梅の栽培
中本さんの梅畑は2町5反。昨年は10tほどの収穫がありました。梅だけの専業農家です。『放任』による無農薬という考え方とはまったくちがって、一年、各月の作業がきっちり決まっていて、それぞれがたいへんな作業です。
6月の収穫、出荷、漬け込み作業。梅ぼしの天日干し。春から晩秋までの草刈。9月の接木作業。霜の降りる時期から開花までの間にする剪定作業。ミネラル水の土壌散布。自家製の唐辛子・ニンニクエキス、天恵緑汁や希釈梅酢の葉面散布。
機械を使ってできる作業もありますが、いずれもたいへんな作業ばかり。写真にあるような足場のよい梅畑ばかりというわけにもゆきません。傾斜のきつい斜面での作業はことのほかたいへんです。 |
|
梅ぼし作り
梅ぼしをつくるための梅は、まさに完熟したものだけを使います。梅の木の下にネットを張っておいて、熟して落ちてすぐのものを漬け込みます。だからその甘味を充分に含んだうまみたっぷりのおいしい梅ぼしができます。
道長でも梅干用には完熟梅を使いますが、中本さんのような手際というわけにはいきません。道長では梅畑が身近にあるわけではないため、仕方のないことかもしれません。
梅農家としてのメリットを十分に生かした、おいしい梅ぼしです。
塩の割合は15%(梅との重量比)。 |