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雑記帳             

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更新場所を変更します(2006年3月4日)



「雑記帳」は、2006年3月より以下のブログ「5本指靴下のススメ」で更新します。今後ともお付き合いいただけると幸甚です。

         5本指靴下のススメ





「冷え鳥」は空を飛べない (2006年2月19日)

「鳥のオリンピック」ならぬ、「冷え鳥健康法」でオチがなく終わってしまってはおもしろくないので、有用な情報をひとつ。

人の体温は平熱で36度台ですが、空を飛ぶ鳥は41〜43度もあるそうです。空を飛ぶためにはこれくらいの熱エネルギーを持たないと、陸上から離れられないということのようです。ちなみに、鳥は鳥でも空を飛べないニワトリの平熱は40度と空を飛ぶ鳥よりは低く、「41度」というのが空を飛ぶために必要な体温の境目とのことです(「体温免疫力」安保徹著)。

人間もマラソンを走る場合には、40度を越す体温になるそうです。体を動かし続けるには体温を上げることが必要であるということです。鳥は空を飛んでいるときには休めないので、恒常的に体温が高い体質になったということでしょう。

言い換えれば、人間も体温を上げると、運動をしているのと同じようなエネルギー代謝ができるということです。長時間半身浴をして、冷えた下半身を温めて体温を上げると、体を動かしているときと同じように血流が活発になり、体の隅々まで栄養がいきわたり、また体の隅々から老廃物を回収することができます。


寒風に吹かれて香る梅の花





冷え鳥健康法 (2006年2月14日)


私が毎日チェックしているディープなブログ「きっこの日記」に、トリノオリンピックは、「鳥のオリンピック」に聞こえるので、試しにインターネットで検索してみたら、ナナナナナント!(きっこの常套文句)多量の「鳥のオリンピック」がヒットした、との記事がありました。

冬季オリンピックも「陶器オリンピック」。これも一杯ヒットします。

・・・という訳で、この記事のタイトルは、わざと「冷えとり健康法」を「冷え鳥健康法」にしてみました。それがどうしたって?どうもしません。何のギャグにもなっていないし、冷え鳥をキーワードに入れる人もいないでしょうね。「冷えとり」のキーワードだって検索数は少ないのですから。

「冷え鳥」で、もしこの雑記帳をアクセスされた方にはすみません。オチはありませんでした。






新たな毒出しが始まる(2006年2月11日)

冷えとり健康法を始めて3年近くになりますが、最近あらためて毒出しが始まりました。

冷えとり健康法を始めた3年前の毒出しでは、大便が大量に出て、約3ヶ月で10キロ痩せました。その後2キロ程体重が増えて、大学生の当時の体重になり、それからは安定していました。

今回の毒出しは、口の中がタバコのヤニ臭いのです。もう20年近くタバコは吸っていませんが、どうも昔に吸ったヤニが出てきたようです。体の感覚が、大便が大量に出た当時の感覚に似ているので、毒出しだとわかります(これを何と説明したらよいのか。体の秩序をコントロールしている何かが体の中で活動を始めたという感覚です)

今回の毒出しのきっかけは、絹のレッグウォーマーです。絹の5本指靴下とあわせて、レッグウォーマーをつけると、膝下までの絹のハイソックスと同じになります。これが非常に温かくて、冬のシーズンにははずせなくなりました。この格好をしばらく続けていたのですが、口がタバコ臭くなりだして、ああ毒出しだなと気がつきました。

「タバコ=肺に悪影響」なので、東洋医学の経絡でいうと肺系であり、この肺系は上半身の腕の部分にあります、腕を温めないで、足のふくらはぎを温めてヤニが出だしたということは、不思議な感じです。ヤニが内蔵に溜まっていたのでしょうか。

本当に冷えとりは不思議です。体を温めると、面白い現象が起こります






足袋(たび)は寒い (2006年2月5日)

和服の美しい姿は正月、成人式や披露宴などで見ますが、普段はあまり見かけません。和服業界は、1975年の新品販売高2兆円をピークに縮小し続け、現在では3分の1以下の6千億円前後になっているそうです。

