131 かぶれの木

12/10/12

道長でも草刈といえばエンジンパワーの草刈機をつかいます。で、ときどき、草刈をして2、3日すると顔や手など、肌があらわだったところに強いかゆみ。あーあ。またカブレの木にやられてしまった。翌日には、もう手の付け用がないほどに腫れ上がり、かゆみと痛みの相乗効果。たまらず地元医院に駆け込む始末。

ぼくの場合、体質がデリケートにできているため、アレルギー反応がでることがある。たとえばアブに刺されると悲惨で、呼吸困難から、さらに運悪くは死亡ということにもなりかねない。アブに刺される→即救急車。また、ウルシの木などを燃やしたりしてその煙を吸い込んだりすると、やはり呼吸困難などの症状におそわれることもあるようです。あまり神経質になってもいけませんが、アレルギーを起こしやすい方は気をつけたほうがいいでしょう。

草刈のたびにカブレていても仕方ないので、自分がそうならないためにも、カブレの草木について調べてみました。ウルシ科の植物にはウルシオールという物質を多く含むものがあり、これがカブレを引き起こします。

すべてのウルシ科の植物がそうというわけではありませんが、以下、カブレを引き起こす毒性が強力なものをその順に挙げてみました。

1.ウルシ
ウルシ科ウルシ属
漆の原料になる。葉の形は若干丸みを帯びる。画像の一枝で一枚の葉(複葉)

4.ハゼノキ
ウルシ科ヌルデ属
ウルシよりも葉の形は細い感じ。幼葉には鋸歯状の突起と白い毛が葉柄などにある
実は和ロウソクの原料
2.ツタウルシ
ウルシ科ウルシ属
つる性で、ウルシに似ていないようだが、けっこう毒性が強いそうです。
三枚の葉がワンセットで一枚の葉(複葉)を形成。つたに酷似

5.ヤマウルシ
ウルシ科ウルシ属
葉はウルシよりも若干丸みがある
3.ヤマハゼ
ウルシ科ウルシ属
ウルシより若干葉が大きく、細い感じ

6.ヌルデ(フシノキ)
ウルシ科ウルシ属
ヌルデという名なのにヌルデ属ではなく、ウルシ属。
葉をつける軸(葉軸)にも翼と呼ばれる葉があるため、見分けがつきやすい

ウルシ科の葉は一枝に複数の葉が付いているように見えますが、実はこれで一枚の葉(複葉)なのだそうです。なお、これらかぶれの木に共通しているのは、秋の紅葉が非常にきれいに色づく点です。

また、一見マメ科の葉に似ていますが、マメ科が枝から対称的に二枚の葉が出る対生なのに対して、ウルシ科の場合はそのように見えるのですが、よく見ると対生に見える二枚の葉が若干ずれている(互生)のだそうです。でもこれはなかなか見分けにくい。山に自生するマメ科のフジなどは、ウルシ科の植物に間違えやすいですが、つる性なので枝で見分けがつきます。

その他、タラノメなどもウルシ科に見間違えそうですが、こちらは茎、葉ともにトゲがたくさん出ていて、見分けが容易です。ウルシ科の植物の葉の葉脈は、葉の左右が非対称になっています(これもちょっとわかりにくい)。

ウルシ科の植物は他にもたくさんの種類があるようです。マンゴーやカシューナッツ、ピスタチオなどもウルシ科だそうです。食品のアレルゲンにも挙げられています。

最近、ぼくもウルシ科の植物の見分けがある程度できるようになりました。気付いてみれば、山辺の道はウルシ科でいっぱいです。だから気になって仕方がない。かえって知らないでいたほうがよかったのかもしれません。


132 巨大イノシシ捕まる
12/12/05



道長のある豊川市萩町で11月27日、巨大イノシシが捕獲されました。その重さ、なんと200Kg。こんな大きなイノシシ、ちょっと聞いた事がありません。それも、ちょうど道長の梅畑の近く。最近、道長でも畑地を荒らされ、散々な目に合わされていた矢先。念を押しますが、100kg以上でも新聞ネタになるくらいです。

