とかロッドを曲げることができたのでとても感動を呼ぶランディングとなった。すると、見なれない魚体が・・・それは、久しぶりのブラウントラウト。モンタナ以来のブラウンに興奮を感じた。30センチのブラウンをリリースし、その後も同じように、CDCで35、36センチのブラウンをストライクすることができた。なんとも気持ちのよい釣りをすることができた。さあ、明日もがんばるぞー

 

2002.8.19

第3日目 「食べたい物は何?」

 さあ、気合もさらに増してくる三日目のスタートです。昨日天気予報では、雨の予報。恐る恐るホテルのカーテンを開けてみると、雲は多いが、十分釣りができる天気である。気温22度、長袖に腕を通し、準備開始。ウェダーに水が染み込むアクシデントは、初日に発覚し、さらに三日目になるとその冷たさも増していくように感じた。

 昨日ライズが起こったポイントへ今日も様子を見に行ってみる。車を止め入渓。すると、すぐのポイントでライズを発見。静かにそのポイントに近づき、#8マドラーミノーを流しこんでみる。しかし、このフライには、おもうような反応がなく、#12ライトケイヒルで探りを入れてみる。すると、今度はフッキング。ロッドを気持ちよくしならせてくれた。その後もう一度反応があり、見事にばらしました。まだ、ライズがあったが、昨日良かったポイントへ急ぐことに・・・

 ポイントは、昨日と同じぐらいの水量であり、やや濁りが取れた感じでもある。まだ、結んでいたライトケイヒルを流し反応を見ると、期待していたようなアタックを得られない。すると、上流のほうでライズを繰り返す魚を発見。そのライズめがけて、#12ライトケイヒル×→#14パラシュート茶×、クリーム×→#10パラシュート黒×→#10ハンピー○でやっとレインボーをストライクオン。その後も様々なフライを流しこんでみるがいい結果を得ることができなかった。この時点で何をめがけて食べているのかまったく分からなくなっていた。このポイントのライズをあきらめることにし、再び下流へ。今度は、#10エルクへアカディスでフラッタリングをさせながら下がって行くと、さっきの反応の悪さがうそのように、いい感じでストライクオン。最後はいい状態のまま午前の部終了させることができた。

 午後は、渚滑川を離れ別の川へ行ってみることに。水量は、やや減水でいい感じである。とり2002.8.19hokkaidoあえず、マドラーミノーで岸際をたたいていく。何度も何度も繰り返していくと、流れきった後のリトリーブ中に、水面からドカンという水飛沫を上げてアタックしてきた魚がいた。が、見事にフッキングすることができなかった。残念。その後は、さらに寂しい時間が過ぎていった。気温がこの時点でかなり下がってきていて、ウェダーへの水の侵入もかなりきつくなってきた。気がつくと雨も降りだし、体に強く雨が当たるようにもなっていた。その後は、一度ライズがあったところへフライを流しフッキングするもバラシがあった。そして、最後の最後でニンフでレインボーをストライクするのがやっとであった。イブニングのライズも期待していたよりも起きず、ただ雨足が強くなるばかりであった・・・

 

2002.8.18

第2日目 「フラッタリング」

 昨日は曇りでとても寒い日であったが、今日は、太陽が顔を出し少し汗ばむような天気であった。しかし、本州で感じるような蒸し暑さはそこにはなかった。昨日は、移動日であったので午後しか釣りができなかったが、今日は、オールで釣りができる。

 朝食は、木ララでとり、午前9時からのスタート。昨日反応が良かったマドラーミノ―でたたいて2002.8.18hokkaidoいくが思うようにあいさつをしてくれない。やはり天気がいいのかライズもなく時間がだけが過ぎていってしまう。ここは、少し沈めたほうがいいのではということになり、ゾンカーにショットをつけて沈めてみる。ゆっくり何度も底を探っていくが反応がない。この動作を繰り返しながら、下流付近までやってみるが反応なし。また、もとの場所に戻って、もう一度マドラーミノ―でたたくと、さっきまで何度も流したところなのに今度は、レインボーがストライクオンしてくれた。サイズこそ25センチであったが、とてもきれいなレインボーであった。なかなか反応がなかったので助かったという感じである。

 その後、ライズも始まり気合が入ったが、うまくフッキングさせることができない。(残念)フライをマドラーミノ―からエルクへアカディスにチェンジ、そして、水面をフラッタリングさせると、やっと元気のよいレインボーが水面から飛び出てくれた。その後は、釣り下がって行ってもう2匹フラッタリングでゲット。下流まで行ってまたもとに戻って、CDCスペントボディーで探ってもう一匹追加。ここまで出てくれた魚ほとんどが25センチクラスであった。ここで昼食休憩。

