ドラマ「ラストプレゼント」ロケ地の旅
★ 吉郎の実家編 ★

      

 吉郎の実家と草原はこの時点でノーヒントです。人工物の無い草原を見つけるのはかなり難しいと踏んでいましたが、重要な舞台の一つである実家は聞き込みで何とかなるような気がしていました。ところが湯里小学校から蘭越町役場までの間に駅前の食堂や観光案内所で情報を集めてみましたが何の収穫もありません。だんだん焦りが出てきたところでしたが蘭越町役場でやっと情報が手に入り次に向かう所は決まりました。日曜日なのでニセコ町役場同様当直の方がいただけだったのですが、偶然にもこの方がロケ隊が来たときに役場側の窓口になった方で、詳細な場所をじっくり教えてもらえました。
 他に誰もいない役場の中で地図を広げながら話を聞かせてもらって、ここでも平日の業務中だったらこうはいかなかったはずだし、『当直が他の職員だったら場所を教えられなかっただろう』とのことで運に助けられました。ただ羊蹄山をバックに歩くシーンの場所だけは判らなかったのでコンプリートがかなり遠のきました。主なロケ地であるニセコ町でも蘭越町でもなければ、倶知安町など羊蹄山を中心に半径15km程の広大なエリアを捜索しなくてはならずとても困難になります。とにかく時間も限られているのでとりあえず場所が判った「吉郎の実家」から行ってみることにしました。

吉郎の実家(Wキョーコ) 吉郎の実家(撮影:マケN)
『留守かな…』
「杉倉書道教室」の看板こそありませんが、ドラマに登場する家そのまんまです。
室内には普通に生活道具があり電気のメーターも動いていましたが、ポストも表札も無く
常時人が住んでいるような様子ではありませんでした。

コケる(今日子) コケる(マケN)
『待ってよ、おじさん! ア゛ッ!』
ちゃんとバッグの中身をばら撒いてあります(笑)。

どこいくの?(京子) 帰るんだよ!(今日子) 吉郎の実家(撮影:マケN)
『ちょっと待ってよ、どこ行くの!?』(京子) 『 帰るんだよ!』(今日子)
京子はこの場所を逆から歩いてきて吉郎の実家を見つけますが、
その家は実際にこの道の真っ正面、京子の頭の陰にあります。
右の写真にポインタを合わせると家が見えます。

クルッ!(今日子) クルッ!(マケN)


・・・(?) ・・・(マケN)
『・・・・(−−#)』 山下くん走る!

先生!今日子先生!!!(山下くん) いるのは分ってるんですよ!早く出てきてください!(マケN)
ダンダンダン!
『先生!今日子先生!! いるのは分ってるんですよ!早く出てきてください!!』

ペコリ(山下くん) 吉郎の実家前(撮影:マケN)
この家に通じるのは本当にこの砂利道だけで、周りには人も車もいない畑の中の一軒家です。

 強烈な日差しと蒸し暑さのおかげでアスファルトの上を歩いているだけで何度も倒れそうになり、資料を覗き込む度にボタボタと汗が写真の上に落ちました。山下くんが走っているシーンの再現は、ボツになりましたが少しでもオリジナルに近づけるために望遠を使った撮影もやっています。遠い立ち位置まで必死に走って足踏みするのを何度も繰り返して、1枚撮るたびに息を切らしてグッタリでした。炎天下、撮影に2時間を費やしてヘロヘロになりながらも時間を気にしつつ草原へ向かいます。 

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