この大イノシシ、6人がかりでも動かすのが大変で、軽トラックまで運んで載せるのも一苦労だったとのこと。重さを量るための秤がないので採石場まで運び、トラックごと計量。200kgあることが判明。

インターネットで巨大イノシシを調べてみました。さすがに200kg超という例は少ないようです。こんなのと遭遇したら、逃げるしかありません。道長の近所で、イノシシやシカなどと自動車で衝突してしまった話を聞きますが、相当ひどいダメージを受けるようで、後の修理代が大変とのこと。

イノシシ、サル、シカなどによる獣害の被害と無縁の地域には、実感がないかもしれませんが、これは深刻な問題です。

ここ旧宝飯郡音羽町では、10年ほど前から獣害対策用の補助金が降りるようになり、当初は各部落でネットを数キロメートル張り巡らせた。しかしながら、これでシカが減ったと思いきや、今度はイノシシの被害激増。

イノシシは家族で畑や田んぼに出没し、所かまわず掘り返してしまう。この被害に合うと一面が穴だらけになり、元に戻すのも一苦労。トラクターが進めないほど凸凹にしてしまいます。

写真ではちょっと
わかりにくいですが

最近、この地域ではイノシシ対策として、2m幅ほどのワイヤーメッシュ(基礎コンクリートに入れる補強用の金属網)を張り巡らすようになってきました。シカ対策のネットは扱いは楽ですが、耐久性がなく、イノシシに簡単に破られてしまいます。

ネットとメッシュの二段構えでほぼ獣害対策は完璧、と言いたいところですが、この両方をクリアーしてしまうのがサル。数十頭の群れでやってきて、農作物を根こそぎ持っていってしまいます。こればかりは根本的な防護策がないというのが現状のようです。

今回捕獲された巨大イノシシの肉が、道長にも巡ってきました。クセがあって、固くて食べにくいというのが通例ですが、なんとやわらかく、ビーフのような食感。気になる臭いもありませんでした。とてもおいしかったです。ご当地の主、大ボスイノシシくんの冥福を祈ります。

それにしても、爆撃でも受けたように凸凹になった畑。一体どうしたものかしら。
大型イノシシ捕獲例

他に獣害関連の記事:
子 猿 動物の害 鹿除けの網 獣 害

133 昔あって今はないもの 12
19/12/12

最近お休みしている『道長だより』。その中で『昔あって今はないもの』というシリーズがありました。バックナンバーは『道長だより番外編』で見られます。

昔あって、今はないもの
ブラウン管のテレビ:
つい最近までありました。まだ懐かしくもないけれど、将来、そんな気持ちになるのかも。

テストパターン放送:
4、50年は昔の話。昼間など、あまり放送がない時間帯、わけのわからない図柄の画面だけが無音で放映。どうやら、ブラウン管の画像の歪みや濃淡を直すためのテスト画像。学校から帰って、さあテレビと勇んでもひたすらこの画面。にもかかわらず、まんじりともせず、この画面を見続けたもの。

土砂降りの雨降り画像:
といっても、まったく意味がわからないという諸兄もいるのかも。
やはり、放送のない夜中など、放送局から信号が発せられないわけだから、テレビを点けてもまったく何も映りません。ただただ、雨降り画像。ジャーの音がむなしくも響く。

タイプライター:
和文もありましたが、何といってもアルファベットで済んでしまう英文にタイプライターは便利。ビジネスに学業に使われました。ただし、提出用で一箇所でも間違えたら、もう一度最初から打ち直し。あ〜、またやっちゃった。
テレックス:
その昔、長距離や国際間の通信に電話は高くて使えません。その代わり、テレックス。長い紙のテープにタイプライターよろしく穿孔と呼ばれる穴をキーパンチで空け、それをテレックスに送り込むと、地球の裏側の相手のテレックスに同様に穴の開いた紙テープが出てくる。それを読み取れば通信完了。なんと気の長い話でしょう。インターネットもファックスもない時代。エアーメールでは時間がかかるし…。苦肉の通信手段。ビジネス用。