 午後は、4時からスタート。マドラーミノ―をティペットの先に結ぶ。何度も、流してみるが、反応無し。上流へ歩いていくと餌箱のごみが落ちいて、ここは、先行者がいたのかも・・・ということになり、次の場所へ。がしかし、この場所も先行者あり。時間だけが過ぎていき・・・イブニングのいい時間になってしまった。もう一度だけ場所を変え、ここで粘ってみることに、だいぶ暗くなってから、マドラーに25センチのレインボーがストライク。その後は、ライズを待つが思うようなライズが起きない。マドラーの反応も悪くなってきたので、今度は、ライトケイヒルにチェンジ。すると、30センチのレインボーが釣れました。よし写真を撮ってと思ったのですが・・・いい時間帯なので、ここは我慢してリリースして釣りの時間を増やすことに、すぐにキャストをしました。しかし、その後は思うような当たりを得ずに終了となりました。んんん・・・どこにいるのかな50センチオーバー。

 

2002.8.17 第1日目 「祝5周年北海道スタート」
  1年間のご無沙汰です。今年も行ってきました。タイトルにもなっているように今年でめでたく五周年を向えることになりました。北海道に向けてタイイングも暇をみつけては、がんばりました。エルクかシュテミュレイターか、はたまたマドラーミノ―かなどなど、大きなフライをくわえる50センチオーバーのレインボーが頭の中でライズを繰り返しました。もちろん天気も心配。インターネットで毎日のように確認、すると、あまりいい感じではない。増水で結構濁りもあるようである。しかし、私が向う日には回復してくるような感じでもある・・・そんなこんなで出発の日を向えるのであった。

 今年も始発の電車に乗り、鹿沼→宇都宮→東京→浜松町→羽田。お盆も終わり羽田に向う人も少ない。連日の猛暑で30度を越えていたので、もうすぐ涼しい北海道に行けることをうれしく感じなら旭川行きに乗りこんだ。飛行機はとても空いていて、空席がかなり目立つ。10時30分予定通り旭川に到着。とても涼しく19度という気温であった。早速、渚滑川へ車を走らせる。向う途中にある石狩川などもここのところ雨が続いていたので、かなりの水量であった。渚滑川もかなりの水量であることが予想された。

 さて、とりあえず、先の送っておいた荷物を解き、ロッド、リール、ベストなどなどすぐに釣りに行けるように準備をした。午後3時には、その準備も終わり、渚滑川の流れの中に足を浸していた。最初に結んだフライは#8マドラーミノー。渚滑の流れの中を雄大に流れるフライ。1年ぶりに帰ってきたという感じがロッドから伝わってきた。数回、キャストを繰り返すと、元気のいいニジマスがアタックをしてくれ、見事にストライク。2002年北海道初のお魚になってくれた。気持ちよく、ロッドをしならせてくれ、幸先の良いスタートを切ることができた。

 その後は、ライズを探して下流へと向ったが、あまり見当たらなかった。そこで、ドライをあきらめ、ニンフを沈る。深みの中にそれを流し込むように送っていくと、18、20、22センチと元気の良いレインボーが出てきてくれた。徐々に大きくなっていったので、もしかして、次はもっとと期待したが・・・その後のアタックはなかった。

 最初のポイントに戻り、ライズが安定するのを待つことに、6時を過ぎて、ライズも始まり、2002.8.17hokkaidoパラシュート(もちろん大きめ)の白を流すと、魚が見に来てくれる。たしかに大きめのやつがライズを繰り返している。何とか釣りたい・・・その気持ちが大きくなるが、なかなか反応してくれない。フライをパラシュートからライトケイヒルに結び変える。すると、自分の体の脇のほうでライズをする魚がいた。そちらのほうに向けてキャストしてみる。もう辺りは薄暗くなり始め、フライを確認するのも辛い状態になってきた。何度かライズのほうへめがけてキャストを繰り返すと・・・ドシャっという音とともに、ロッドが大きくしなった。すぐにリールにあまったラインを巻き取り、やりとりをする。魚は、下流へとめがけて逃げようとする。何とかそれを止めようと一生懸命にラインを引っ張る自分。自分には長く感じる時間が流れ、岸際にレインボーの魚体を確認したとき、ほっと一息をついた。ほんとこの瞬間が一番ホッとします。写真を何枚も撮り、感謝の気持ちをこめリリース。初日から出ました36センチのレインボー。この日のビールはほんとうまかった。