2001年9月29〜30日の2日間、愛知県鳳来町やまびこの丘・プッポウウォールにて、全国救助隊交流集会が愛知県連主管で行われた時のものです。

八十数名が参加し(東京都勤労者山岳連盟救助隊からは2名)、内容は盛りだくさんで、良い勉強になりました。スタッフの方々に、大変感謝しております。



以下、スケジュールに沿って報告を致します。(敬称 略)

13:00開会挨拶   全国遭対部・河野   愛知県連理事長・洞井 
全国副理事長・斉藤  愛知県連スタッフ・オリエンテーリング

13:30 実技交流会
内容  懸垂下降を全員が自分の日頃行っている方法で実行。
エイト環の仮固定とワンターン・ツーターンのやり方。
ディジーチェーンによる振分けで、埼玉県連の今井・柴山両氏による宙吊りからの脱出。あまりにも見事で早かった。

15:50 ドクターへリ、デモンストレーション
岡田氏(医師)社会福祉財団 聖隷見方原病院副院長
ヘリ要請後、浜松から10分で到着。着陸時は瞬間的に30mの突風、砂塵がすごい勢いで舞い、一瞬にして周りは真っ白になり全身砂だらけ、大変な迫力だった。ストレッチャ−と医療器具が入っているヘリの内部も見学。出発まであっという間の出来事であった。




16:30 机上講座
ドクターヘリの現状について、岡田医師よりスライドを交えて講演があった。
ドクターヘリとレスキューヘリ(救急ヘリ)の違い 
@ 15分以内にドクターとナースが到着。
A レスキューヘリはリサーチとレスキュー
B ドクターヘリはホイストがない。
現在まで、700回出動の実績、月30回位出動があるとのこと。


17:00
○井芹遭対部長が、最近の心肺甦生法を披露した。消防と日赤が従来少し違っていたが、最近は統一されたとのこと。


○「セルフレスキューと医療」・ いさお氏(日山協遭対委員・救急医療士)
内容:山で出来る医療行為 
寝ている負傷者の起こし方と頸動脈と腕の脈の見方、それから全員外に出て、二人の違った部位のリアルな負傷者の手当の方法を披露した。


   
19:00 事故事例報告 京都府連盟救助隊
2001年 年末年始の剣岳の気象遭難事例

9月30日
8:00
○愛知県連による搬出デモ
最新の器具・ルベルソを使ったプルアップ・プルダウンを行った。
一ヶ月前の2001年救助技術合同研修会にて、都岳連より紹介された技術をより一層便利にしたのは、本当に見事だった。その技術を、実際に壁の中で負傷者を引き上げたり引き下ろしたりしたのには、驚いた。たった一ヶ月間であそこまで訓練したのは、大変だっただろう。

○大阪労山による、一対一の引き上げ
トップが落ちたことを想定して、最終の確保点までセカンドがカウンターバランスを利用して引き上げる、という方法。
体重差が、20kgまで可能だとのこと。(自分の体重より20kg重い人まで)



9:30 ○埼玉県救助隊による、ストレッチャーを使った搬送
先ず、シートで負傷者を梱包した。搬送時崩れない方法をやり、しかも素早く行った。そのままストレッチャーに載せ、プルアップの体制もとって見せた。次に、ストレッチャーを100メートルぐらい坂道を引っ張って見せた。





12:00 ○特別企画 メーカーによるウインチデモ
ペツルの代理店の方が二人来て、最新のウインチの使用方法を説明した。実際に、二人をプルアップ・プルダウンした。このウインチは、50〜60万ぐらいとのこと。今までみたのより、はるかに小さく軽くて誰でも操作できる、大変すばらしい器具だった。

  ・・・つづく。


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  第4回全国救助隊交流集会の報告