縮小したとはいえ、6千億円とは立派なメジャーの業界に変わりありません。和服を着る方は今でも十分に多いということです。

和服の場合には、足袋(たび)を履きます。足袋は薄地の木綿で、冬場は見るからに寒そうです。さらに靴を履かずに草履ですので、ますます足は寒風にさらされます。

こういう場合は、足袋の下に薄地の絹の5本指靴下を履かれると良いと思います。
5本指靴下なら親指と人差し指の間が割れている足袋でも履けます

生成(きなり、無漂白無着色)の絹を選ばれると、色は肌色に近いので目立ちません。足袋の上から靴下が覗く場合には、靴下の足首部分を折り返すと良いでしょう。

これで、かなりの寒さ対策になると思います。






怪我が治るメカニズム (2006年2月4日)

運動中に倒れて皮膚を擦りむいた場合を想定しましょう。皮膚から血が出て膿も出ます。しかし、そのうちに怪我は治って、元の皮膚に戻りますが、この時にはどの様なことが起こっているのでしょうか。

細胞のレベルで見ると、擦りむいて壊れた細胞は、元の状態に治るのではなく、死にます。あるいは、人間が壊れた細胞を殺しているといったほうが正確かもしれません。

壊れた細胞を殺して、体外に排除して、その上で新しい細胞を生んで、元の状態に戻します。これが「治る」というメカニズムです。これが
約60兆の細胞から構成される、多細胞生物が生き続けるメカニズムです。細胞自体が治るのではなく、人間というシステムのレベルで治るというということです。

このイメージは、「ターミネーター」のようなCGを駆使した近年の映画の様に、自分でその場面をビジュアルに想像した方が、わかりやすいかもしれません。実際にそのターミネーターの映画の場面が現実(リアル)をわかりやすく表現しています。





新陳代謝 (2006年2月1日)

新陳代謝とは、外部から生存に必要な物質を体内に摂り入れ、不要となった老廃物等の毒素を体外に出して体を浄化することです。

人間の体は約60兆個の細胞からできており、個々の細胞はどんどん新しい細胞に入れ替わっています。新陳代謝とは、古くなった細胞が死んで、新しい細胞に入れ替えることでもあります。体の全ての細胞は90日で入れ替わるといいます。

体の中でも、腸の細胞は2−3日で入れ替わるといいます。考えてみれば恐ろしく早いスピードですし、また、どんどん細胞が入れ替わっても腸の形や腸の働きが維持されていることに不思議を感じます。

今現在ある体の細胞は、その人の生涯の間生き続けるのではなく、遅くとも90日後には死んでしまいます。ミクロの単独の細胞レベルで見ると、常に死んで常に当たらしく生まれている訳です。一方、マクロで体全体をみると、
人間の生涯という時間のスパンでは、実は「システム」「秩序」という”概念”だけが生きているといえます。

システムないし秩序を保つという観点から、健康というものを考えてみれば、健康観がちょっと違う目で見られると思います。





お金で買えないもの (2006年1月28日)

最近逮捕されたホリエモンはかつて「お金で買えないものはない」と言っていたそうです。

この発言に対して、ほとんどの方は、「その考え方はおかしい。愛情や友情はお金で買えるものではない。」と反発されたと思います。私も全く同じ意見です。

ところで、それでは「健康」はお金で買えるものでしょうか。あるいは、お金で買えないものでしょうか

たぶん、多くの方はホリエモンの発言に反発しながらも、どこかで「健康はお金で買えるもの」と思っておられるのではないかと想像します。サプリメントや治療にお金を払えば、スリムな体や健康な体が手に入ると思っておられるのでないでしょうか。

もしそうであれば、愛情や友情はお金で換算できないけれど、健康はお金で換算できることになります。もちろん、病気からの回復の為にお金が必要な場合があることを否定しませんが、私が言いたいことは、「健康は(愛情や友情と同じように)本来お金で買うものではない」と言うことです。

愛情も友情も、そして健康も、そもそも自分の内面から湧き出てくるもののはずであり、決してお金の対価として買うものではありません。買うということは、他に依存するということです。

