2010. 3.28(日)
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ロゲイニングって何?





日本ロゲイニング協会より
ロゲイン(ROGAINE)とは、ロゲイニング(ROGAINING)とも呼ばれ、オーストラリア発祥の大規模スコアオリエンテーリングのような競技です。
主にオーストラリア、アメリカ、カナダなどで盛んに行われ、チェコでも世界選手権が開催されるなど盛んなようです。しかしながら、競技が行われている国は非常に少なく、日本では2002年に長野県菅平高原にて開催されたのが最初と思われます。
日本人のロゲイン競技者(ロゲイナー)は、現在のところ、非常に少ないと考えられます。特に海外の大会に参加した日本人は、10名にも満たない人数です。国内では、2008年より、シリーズ戦を開始したこともあり、徐々に愛好者は増えてきており、各大会200名程度の参加があります。
今から始めても、日本代表になれる可能性が十分にあります。
ワールドカップや世界選手権も開催されている競技ですので、栄誉ある「ワールドカップ日本代表」の肩書きも夢ではありません。
競技は、先にも書いたように、大規模なオリエンテーリングと考えてもらえれば、おおよそのイメージはつかんでもらえるでしょう。ただし、大規模さは、並ではありません。いわゆるフルロゲイン(マラソンで言えば42.195km)は、制限時間が24時間です。この24時間に地図上に示されたコントロールに付与された得点をどれだけ多く集めるかが勝敗の鍵となります。地図の範囲も広大で、フルになると新聞1面ぐらいある大きな地形図(2万〜3万分の1スケール)に万遍なくコントロールが配置されています。各コントロールには、異なる得点が付けられており、順位は獲得した得点順となるため、どのコントロールを取るか作戦を立てることが重要となります。なお、優勝者でも時間内に全てのコントロールを取ることは難しいです。
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全参加者が同一コースで楽しめる生涯スポーツ
このような事柄を書くと、ロゲインは屈強の身体を持った者のみが参加できる競技に思われがちなのですが、実際はそうでもありません。ハーフロゲイン(12時間)、クォーターロゲイン(6時間)なども開催されておりますし、日本国内では3時間や2時間というお手軽なミニ版も数多く開催されています。
クラスは「ジュニア」(20歳以下)、「一般」「ベテラン」(40歳以上)、「スーパーベテラン」(55歳以上)と年齢による区分及び男性、女性、混合と性別による区分に分かれています。クラスは分かれていても、コントロール配置や渡される競技地図は全クラス共通です。
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1分、1秒を争って走る上級ロゲイナーから、お弁当持参の宝探しハイキングレベルまで幅広く参加者がいることもこの競技の特徴です。
使用できるナヴィゲーション機器は、主催者から渡される巨大地形図とコンパスです。ただし、24時間ということは、夜間もあるわけですし、仮眠を取りたくもなりますし、食事もとらなければなりません。ですから、ヘッドライトや水や食料などもリュックに詰めて運ぶ必要があります。
基本は、2名以上のグループで行います。それは安全上の理由が大きいためです。通常、単独ではやりません。グループ内での役割分担や意志疎通が勝敗の鍵になることは言うまでもありません。山の中で迷ったときにお互いに助け合うことが重要です。
今までオリエンテーリングをやったことのある人も、そうでない人も一度チャレンジしてみては如何でしょうか? もちろん、山岳マラソン等を制覇している屈強ランナーも大歓迎。
一般的なロゲイニング大会ルール【概要版】
参加チームは、2〜5名で構成
競技時間は6時間(国際大会は24時間)
競技地図は、スタート20分程度前に主催者より支給
コントロールを回る順番は任意
各コントロールには、主催者により20〜100点程度のポイントが付与
コントロールは優勝者でもすべて回りきることが出来ない程度設置
コントロール通過証明は、専用ICカード(e-card)を使用
競技終了時刻を超過してゴールした場合は、毎分一定の点の割合(例:50点/分)で減点
減点の割合は当日地図支給時に発表
30分以上超過した場合は失格
順位は総得点から超過時間の減点を差し引いた得点で決定
同得点者がいる場合、先に終了した人が上の順位


ロゲイニングは基本はチーム競技。最近は短時間(3時間)で個人のロゲイニングもでてきていますが、これはイレギュラー。個人ではなくチームというところにこの競技の魅力があります。フィジカルや地図読みの強さだけでなく、半分以上は”チームワーク”が重要である、といっても過言ではありません。
さてさっそくロゲイニングにチャレンジ! 競技で使う地図は主催者よりスタート前に配布されます。自分たちで用意する必要はありません。準備するのはコンパス、長時間動き回るために補給食や防寒用具、ファーストエイドキットといったものです。 ここで、TEAM阿闍梨のチームの装備、補給食を紹介しましょう。2006年6月、菅平で行われたロゲイニング12時間のときのものです。



