No.44. ゴースト・オブ・ミシシッピー

ゴースト・オブ・ミシシッピー	GHOSTS OF MISSISSIPPI
ドラマ	1996. USA.
私的評価　★★★★★★☆☆☆☆

人種差別問題の代名詞とされている、南部ミシシッピー。

１９６３年に起きた、実話を元に作られた作品だそうです。

公民権運動を進める、黒人メドガー・エヴァースは、自宅に帰り着く所を、白人バイロン・ベックウィズに狙撃され死亡。

白人優位の土地柄で、裁判においてもベックウィズは、難なく無罪放免。

２６年の月日は、事件を闇に葬ったかに見えるのだが・・・。

難しい題材ですから、・・・むずかしいですね。

緊張感とか、緊迫感とかいった物がいま少し出せれば、ひとあじ辛口にもなったのかなって思います。

ウッズが演じる爺さんは、この土地柄をかさにきた許されないヤツです。

アカデミー賞、ノミネートの名演を見ておくのも、わるくないかも。

Bobby Delaughter
ボビー　デローター

ALRC BALDWIN　アレック・ボールドウィン　

ウーピー・ゴールドバーグに、ウッズ。がっちり脇を固められ、埋没していないのは、立派。あくの無い、ソフトさがそれを救ったのかな。優しさや正義感さに無理がなく自然な演技は、悪くない。これより２年前、『ゲッタウェイ』でウッズとは、共演済み。２００１年公開のフルＣＧアニメ『ファイナル・ファンタジー』では、声優として３度目の共演です。やさしく正義感あるいい男の声やってます。

地方検事補佐。３７歳。３人の子持ち。
メドガー・エヴァースが、自分と同じ３７歳で、３人の子供を残して、不当に殺された事を知り、正義感に燃えるが、２６年の歳月が幾つもの壁となり自信を失いかける。

Mayrlie Evers
マーリー　エヴァース

WHOOPI GOLDBERG　ウーピー・ゴールドバーグ

この役をやるのに、ゴールドバーグの個性が勝ち過ぎている気がする。メドガーの妻以前に、ウーピー・ゴールドバーグが見えてしまうのが、つらい。悲しみや不遇な環境を乗り越えて来た設定だとしても、ウーピーの持つパワーが、勝ってしまって役に馴染まない。今となってしまっては、はつらつと元気な役が、彼女の持ち味と決まってしまった感がある。

メドガーの妻。夫の無念を晴らすため、２６年という時機を待って、裁判のやり直しを要求する。

Medger Evers
メドガー　エヴァース

JANES PICKENS,JR

公民権運動家。３７歳の時、バイロン・ベックウィズに、後ろから銃で撃たれ死亡する。

Byron De La Beckwith
バイロン　デ　ラ　ベックウィズ

JAMES WOODS　ジェームス・ウッズ　

この役で、１９９７年アカデミー助演男優賞にノミネート、だそうです。
いや、確かに立派に老けこんだ、南部なまりのふてぶてしい爺さんは、見事です。黒人への差別と偏見は、この地における当然の歴史であり習慣だと言ってはばからないすげー爺さんである。嫌われ役をたっぷりと演じた実力は、その評価に値します。
メーキャップの技術を抜きには、語れない見事な老けぶりは、一見の価値有りです。

この町の旧家の家系。２６年前、メドガー・エヴァース殺しの疑いで、逮捕されるがアリバイが認められ、無罪となる。

Carolie Moore
キャロリー　モアー

Dixie Delaughter
デキシー　デローター

VIRGINIA MADSEN　ヴァージニア・マドセン

ボビーの妻。２６年前のその裁判では、亡き父親が判事を勤めている。その裁判のやり直しを夫が担当しようとしている事、黒人にわざわざ手を貸すような行動が、自分の友人たちから非難を免れない事など、土地柄の世間体を気にする。

Billie Delaughter
ビリー　デローター

BONNIE BARTLETT　ボニー・バートレット

末っ子の娘。おばけの存在を信じている。

Burt Delaughter
バート　デローター

LUCAS BLACK　ルーカス・ブラック　

あの、ホラーサスペンスドラマ『アメリカン・ゴシック』に出ていた、ケイレブ少年のあの子です。あの役の印象が強いですが・・・。よく動く眉は、活躍してます。

長男。弟や妹思いのいい子。

Charlie Evers
チャーリー　エヴァース

ローカルＦＭ局の、ＤＪ。メドガー・エヴァースの兄。

Charlie Crisco
チャーリー　クリスコ

WILLIAM H.MACY　ウィリアム・Ｈ・メイシー

Merrida Coxwell
メリーダ　コクスウェル

MICHAEL O'KEEFE　マイケル・オキーフ

この若手の弁護士は、ウッズ演じるベックウィズの無実を主張するわけだが、形勢はどちらに傾くのか・・・。しかし彼なんとウッズとは共演済み。これより１４年前、『スプリットイメージ・人格分離』でマインドコントロールに苦しむ大学生を熱演！ウッズとガップリよつに組んでます。