人間、ひいては全ての生物には、免疫力(自ら病気を防ぐ、あるいは治す力)が備わっています。そうでなければ、とっくの昔にその種は絶滅しているでしょう。ヒトの種はすでに800万年も続いています。過去、たった数年を除いて、ヒトはサプリメントなんか飲んでいません。フィットネスクラブなんかに通っていません。それでも種を保存してきています。

種を保存するという、強い生命力をあらためて見直してみると、健康を維持する源は、サプリメントや薬にあるのではなく、自分自身の中にあることが再認識できるのではないかと思います。





汗をかく意味、呼吸の意味 (2006年1月19日

運動をしたり、半身浴をして汗をかくと、非常に体がすっきりして気持ちのいいものです。汗をかくということは体から水分がでるということですが、この水分の中身は体の中の直接的な水分だけに限りません。

1月9日の雑記帳で述べたように、食べ物の中の炭水化物、たんぱく質、脂質は代謝によってエネルギーや体の細胞の組織になります。そして、エネルギーをつくった後に残ったものや、体細胞が死んで分解した後に残るものは、水と二酸化炭素です。

つまり、汗の中身には、体の直接的な水分の他に水(H2O)になった老廃物が含まれます。汗の一部は老廃物なので、老廃物を出せば(言い換えればデトックスをすれば)体はすっきりするわけです。


同様に、呼吸の吐く息も、空気を吸って酸素を取り込んだ後の残りの空気のみならず、食べ物がエネルギーや体細胞に変換した後に発生する老廃物<二酸化炭素(CO2)>が含まれています。

老廃物とは、水と二酸化炭素である、即ち「汗と吐く息」であるということです。

汗をかいたり、呼吸をするときに、
新陳代謝のメカニズムを知った上で、「今、老廃物が体から出ているのだ(あるいは、老廃物を体から出しているのだ)」という意識を持つと、その意識の力で新陳代謝が今までよりもっと活発になるようになる思います。





ブログを始めました(2006年1月16日)

別のサイトで、ブログを始めました。この「雑記帳」では、雑感を書くことにして、ブログの方は冷えとり健康法に主眼を置いた内容にしたいと思っています。

冷えとり健康法のブログ





たぶん中学校で習っただろう勉強のおさらいから、冷えとりダイエットを考える (2006年1月9日)

代謝とは:

消化器官から吸収した栄養素、またはいったん体内に貯蔵した栄養素を、エネルギーや生命の維持に必要な物質に変える作用。

糖質(炭水化物)の代謝:

グルコース(ブトウ糖)に分解された炭水化物は、肝臓を経由して血液中に運ばれ、各組織でエネルギー源として利用される。

糖質からエネルギーを使った後に残るものは、二酸化炭素と水のみ。二酸化炭素は肺から、水は尿、汗から排出される。

余分なグルコースは脂質となって肝臓や脂肪組織に貯蔵される。

脂質の代謝:

小腸から吸収された脂質は血液によって皮下、腹腔、筋肉の間などにある脂肪組織に運ばれて体脂肪として貯蔵される。脂質はエネルギー源として使用される。

糖質と同様にエネルギーをつくった後に残るものは、二酸化炭素と水のみ。

肝臓に貯えられた脂質は、
1.エネルギーとして利用される。
2.肝臓で分解されて、それらを身体に必要な物質に生成したり、細胞膜やステロイドホルモンをつくるために必要なコレステロールを生成する。
3.生成されたコレステロールの大部分は胆汁の成分(大便の組成の一部)として使われる。

たんぱく質の代謝:

食物中のたんぱく質はアミノ酸に分解され、小腸から吸収される。肝臓に運ばれたアミノ酸は血液によって身体の各組織に運ばれ、組織たんぱく質に合成される。いったん合成されたたんぱく質は一定の割合でアミノ酸に分解され、絶えず新しく合成されるたんぱく質と入れ替わる。また、たんぱく質は、ホルモン、血球、免疫物質の形成などにも使われる。

