ドラマ「ラストプレゼント」ロケ地の旅
★ 比羅夫駅編 ★

      

 難所を乗り越えて何とか明るいうちに最後の現場である「比羅夫駅」に到着しました。今回の現場の中では唯一テレビを見ている時に場所が判ったところです(誰でもわかりますが)。里笛町役場や里笛小学校の看板はわざわざ作っているのに、この駅は実名でそのまま登場するのでちょっと不思議です。単に演出上必要が無かったからか、JRの許可が出なかったからなのかは分かりませんが、どうせなら里笛駅にしてくれれば探す楽しみが増えたんですけどね。

 それにしてもこの二人、吉郎から出身の町の名前くらいは聞いていたのかもしれないけど、吉郎の実家の住所も知らずにビデオの映像だけを頼りに”吉郎作「きょうこへ」ロケ地の旅”にやって来るとはすごい。京子はもし今日子と列車の中で遇わなかったら何の資料もなかった訳だし、ビデオも部屋で1回見たっきりだから情報は全て現地で集める覚悟だったのかも。マケNも見習わなくては。

比羅夫駅ホーム(Wキョーコ) 比羅夫駅ホーム(マケN)
撮影中にちょうど列車が到着したんですが、数名の乗降客がいたのでチャンスを逃しました。
元鉄っちゃんのマケNには不自然なクランク状の線路とホーム反対側の大きな空き地が目に留まります。
かつてはもう一つのホームがあって、積み出しや列車の交換が行われていたのかもしれません。

比羅夫駅駅舎(Wキョーコ) 比羅夫駅駅舎(マケN)
比羅夫駅は無人駅ですが駅舎が民宿を兼ねた全国でも珍しい駅です。
ギリギリで写らないようにしましたが、実は宿泊客が駅のホームでバーベキューやってます。
面倒なのでこのまま泊まろうかと思いましたが、ユースホステルの宿泊券が余ってたので断念。

比羅夫駅待合室(今日子) 比羅夫駅待合室(撮影:マケN)
『靴ズレできたんだけどバンソーコー…』(今日子)
右の写真は京子の視点から見た待合室です。

待合室ベンチ1(Wキョーコ) 待合室ベンチ1(マケN)
『ちょっと、おねーさん?』(今日子) Zzz(京子)
マケNはこの写真を撮りながら京子が座った同じベンチに座って心の中でニヤケまくってます(笑)。

待合室ベンチ(しま太郎) この猫! 「駅の宿ひらふ」の飼い猫であり京子の膝の上でなでなでしてもらっていたあの猫で名前は「しま太郎」です。残念ながらそれを知ったのは旅から帰った後で、再現撮影に参加してもらうことはできませんでした。もし事前にそのことを知っていれば…。
 里笛小学校では一見学校にありそうなもののほとんどが撮影用に持ち込んだ大道具・小道具だったので、この猫もてっきりそうだと思って探しもしませんでした。この旅最大の不覚です。宿の方とも話をして撮影時の様子について色々聞かせてもらっていただけに、その時この猫の話が出ていたらと思うと残念です。
 なっちファンに限らず、この駅の宿を訪れた人の多くがwebにその時の様子をアップしているのですが、必ずといっていいほど話の中にこのしま太郎が登場します。マケNが行った時はいなかったのに…。お前は一体どこに行ってたんだよ〜(涙)。あんなに手間をかけて各シーンを再現してきたのに、こいつをひざに乗せた写真を撮り逃したのが悔しくて夜も眠れません。(ウソ)
 
宿のHPのDIARYにロケ当時の様子が掲載されています。

(写真提供:かねやんさん)

 信じられないような話ですが、比羅夫駅での写真を撮り終わった直後にまるで力尽きたかのようにフィルムカメラが壊れて撮影不能になりました。タイミングが良いのか悪いのか偶然にしては出来過ぎでしたが、とにかく途中でのことじゃなくて本当に良かったです。

 今日一日の内容があまりに濃かったせいで、最初の現場だったニセコ町役場に行ったのがもう遠い昔のように感じられます。きのう千歳市から始まった”ロケ地の旅3本立て”の最後の撮影が終わって、全ての現場を見つけた大きな達成感に浸りながらあらためて京子、いやなっちの座っていたベンチに腰を下ろしてこれまでの旅を振り返りながらしばらくの間ぼーっとしてました。気が付くと外はもう暗くなっています。そう、このベンチに座っていたなっちは今まさに代々木体育館で熱いライブの真っ最中のはずです。今回は直接応援しに行くことができなくて残念だけど、まさになっち三昧の楽しい2日間でした。そしてあいぼん、のの。娘。としての最後の姿を見に行く事はできなかったけど卒業おめでとう…。これからもがんばれ!


ドラマ「ラストプレゼント」ロケ地の旅2005
★ しま太郎に逢いに編 ★

 …しま太郎不在の撮影から1年後。その写真を撮るだけのために再び比羅夫駅へ行ってきました。
 現地に到着したのはもう夕方で前回とだいたい同じ時分です。『おーい、しまたろう!見えてるか?来てやったぞ!』とは言いませんでしたが期待を胸に待合室へ入ると、…ってまたいないじゃん! 宿の方に尋ねてみるとしま太郎はおさんぽの最中で、いつ戻ってくるかは判らないとのこと。うぅ、動物が相手じゃしかたがありません。そして京子が座っていたベンチで延々待つこと2時間…。外が真っ暗になってもしま太郎は帰ってこなかったのでした…。_| ̄|○

 翌朝、ニセコ駅近くの宿から再び比羅夫駅にやってきました。不安を胸に待合室に入ると…、イターーー!2年がかりでようやく会うことができました。そのしま太郎は朝ごはんの真っ最中だったのでその間にカメラのスタンバイです。
 ご飯を食べ終わって床に寝そべったところでさあ撮影開始と思ったら、…爆睡してるよ。いったい何時まで遊んでいたのやら…。「ちょっとだけ付き合ってくれよォ」としま太郎を抱きかかえて膝の上へ乗せて、「お前はなっちになでなでしてもらっていいな〜」と顔を覗き込むと、…やっぱり爆睡してました。

待合室ベンチ2(Wキョーコ&しま) 待合室ベンチ2(マケN&しま)
『ちょっと、おねーさん?』(今日子) Zzz(京子) Zzz(マケN) Zzz(しま)
京子の膝の上ではぬいぐるみのようにシャキっとしてますが、マケNの膝の上ではもうぐにゃぐにゃです。
しまを抱きかかえて走るわけには行かないので、これだけのためにカメラのリモコンを買いました。

待合室ベンチ3(Wキョーコ&しま) 待合室ベンチ3(マケN&しま)
『売れっ子なんでしょ?少女漫画界のプリンセス』(京子)
しまは本当に大人しい猫です。ロケの本番では一発でOKをもらえたかな?

Zzz(しま太郎) 撮影が終わると急に起き上がって外に出て行ったと思ったら車の下でまた寝ています。
 今回は宿の方が忙しそうだったので、しまが出演することになった経緯を聞くことはできませんでしたが、もし飛び入りだったとしたらきっとこの人なつっこさと大人しさがスタッフの目に留まったのでしょう。

 気が付けば撮影開始から1時間半も過ぎていました。
名残は尽きませんがそろそろお別れです。
『しま、付き合ってくれてありがとう。達者で暮らせよ』

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