ワードプロセッサ(ワープロ):
タイプライターを思い起こせば、これは画期的。和文も平気。文書の保存もわんさとフロッピーディスクに保存可能。容量も余裕の1.44メガバイト。

むかしあって今はないもの


134 昔あって今はないもの 13
19/12/26

最近お休みしてばかりの『道長だより』。その中で『昔あって今はないもの』というシリーズがあります。また、復活してみました。
バックナンバーは『道長だより番外編』で見られます。

昔あって、今はないもの
トランジスタラジオ:
その昔、真空管式の携帯ラジオもありました。でもこれは画期的。なんと小型なトランジスタラジオ。携帯ラジオをショルダーベルトで肩にかけてお出かけ。かっこいい!
そういえば、小柄な女の子をトランジスタガールなんて言ったっけ。

オープンリールのテープレコーダ:
カセットテープが発売される以前は、テープレコーダにテープの巻かれたリールをセットし、もうひとつの空リールに巻き取りながら録音再生。片面(テープの半分のトラック)が終わったら、右と左をセットしなおして録音再生。
知らぬ間にテープが終わってしまうと、巻き取り側のリールが空回り。早くかけなおしてくれい!

カセットテレコ(テープレコーダ):
オープンリールはもう古い!録音テープもこんなにコンパクトになりました。携帯もできるラジカセ持ってお出かけ、自動車にはカーステレオとそれは便利。オートリバースも。でも、酷使したカセットテープは要注意。カーステレオの中でトラブル発生で、さあ、困った!

ラジカセ:
この辺の一連の電化製品もいろいろ。
いわずと知れた、ラジオとカセットテレコが一体化。おなじラジカセといっても、超ド級、大迫力のもありました。え、それを持って出かけちゃうの?
さらには、テープのダビングもできちゃうぅ『ダブルラジカセ』も!

カセットテープ:
いまだにそこいら辺にあったりします。でも、もう再生するラジカセがありません。高音質の録音ができる『メタルテープ』を使うときはバイアス調整が必要です。
そういえば、8トラックのテープもありました。もっぱらカラオケ用でエンドレス。お望みの曲の頭出しに時間がかかる。

テレビデオ:
テレビとビデオが別々だと操作が面倒なので、両方をひとつにまとめてしまえばいいだろうという便利家電。
ビデオの調子がいいうちはいいけれど…。挿入したテープが出てこない。どうやら中でテープが絡んでしまった。ビデオの部分が故障。ビデオデッキだけ買い換えるのか。はたまた両方?

フロッピーディスク:
ウィンドウズ95からしばらくの間、記憶媒体といえばフロッピー。今にして思えば、たったの1.44メガバイトといえば、今となっては、ちょっと高画質な写真一枚すら入りません。
ダイヤルアップ接続:
ADSL、光通信以前では、インターネットに接続するにはアナログ電話回線を使ってダイヤルアップ。とにかく遅い!。ホームページの更新をするのにえらく時間がかかります。延延と時間経過。おかしい、変だと思ったら、間違って大容量の画像なんぞアップロードしてました。

ダイヤル式電話機:
プッシュ式のそのまた以前にはパルス式という形式のダイヤル式黒電話。コロジー、コロジーとダイヤルを回して相手の電話を呼び出します。なぜか緊張する一瞬。

カッコイイ。重低音が魅力のダブルラジカセ

※お願い:
あなたがご存知の「昔あって今はないもの」教えてください。
こちらにお願いします。
 michinaga@bea.hi-ho.ne.jp

135 
09/08/06



136 
09/08/19


137
10/01/14


138 
11/01/05


139 
11/02/08


140 
12/01/30