不要になったアミノ酸から出る窒素化合物は肝臓で尿素に変えられ、腎臓を経て尿中に排泄される。また、たんぱく質を構成する炭素、水素、酸素はエネルギーとしても利用され、その後に二酸化炭素、水となって排出される。  (国立循環器病センターHPより)


いまさら当たり前のことですが、
全ての代謝は血液を介して行われています。栄養素を体の各組織に運ぶのも血液であるし、代謝によって発生した老廃物を運ぶのも血液です。

従って、健康になる、特にダイエットをするには、血液の流れを意識し、特に細胞組織に貯蔵された脂質が血液中に取り込まれて肝臓に運ばれる働きに重点をおくのがよいのではないでしょうか。
脂質が肝臓に運ばれると、エネルギーになったり、また胆汁の成分になって、大便として体外に排出されます。

脂肪をエネルギーに変えて消費するのは苦労しますが、
「質量」のまま排出するのはダイエットの観点からみても大変効率的です。

「脂質」→肝臓(「コレステロール」→「胆汁」)→「大便」のルートです。

そして
血液の循環を活発にする方法が、下半身と上半身の温度差を少なくする「冷えとり」健康法です。冷えとりがダイエットに効果的なことが以上で説明できます。

また、不要となった全ての栄養素は水と二酸化炭素に分解されるので、ダイエットの観点からも呼吸の大切さ、とくに
吐く息の大切さを再認識させられます。





じっと座っているだけで減量する方法 (2006年1月3日)


あけましておめでとうございます。
本年も冷えとり健康法に関するコメントを非定期ながら書いていきます。読者の方の健康のお役に立てば幸いです。

さて、正月はどうしても普段より食べすぎになって、体重が増えてしまします。増えてしまった体重をそのままにすると、過食の癖が抜けずに肥満体への道を歩んでしまいます。従って、早めに減量をして体重を元のレベルに戻さなくてはなりません。

減量の方法として最初に思いつくのは運動をすることです(食べる量 −体に入るインプットの量− を減らせば確実に減量できるはずですが、これがなかなか思いつかないし、実行できないんですよね)。運動そのものは体によいことなので否定はしませんが、体内に溜まった脂肪を運動エネルギーに変えるには相当な運動量が必要です。

それよりも、もっと簡単な方法があります。半身浴や靴下の重ね履きをして、下半身を温めることです。下半身を温めると下半身と上半身の温度差が少なくなり、体全体の血液の循環が良くなります。

人間の体内には約4.7〜5.7リットルの血液があります。心臓から送り出された血液は全身を循環し、20〜30秒で心臓に戻ってきます。血液は全身をめぐる間に、人間が生きていくために欠かせないさまざまな働きをします。血液は全身の組織に酸素を運び、脂肪、糖分、ミネラル、ビタミンなど体に必須の栄養素を運びます。また二酸化炭素を肺に運び、その他の老廃物を
腎臓に運んで体から排出します

一方、
肝臓は、腸で吸収されたり体内の別の部位で生成された、体に有害な物質や有毒な物質を、分解して無害にしてから胆汁や血液中に排出します。胆汁中に排出された物質は腸に入り、便とともに体外に排泄されます。また、血液中に排出された物質は、腎臓でろ過されて尿とともに体外に排出されます。(メルクマニュアル医学百科より)。

体全体を20〜30秒で循環するとは結構早い感じがしますが、血液は体内を循環して体中の老廃物や有害物質を取り込んで肝臓、腎臓まで運んでくれるわけですから、血液に働いてもらわない手はありません。

そのためには、下半身を温めて、体全体の温度差を少なくし、血液が循環しやすい環境を作ってやることです。血液が良く循環すれば、体の老廃物や有害物質を血液が肝臓、腎臓まで効率よく運んでくれるわけです。

半身浴は、お風呂に入ってぬるめのお湯(冬場は寒く感じない程度の温度)に浸かっているだけです。寒く感じたら、手をお湯につけるなり、肩までお湯に浸かれば良いです。今はお風呂用のラジオやテレビもあるので長風呂でも飽きません。また、本を読むには、風呂場は誰にも邪魔されない最高の個室です。それでダイエットができるのですから、これ以上のダイエット法はないと思います。

