熟年トレッキングツアー体験記7
(2007.5.27〜28)

 毎年,春と秋の恒例のトレッキングツアーですが,去年は尾瀬ゆきのツアーが2回続けて最少催行人数に達さずに流れてしまったので,今回は約1年半ぶりのトレッキングツアーになります.
 今回は,題して
「黒姫童話の森と斑尾高原トレッキングの旅」

 最新鋭のバスに乗り込み,名神高速→中央道→長野道→上信越道と走り,途中長野IC近くの「おぎのや」で昼食をとって,再び豊田飯山ICまで高速を走りました.

高野辰之記念館

(長野県中野市)

♪うさぎ追いし かの山 小鮒釣りし かの川〜
で始まる唱歌「故郷(ふるさと)」は誰もが知る歌だが,その作詞者,高野辰之の名前を知っている人は少ないかもしれない.「故郷」の他にも「春の小川」「春が来た」「紅葉」「朧月夜」などの作詞を手がけている.
 どれもが,曲を聴くだけで情景が目に浮かぶ名曲である.
 高野辰之記念館は辰之が学び、教鞭を取った永田尋常小学校の跡地にある,大正4年に建てられた校門,運動場などが残っている.

故郷の歌碑

 私自身が通った小学校もそうだが,子どもの目からは広く映った運動場も,大人の目からはずいぶん狭く感じる.成長した証しだろうか.
 館内には,辰之が父に宛てた書簡や編纂に携わった尋常小学校読本、唱歌集などが展示されてる.私は辰之の理科のノートに興味を持った.化学の実験装置などが丁寧に記されており.今でも十分に使える内容で,当時の小学生がこんなに高度な化学を勉強していたのかと驚いた.
 音楽室にあるオルガンは懐かしい足踏み式のもので,誰でも弾くことができ,「春の小川」などの楽譜も用意されている.

 記念館の外には「春の小川」をイメージした庭園が整備されている.

 ちなみに,この中野市は作曲家,中山晋平を生んだ土地でもあり,市内に中山晋平記念館もある.

長野県中野市公式ホームページ

トップページに高野辰之記念館のホームページや中山晋平記念館のホームページへのリンクがあります.

幻想的な霧の黒姫高原
(長野県信濃町)
 ここは,スキー場のゲレンデで,7月下旬から10月上旬にはコスモスが一面に花開く.
 しかし,行った時には,霧で視界がほとんどない.駐車場の車もまばらで観光客もほとんどいない様子だ.
 黒姫童話館などの観光施設やトレッキングコースがある場所までは,一般の車は入れず,無料のシャトルバスで行き来する.天気が良ければ,道端の植物を見ながら歩いても快適な距離だ.
 霧が深い事もあり,単独行動をあきらめて,参加者全員で御鹿池を一周するハイキングコースを目指すが,初めての場所でなんせこの霧.一歩間違えば遭難しかねないので,添乗員さんを先頭に歩くことにした.
 道にはウッドチップが敷かれていて,足に優しい.また車いすでも廻る事ができる.

 時間つぶし(?)に黒姫童話館といわさきちひろ黒姫山荘を見学する.

 いわゆる理工系の私にとっては,童話はちょっと縁遠いかなぁと思ったが,いわさきちひろの絵は好きだ.学生時代にガールフレンドから絵をプレゼントされた記憶がある.確か安曇野の方に美術館があったと思う.


いわさきちひろ黒姫山荘の作業場からの眺め

思わず深呼吸 信濃町

信濃町の公式ホームページ
トップページから黒姫童話館のホームページへのリンクがあります.

斑尾高原トレッキング
 ここから2日目の行程になる.
 いよいよ今回のツアーのメインである斑尾高原トレッキングだ.

 長野県と新潟県の県境を中心に,合計約80kmの信越トレイルが整備されている.
 今回歩くコースは湿原をめぐるコースで,ビジターセンター「山の家」から万坂峠までの約8kmを,一昨年,四阿山登山でお世話になったガイドの斎藤さんの案内で歩く.

山の家(8:55)
(ビジターセンター)
  
沼の原湿原(10:00)
赤池 
(11:20)
袴池・袴湿原
(12:00)
万坂峠
(12:30)
スタートから9800歩
 前回と同じ様に斎藤さんの号令で準備運動をしてスタートする.

 山の家からは少しの間車道を歩き,山の中に入る.

 くもりがちの天候で,少しひんやりした空気だが,アップダウンがあり,半袖でも大丈夫だ.

 広葉樹の中をしばらく歩くと,急に視界が開け,沼の原湿原が目の前に広がる.参加者から感声があがる.

 ここはミズバショウの観察ポイントだが,シーズンを過ぎていて,でっかい葉っぱだけになっていた.湿原に架かる木道の上を歩くのは気持ちが良い.

 湿原を渡りきったところで休憩と記念撮影.

大きな写真はフォトアルバムにあります
 このツアーは熟年対象のツアーなので,歩くスピードも比較的ゆっくりだが,かなりアップダウンがあるので,隊列が長くなってしまい,前の人の背中が見えなくなると急に不安になる.

 赤池はトイレがある休憩ポイントだ.小屋もあるので天候急変の場合には避難することもできそうだが,携帯の電波(DoCoMo)はかなり不安定なので注意が必要だ.
 バスも乗り入れることができるので,ここでバテた参加者を収容する.

 万坂峠までは,あと1.8kmほどだ.

 万坂峠で待機しているバスに乗り込み,昨晩泊まったホテルタングラムへ戻り,昼食と温泉タイム.

 昼食は6種類のメニューから選ぶ事ができた.私は迷わず冷たい信州そば定食にした.

NPO法人 信越トレイルクラブ

信州 信濃町 タングラム斑尾東急リゾート

今回私たちがお世話になったホテル.
ゴルフ,ハイキング,スキーなどを楽しむことができます.
ペット対応ルームもある様です.

 秋に歩いたら,さぞかし紅葉がきれいだろうと思ったら,秋にはこの続きを歩く事になった.今から秋のツアーが待ち遠しい.


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2007年 8月 14日 火曜日


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