これは田島の服装。菅平は一番標高高い競技エリアで2200m。スタート/ゴールも1300mと標高が高かったのでそれをふまえた防寒具を用意しています。なんだかあまりトレイルランの時のレースと変わりません。

おおよそスタート1時間から30分前に主催者より集合がかかり、参加者が一同に集まります。
そこで手短に競技説明が行われ、地図が配布されます。
地図はこのようになっています。(09/1/11有度山ロゲイニングより)。拡大マップはこちら。

スタート(△)/ゴール(◎)は基本的に同じ場所です。地図の隅から隅までたくさんのCPが散らばっています。CPとはチェックポイントの略、○で表されています。横に書いてある数字が獲得できる得点です。○印の真ん中に目印のフラッグがあり、通過証明のチェックをしてきます。
スタート・ゴールから遠かったり、難易度が高いCPは高得点、近くて簡単に獲得できそうなCPは低い得点となっています。どのようなルートで回って取っていくか、、は各チームで自由に決めることができるので、チームのレベルに合わせた作戦とルートを組み立てることが可能です。
そして制限時間内にゴールへ戻ってくるルートにすることが最も重要とされます。 取ってきたポイントも制限時間を超えてゴールしてしまうと、1分ごとに何点と減点されてしまうからです。

スタートまでの時間、各チームでどうやってCPを取っていくか作戦を立てます。どう行けばいいのかしら?という人は、山羊のロゲ道場を見るとヒント満載です。
蛍光ペンや油性ペン(地図を入れているポリ袋の上から書ける)、得点エリアの計算のために電卓などがあると便利

回る順番を地図に書き込んでいます

合図とともにスタート!四方八方散らばっていくのが面白いです。みんなきちんと制限時間内に帰ってきてね。

時には走り、、、

時には電車に乗り、、(奥武蔵レクロゲイニングー注:通常のロゲイニング競技は自分たちの足のみでの移動となります)、


親子のコミュニケーションをはかる絶好の機会だったり、

ポーズを作り(奥武蔵レクロゲイニング/有度山ロゲイニング;CPは基本はフラッグでなく決められたポーズとアングルの写真を撮ってくる)、

時には休憩じゃーと休みながらこれからどう回るか作戦を考えたり、

周辺の素晴らしい景色に心なごみ(菅平12時間ロゲイニングより、根子岳裾野から)

制限時間に間に合うようにゴール! 写真は菅平12時間ロゲイニングで朝10時ゴール、田島が疲労困憊、足が痛くて歩けずに荷物全部を村越が持っています。チーム内の助け合いです。

と思えば、時間ぎりぎり、駆け抜けてみんなで手をつないでゴール!
チームメイトと労をねぎらい、あー行けばよかった、こういけばよかった、他のチームはどう?などと情報交換。最後は表彰式で勝者を称えましょう。
どうでしょう、ロゲイニングのイメージできましたか?



どんなコンパスがいいのか?
一般的には写真のようなベースプレートコンパスがよいでしょう。
アウトドアショップ、スポーツショップで販売しています。
代表的なものは
SILVA タイプ3
SUUNTO
で2000-3000円前後で購入可能です。


写真はシリーズ戦2008の協賛でもあるカシオのプロトレック。高度計もついています。今年度の男女ロゲイニングチャンピオンに賞品とし提供されます。





おりゃー、ガリガリ走るぜーというチームは身軽で動きやすい格好を。半袖(長袖)+タイツ。藪の中を進む可能性あったり、半そで、ショートパンツ、、、肌の保護にならずあまりお勧めしません。


やはり制限時間は何が何でも守りたい、時計は必携。写真はSUUNTOのX6。高度計付きです。

半そで、Tシャツだけだと藪を進んだりするときに腕にピシパシ枝や葉っぱがあたって痛い!ちょっと寒い時の防寒も兼ねて、アームウォーマーを使用するときもあります。これはSKINSのパワースリーブス。

走りまわるのにはなるべく軽量で。必要最低限のものを詰め込むザックを。 これはノースフェイスのザック。ウェストベルトにもポーチがついています。

給水は動きながらでもできるように、チューチューとチューブから。ハイドレーションパックをザックの中に入れ、チューブを伸ばして給水しています。便利。



エネルギー補給はジェル状のものを。これで軽量化&素早くエネギーに&胃に負担かからず。これは最近発売されたカーボショッツのワイルドビーン味。コーヒー味に近いようです。

競技中、雨が降ったり寒くなったり、春の嵐になる可能性があります。防寒着はかならず持って行きましょう。
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