ちょっと人間の体のメカニズムを知るだけで、テレビや雑誌で流しているサプリメントなどの宣伝に惑わされずに、本当の健康法が何かを知ることが出来ます。
健康を作る機能は、外部から取り入れるものではなく、自分の体の中にあります





意識のフシギ (2005年12月24日)

ヒトの意識とは面白いものです。たとえば、自分が誰かに対して為す行動を”相手の立場になって考える”ときには、想像の力で相手の立場に立って考えることもできますが、自分の意識を相手の立場(物理的な相手の存在そのものの位置)にスッと移して相手の立場から「為している自分」をリアルタイムで見ることも可能です。自分の外側から自分の意識が自分自身を見つめる、という状態です。

また、意識を、自分の過去の意識(記憶として蓄積されている意識)までさかのぼって、その過去の意識と対峙して、その過去の意識(あるいは、その意識があった当時の過去の自分)と会話することも可能です。

さらに、未来の時間に自分の意識をもって行くことも可能です。何かの願望があるときに、その願望を叶える為に、「これこれに成りたい、これこれが欲しい」と言わずに、「これこれが達成できた」「これこれを既に手に入れた」と過去形でイメージすることがあります。これは、何かを達成するであろう未来の時間軸に自分の意識を置いて発想している状態です。

このような意識の空間的、時間的な意識の移動、言い換えれば「時空を超えた意識の可動性」は、何もヒトにだけ与えられた能力ではありません。ナナフシは、周りの木の枝や葉っぱに自分の体を似せて外敵から身を守っている擬態昆虫です。なぜ擬態昆虫になったかと言うと、ナナフシは、外敵の鳥に自分の意識を移して、鳥の立場で周囲を見まわして、周りの木の枝や葉っぱに似せた物体になれば、鳥のエサとなる動物(ナナフシ)とエサにならない植物(木の枝や葉っぱ)の区別が鳥には困難であることを認識したから、自分の体を木の枝や葉っぱに似せた体に変化させたのです。(詳細はナナフシのフシギをご参照下さい)

意識のフシギさは考え出すと切りがありません。





受験生の寒さ対策 (2005年12月19日)

受験生にとってはクリスマスも正月もなく、これからが本番の試験に向けての追い込みとなります。一方では本格的な冬のシーズンになり、寒さ対策を十分に行う必要があります。

東京ガスが行った実験によると、床暖房で足元を温めたほうが、温風暖房に比べて記憶力が向上したとのことです。床暖房では足元がしっかり温められて「
頭寒足熱」が実現できたのに対して、温風暖房では温風は部屋の上部しか温めないので足元は冷たいままで、頭寒足熱にならないからでしょう。

頭寒足熱を実践して足元を温めると体全体の血流が活発になって、頭の中の血流も活発になり、頭がスッキリします。逆に、足元が冷たいと血液の流れが滞り、かつ冷たく感じる部分に神経が向いてしまい、集中力も低下します。

東京ガスは自社製品の床暖房を売りたいが為に床暖房による実験をしましたが、足元を温める方法は床暖房に限らず、色々あります。靴下の重ね履きもその一つです。

靴下の重ね履きが良い理由は、本番の試験場でも足元を温められることです。勉強部屋に床暖房を入れても、試験場に床暖房は入っていません。肝腎の本番で寒い思いをすれば、せっかくの実力が発揮できません。しかし、靴下の重ね履きなら、試験会場でも勉強部屋と同じ頭寒足熱のシチュエーションが再現できます。勉強中と同じシチュエーションで本番に臨むことができると、精神面でも余裕がでるでしょう。

もう一つ、靴下の重ね履きをする場合に、絹の靴下を履けば絹の物質吸収性の働きによって毒出しもできます。毒出しをすると、頭の中の障害物(毒)が少なくなり、さらに頭はシャープになるでしょう。





冬の季節の半身浴 (2005年12月16日)

