ドラマ「ラストプレゼント」ロケ地の旅
★ 里笛小学校編 ★

      

 ニセコ町を後にして、次は里笛小学校として登場する旧湯里小学校です。ここも事前に分かっていた場所なので難なく到着しましたが、少々奥まったところにあるので道なりに走っているだけだと間違いなく通り過ぎてしまいます。2002年に閉校したこの小学校は現在木工品の工房「湯の里デスク」として利用されています。
 校庭でアングルを考えていると、時折落ちていた雨がポツリポツリからシトシトになってきたので撮影がしばらく中断しました。その間は校庭の木の下で雨宿りをしていましたが、雨音だけが聞こえるなか校庭や校舎をぼんやり見つめていると、賑やかな子供たちの声がどこからか聞こえてくるような気がしてきます。
 雨はなかなか止まず、撮影は再開できないし涼しくなるどころか蒸し暑さが増すばかりです。思わず口をついて出た言葉は、『もう、雨ヤダー!』。(笑)

里笛小学校(撮影:吉郎) 里笛小学校(撮影:マケN)
分りにくいですが、ドラマでは正面に見える時計の下に「里笛小学校」の看板があります。
実はこの場所には元々「湯里小学校」の文字があって、現在文字そのものは無いのですが
その日焼け跡が残っていて、それを隠すためにわざわざ看板を設置しています。

里笛小学校正門(Wキョーコ) 里笛小学校正門(マケN)
『ここだ、ビデオの小学校!』
マケNが持っているのは左のサンプル画面などを印刷したロケ地探索用資料です。
これでも写真を見ながら同じポーズをとっているつもり…。

Wキョーコの目の前には巨大なツリーが、一方マケNの見つめるその先には…、
ツリーを見上げる(Wキョーコ) ツリー痕を見下げる(マケN)
何にもありませんでした…。 _| ̄|○
ツリーはロケの翌日に薪になりましたとさ。

ツリーを見上げる(今日子) ツリーを見上げる(マケN)
気を取り直して、『ここだ…』
あ、構える手が逆だ…。

里笛小学校ツリー(Wキョーコ) 里笛小学校ツリー(マケN)
デジカムが無いので携帯で代用。この暑いのにわざわざ手袋をしているところにも注目です(笑)。
コートとマフラーは持ってませんが、もしあってもこの暑さでそんなもの着たら死んじゃうので再現できません。
ドラマ画面の左手の体育館と校舎の間に出入り口が見えていますが実はダミーで、
校舎外壁の下から1mほどの高さまであるレンガ壁も同じく作り物です。
言われなきゃ判らないような意外なところにまで手間をかけていることに驚かされます。
右の写真にポインタを合わせると京子役になります。

里笛小学校校庭(今日子) 湯ノ里小学校校庭(マケN)
お立ち台や鉄棒など画面に登場する”学校にありそうな用具”は全て撮影用で実際にはありません。
百葉箱はこの学校で使われていた物が現存するのですが、これもわざわざ別の物を持ち込んでいます。

 校庭に立っていたツリーは現地調達で、写真の百葉箱の後ろにある森から移植しています。撮影が終わったあと多くの方が残されたツリーを『記念に残せないか』と考えたそうですが、これだけ成長した木は根付くのが難しく倒れる危険があるということで、残念ながらロケの翌日に切り倒されて薪になりました。

 学校でのロケは2003年10月25日と、同11月14日の2回行われ、予定ではクリスマスのシーンは雪が積もった中での撮影になるはずだったのですが、この年は珍しく雪が降らなかったためそれは叶いませんでした。ドラマの画面では息が白く見えない(本当は真っ白だったらしい)のでそんなに寒くないように見えますが、実際は物凄い冷え込みで出演者やスタッフ、エキストラも長時間外にいられず、エキストラの地元の皆さんですら寒さに耐えかねてかなりの方が途中で帰宅してしまったそうです。
 全ての撮影が終わったのはなんと翌朝の4時! そして休む間もなくなっちと梨華ちゃんは大阪へ移動して翌日のスポーツフェスティバル@大阪に臨んだのでした。二人とも本当にお疲れ様です。

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