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　自分が持っていたのは１段目の写真だけだったので、これでは周りの様子が全く分かりません。最初は覚悟を決めて近所の民家からしらみつぶしに捜索するつもりでした。一方、先ほどファンの方から見せていただいたのが、ＦＣ会報に載っていた２段目の左の写真です。この写真からも場所の詳細は分かりませんが、その雰囲気からは公園、駐車場、学校や公民館などの敷地内のように見えます。そして何より足元にある側溝が現場で正否を判断する重要な手がかりになるはずです。

　まずはＰＶでなっちの後ろに映っている藤岡町文化会館へ行ってみました。さらに近くにある３つの学校に行きそこではないことを確認。そして最後に土手に沿って下流へ向かうと広大な渡良瀬遊水地が見えてきました。土手の下には渡良瀬運動公園があり、植木が点在しているのが見えます。
　公園内なのでここからは徒歩での捜索になり、確信の無い状態で歩き回って探すにはあまりにも広くて「こりゃ難しそうだ…」と思っているとバックの植木に似ている木を発見。ちょうど花が咲いていたおかげでツツジの木と判りました。足元の側溝が無かったのでこの木ではないことはすぐに判りましたが、現場がこの公園内のどこかに必ずあると確信しました。

　その先で今度は管理者の詰め所を発見。公園内でのロケなら撮影許可を取っているかもしれません。さっそく話を聞いてみると、撮影はよく行われているが特に撮影許可は出していないとのこと。
　さらに歩いて探しているとそれっぽい高さの木が目に入りました。これは！と期待しつつそばまで行ってみるとその下には見覚えのある側溝があり、ちょっと遠回りはしましたが見事に現場を発見することができました。手持ちの写真だけだったらここに来ても全く確信が持てなかったはずなので、さっきＦＣ会報を見せてもらえていたのは本当に幸運でした。

　ツツジの木の場所から土手を見ると何本も踏み跡が見えたのでこの付近が次の現場であることが濃厚です。一旦バイクを取りに行き再び戻って土手を駆け上がり一つ一つの踏み跡を確認していきます。どれも同じように見えましたが、微妙な地面の凹凸や複数のカットからなっちの手前に写っている踏み跡を特定することができました。