弁護士。ベックウィズの再審で弁護を担当する。

Peggy Lioyd
ペギー　ロイド

SUSANNA THOMPSON　スザンナ・トンプソン

Ed Peters
エド　ピータース

GRAIG T.NELSON　クレイグ・Ｔ・ネルソン

とてもジェントル！紳士的。ボビーの上司らしい存在感。
この作品の４年後、今度は、ウッズと対立する保安官を演じるのが『ダーティー・ピクチャー・～禁断の写真』はたして紳士的と行けるだろうか．．．。

地方検事。ボビーの上司。

Walter Williams
ウォルター　ウィリアムス

BROCK PETERS　ブロック・ピータース

Gim Kitchens
ギム　キッチンズ

BILL SMITROVICH

弁護士。ベックウィズの再審で弁護を担当する。

Benny Bennett
ベニー　ベネット

LLOTD"BENNY"BENNETT

James Helley
ジェームス　ヘリー

RAMON BIERI

２６年前、ベックウィズのアリバイを証言。

Jerry Mitchell
ジェリー　ミッチェル

JERRY LEVINE　ジェリー・レヴィン

新聞記者。ベックウィズの再審の、特だね情報を嗅ぎまわっている。

Clara Mayfield
クララ　メイフィールド

MARGO MARTINDALL

ボビーの秘書。

Delmar Dennis
デルマー　デニス

バイロン・ベックウィズの、黒人に対する発言を証明できる証人。
２６年以前、ＫＫＫ団（白人史上主義を唱えるグループ）に所属していたが、その後、逆に黒人迫害者をＦＢＩに密告するスパイとなったため、ＫＫＫ団からの仕返しを恐れて、姿を隠している。

Ｃａｓｔｉｎｇ　ｂｙ

ＪＡＮＥ　ＪＥＮＫＩＮＳ　ｃ．ｓ．ａ．
ＪＡＮＥＴ　ＨＩＲＳＨＥＮＳＯＮ　ｃ．ｓ．ａ．

Ｃｏ－Ｐｒｏｄｕｃｅｒ

ＦＲＡＮＫ　ＣＡＰＲＡ　ｌｌｌ．

Ｍｕｓｉｃ　Ｃｏｍｐｏｓｅｄ

ＭＡＲＣ　ＳＨＡＩＭＡＮ　マーク・シェイマン

Ｃｏｓｔｕｍｅ　Ｄｅｓｉｇｎｅｒ

ＧＬＯＲＩＡ　ＧＲＥＳＨＡＭ

Ｅｄｉｔｏｒ

ＲＯＢＥＲＴ　ＬＥＩＧＨＯＮ

Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ　Ｄｅｓｉｇｎｅｒ

ＬＩＬＬＹ　ＫＩＬＶＥＲＴ　リリー・キルヴァート

Ｄｉｒｅｃｔｏｒ　ｏｆ　Ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｙ

ＪＯＨＮ　ＳＥＡＬＥ　ａｓｃ，ａｃｓ　ジョン・シール

Ｅｘｅｃｔｉｖｅ　Ｐｒｏｄｕｃｅｒｓ

ＪＥＦＦＲＥＹ　ＳＴＯＴＴ　ジェフリー・ストット
ＣＨＡＲＬＥＳ　ＮＥＷＩＲＴＨ　チャールズ・ニューワース

Ｐｒｏｄｕｃｅｒｓ

ＦＲＥＤＥＲＩＣＫ　ＺＯＬＬＯ　フレデリック・ゾロ
ＮＩＣＨＯＬＡＳ　ＰＡＬＥＯＬＯＧＯＳ　ニコラス・パレロゴス
ＡＮＤＲＥＷ　ＳＣＨＥＩＮＭＡＮ　アンドリュー・シェイマン

Ｗｒｉｔｔｅｎ

ＬＥＷＩＳ　ＣＯＬＩＣＫ　ルイス・コリック

Ｐｒｏｄｕｃｅｄ　ｂｙ

ＲＯＢ　ＲＥＩＮＥＲ　ロブ・ライナー

Ｄｉｒｅｃｔｅｄ　ｂｙ

ＲＯＢ　ＲＥＩＮＥＲ　ロブ・ライナー

この作品以前には、『スタンド・バイ・ミー』、『ミザリー』、『めぐり逢えたら』など
印象に残る作品を手掛けている。いろいろな「腕」を持っている人だね。

ウッズ演じるふてぶてしいベックウィズが、テレビ番組でインタビューを受ける、

そのようすを検事局でボビーたちも見ている。

さて、その時のテレビは、どこのメーカーのものでしょうか。

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