寒くなってきました。日中靴下の重ね履きをしていても体が冷えます。こういうときは、家に帰ってからじっくりと半身浴をして体を温めるに限ります。

半身浴では、ぬるめのお湯に20分以上入ることをお勧めしていますが、寒いときには「ぬるめ」という言葉にこだわらずに、熱めのお湯、ただし長い時間入れる程度の温度、で半身浴をすればよいと思います。みぞおちより下だけをお湯につけるのが半身浴の正しい方法ですが、寒いときには手をお湯につけてもよいと思っています。手をお湯につけると末梢神経が活発になって全身が温かくなります。

また、乾いたバスタオルを肩にかけると寒く感じません。さらに、上半身だけが外に出るように、お風呂の蓋を閉めておくと、さらに暖かさが増します。色々工夫してみて下さい。





リハビリ介護靴 (2005年12月9日)

体を折り曲げて靴を履けない方の為の靴が開発されています。

フェリアベリッシュ

靴の甲の部分がカパッと前面開くようになっていて、ファスナーで甲の部分と足底部分をつなぐデザインになっています。

上記サイトの中の、開発者の開発のきっかけの話は興味深いものがあります。





コーチングと治療 (2005年12月7日)

(しばらく不通であったパソコンのインターネットが開通し、久しぶりの雑記帳です)

組織をマネージする最新の手法はコーチングと呼ばれるもので、これは部下に答えを「教える」のでなく、部下の中から答えを「引き出す」、あるいは、答えは部下自身の中にあるということを部下に「気づかせる」、という手法です。このようなマネジメント手法が注目を浴びるようになった背景には、上から下に均一な価値観を押し付ける方法では、変化のスピードが速くなりかつ複雑化してきた環境の変化に対して、局地戦で柔軟に対応できなくなったことが一つの原因といわれています。

また、上から押し付ける方法では、部下は上司の指示を待つという「依存心」ができてしまうという弊害があります。

さらに、コーチングが広まってきた背景には、個人(部下)が持っている、「部下の指導法」に関する情報の量が多くなった為に、部下が上司の指示に素直に従わなくなった、ということもあるそうです。

このコーチングという考え方は、医者と患者の関係を考える上で、いろいろな示唆に富んでいます。

現在では、病気の内容や治療法に関する知識、また病院や医者の良し悪しに関する情報まで、一般人が多くの情報を得られるようになり、昔のように「担当医の言うことが全ての情報」ではなくなりました。患者は医者の言うことを鵜呑みにしないようになってきました。

医者の言うことは常にパーフェクトだとは限らない、という事実にようやく気づき始めたのだと思います。

そうすると、医者への依存心が次第になくなります。

医者への依存心がなくなってくると、西洋医学一辺倒から、代替医療などの自分自身で治すという考え方への関心が高まってきてきます。

そして、遂には、外部からの治療には限界があり、治癒の力(免疫力)は実は自分自身の中にある、という「気づき」が起こると思います(外部からの治療は必要ないという意味ではなく、外部からの治療が全てではない、という意味です)。

将来は、医者が行う治療の一つに、コーチングと同じような、患者自身の中にある答え=「治癒の力」を引き出すという治療法が出てくるのでは、と期待します。

情報量が、治療法を変えていきます。情報の共有化が、医者と患者の関係を変えていきます。






米国の健康保険事情 (2005年11月19日)

米国には国民皆保険制度がないという、先進国としては珍しい国です。医療保険に加入していない国民が4100万人と、6人に1人もいるということです。医療費の個人負担分が多くなるのは当然の成り行きです。

ちなみに、米国最大の小売業であるウォルマートは米国最大の従業員数を擁し、総従業員数は約120万人と、GMの3倍だそうです。売上高だけでみると世界最大の企業になります。このウォルマートにして、労働組合がないそうで、更に従業員の半数以上が健康保険に加入していないとのことです。

それでも、ウォルマートの経営は、ヘルスケアコストがこの三年間で28億ドル(約3276億円)から42億ドル(約4914億円)に上昇したとして、ヘルスケアコストを削減しようとしているとのことです。

