松沢さんをよく知っているというわけではないのだけれど、その性格をぼくの印象でピックアップしてみる。まず
@温厚である
A好奇心が強い
B理論と実践、両面を重んずる性格
といったところだろうか。最初松沢さんにお会いする前、新城市の市会議員をしたことがある人と聞いていたため、『そういう人』なのかなと想像したのだけれどそうではなく、安心したおぼえがある。
『福津農園』の特徴は、少量多品種が基本。南向きの斜面に植えられた果樹はというと、みかん、甘夏、柿、梅他。しかもそれらが混植されているため、カラフル。こうしておくと収穫などに多少手間がかかることもあるのだけれど、病害虫の予防には非常に効果があり、お互いの樹のためにもよい。 |
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米作りを見せていただいたこともある。『福津農園』ではイネの除草にはアゾラ(オオアカウキクサ)を利用していて、それがすこぶるよい結果をだしているとのこと。
初夏に福津農園におじゃましたとき、稲田の水面はアゾラでびっしりになっていた。除草の手間は大軽減。それに、松沢さんいわく、そのアゾラの上をトノサマガエルが跳びまわり、イネの葉にとまったカメムシやウンカなどをよく捕食してくれるとのこと。まったくよくできた食物連鎖がおこなわれていることに驚かされた。
動物はヤギ一頭、鶏200羽で農園と生活から発生する野菜くずや生ゴミのすべてを消費してくれる。自家の生ゴミをたい肥化するよりも、まず動物のエサにしてその糞を肥料にまわす。なんと効率のよい『循環』なのだろう。 |