ウォルマートは、ディスカウント小売業の50%のシェアを占め、全米の紙おむつの売り上げの3割、整髪用品の3割、歯磨き剤の四分の一、ペットフードの五分の一、CD・DVDの五分の一が同店で売られているとのことですが、世界最大の売り上げは、従業員の悪質な労働条件に支えられていると言え、米国内でも批判が起きているとのことです。

このような保険事情が悪いなかでも、米国民は食事に注意すれば起きないはずの肥満を原因とする病気に対して多額の医療費を払い続けています。私は、マクドナルドなどのファーストフード業界と医療業界がグルになって、ジャンクフードで人を肥満にする一方で、肥満の対症薬を与えるというマッチポンプをしている様な気がしてきます。

どうも、人を健康で幸福にする方向にお金が動いているとは思えません。





インフルエンザ対策 (2005年11月15日)

インフルエンザや鳥インフルエンザが流行する兆しがあります。 副作用で幻覚症状がでるという、空恐ろしい薬が治療薬として出回っていますが、一番最初にやらなければならないことは、自分の免疫力を高めて、自分の生命力で病気を治すということです。体力が病気についていけないときにはじめて薬に頼るべきだと思います。そもそも、普通の体力がある人の場合は、インフルエンザは特に何もしなくても一週間から10日で治るそうです。何もしなくても治るということは、体に備わっている免疫力で病気は駆逐できるということですから、本来薬を飲む必要はない程度の病気ということです。

インフルエンザにかかると、非常に辛い思いをしますが、それは体が備えている免疫力が働いていることと理解して、その辛さを我慢すればよいと思います。病気には「鍛錬」という意味もあります。鍛錬を選択するか、それとも薬に頼って体に備わっている生命力を退廃させてしまうか、良く考えてみる必要があります。

血液の温度を38度から40度にするとリンパ球が活発になって免疫力が高まるといいます。体の温度を上げるためには、半身浴をする、また常に靴下を重ねて履くという簡単な方法があり、これで免疫力を高められるはずなのですが、どうも人は簡単な方法にはありがたみがなく、わざわざ自分の貴重な生命力を捨ててまで薬に多額のお金を払いたがるようです。





ヒトの適応力 (2005年11月10日)

ヒトの種の歴史は800万年になります。生命の歴史からいうと38億年の歴史があり、我々ヒトはこの途方も無い時間を、種を守りながら生きています。ヒトという種が、もし不完全なものであれば、とっくの昔に絶滅しているはずです。ヒトの種は既に完成しており、少々の環境の変化には耐えるようにできていると言えます。

我々は、時に風邪を引いて熱をだしたり、重い病気になったりします。しかし、その病気が人間の適応力の範囲であれば、薬などに頼らずに、ヒトが備えている治癒力で治るものであるし、その「適応力」はそもそも相当な能力をもっていると思います。そうでないと、800万年もの間、種を維持できるとは到底思えません。

また、ヒトが持っている適応力には、その「適応力」という能力の範囲がどの程度のものかを自分自身で感じることができる「
感性」を備えていると思います。適応能力の範囲を感じることができる「感性」を絶やさない限りは、ヒトは必ず適応力の範囲内で生活をします。

熱が出たからといって、安易に薬に頼ると(薬で症状を抑えようとすることはそもそも症状の意味を取り違えていることですが)、ヒトが持っている大切な「感性」を働かせる機会を奪ってしまうことになります。感性を使わないと、
感性の廃用性萎縮が起こり、そのうちに、どこまでがヒトの適応力の範囲の環境か分からなくなってしまうという、恐ろしいことが起きると思います。





免疫力を高める温度 (2005年11月6日)

体の治癒力、即ち免疫力を高めるのは血液中の
リンパ球が活発に働くことであると、医学博士の安保徹氏は「病は気からの免疫学」(講談社)の中で述べられています。そして、リンパ球が最大の機能を発揮する環境が37度から40度の体温の時とのことです。

風邪を引いて熱がでるのも、怪我をした箇所が熱をもって腫れるのも、リンパ球を働かせて病気を治す自然治癒力の働きです。解熱剤を飲んだり、消炎剤を張ったりすることは、一時的に楽になろうとする対症療法に過ぎず、結局は根本的な改善策ではないということです。

半身浴の偉大な効用」のコーナーで、ぬるいお湯に長時間浸かることの効用を書きましたが、ぬるい温度=38度から40度の意味が、ひとつ加わりました。まとめると、以下の通りとなります。

水の中を「気」が流れやすい温度は38度から40度。

胎児が母体の中で包まれる羊水の温度は39度前後。

免疫力をつかさどるリンパ球が最大の機能を発揮する環境は37度から40度。


安保徹氏は、低体温の人が最近多くなっていることを指摘されており、体温を上げることの大切さを主張されています。同氏は体温を上げる方法として入浴を挙げられていますが、靴下の重ね履きを、方法の一つに付け加えていただけると本当に良いのに、と思っています。

靴下の重ね履きは、一番低体温になりやすい足元を温めることが可能であり、一度履けば一日中温められます。

足元の体温は、脇の下で測る温度より4度から5度前後低いといいます。健康な人でもそうですから、低体温の人(脇の下で体温を測って低体温の人)では、足元は相当な低体温状態で、リンパ球が働く環境とはとても言えなくなります。上半身、下半身共に体温を上げる必要があります。

アンダーパンツやアンダーシャツを当たり前のように付けるのと同じように、
絹の5本指ソックスを下着感覚で、「上着の靴下」の下に履き足元を温めるという、服装のスタイルがもっと広がればよいと思っています。





旭山動物園の奇跡 (2005年11月2日)

日本で一番入園数の多い動物園は、東京の上野動物園ではなく、動物園の中では最北に位置する、北海道旭川市にある旭山動物園だそうです。

様々な経緯を経て、一旦はどん底になった入園者数を回復し、結果日本一になったストーリーが「旭山動物園の奇跡」(週間SPA!編集部編、扶桑社)に記されています。ストーリーを要約して紹介してしまうと、本の価値が薄まるのでここでは書きません。買って読む価値のある本です。冬には雪に閉ざされてしまう北海道の旭川まで、全国から動物を見に訪れる、その具体的な魅力は何かを想像してみてください。

私は、この本を読んで、「
人の為になろうとする情熱は全てを制する」ことを教えられました。

本動物園の小菅園長の言葉だけ紹介します(私はこの言葉が大好きです)。

努力は報われないかもしれない。しかし、努力しなければ、絶対に何も生まれない。





人間の運命は決まっているのか (2005年10月30日)

「人間の運命は決まっている」「人間の運命は決まっておらず、自分の意思で運命を切り開くことができる。」「人間の運命は決まっているともいえるし、決まっていないともいえる。」「人間の運命は決まっていると同時に決まっていない。」
いろいろな言い方があります。

私の考えは
次の通りです。即ち、人間は、思考をする時に、時間の基準を現在に置いたり、過去に置いたり、また未来に置いたりすることが出来ると言うことです。時間の基準を過去に置くと、過去を振り返って現在の自分を客観的に見られます。時間の基準を現在に置くと、未来に向かって夢をもって物事に立ち向かうことが出来ます。これらは分かりやすいと思います。更に、人間は未来という時間に思考の基準を置いて、あたかも現在から過去を振り返るように、未来から現在を振り返ってものを考えることできると思うのです。

何かになりたい、何かが欲しいと願望するときに、「何かになりたい」「何かが欲しい」と思わずに、「何かに(既に)なった」「何かを(既に)手に入れた」と未来の時間に思考の基準を置いて願望することが出来ます(そして、その方が、結果的に願望が現実になりやすいことがあります)。

従って、未来に時間の基準を置いて運命を考えれば、未来から「未来に至るまでの過去」を振り返って物事を考えるので、「運命は決まっている」ということができるし、現在の時間を基準に置けば「未来は決まっていない」ということが出来る。そういう、時間の基準をどこに置いて回答するかという問題であって、結局、答えはどれも正しいということになります。




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