衣装ケースを利用した
        た い 肥 作 り


この容器1個で3人家族ぶんをカバーします(一日に三角コーナー1杯分)
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用意する衣装ケースは、容積が75g程度のもの
それに上図のように通気穴と排水穴をあけます
穴の直径は1.5〜2.0cmほどと少し大きめ。ドリルでもあけられますが、できない場合は、鉄パイプなどをガスコンロなどで熱して溶かしあけてもいいでしょう
ドリルを使うときには、ケースにヒビがはいらないように気をつけてください

奥に山になっているのがもみ殻8缶分。手前に米ぬか2缶と落葉1、土1、生ごみ堆肥1/2缶。
     
写真左:
衣装ケース3個分ほどの『床材』をつくっているところ。
 床材のレシピ(容積比)
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 @ もみ殻   :  8(48リットル)
 A 米ぬか   :  2(12リットル)
 B  土    :  1( 6リットル)
 C 落ち葉   :  1( 6リットル)
 D 生ごみ堆肥 :  0.5( 3リットル)

Dの生ごみ堆肥はなければ入れる必要はありません(カッコ内は容器1個分の目安)。

一度にたくさん作るときには、左の写真のように一斗缶を使うと便利。
床材はケースにだいたい6分目ほど入れておきます。
通気穴を上に、太陽に向けて斜めにセット。
少し『くぼみ』を作って...
くぼみに生ごみをかためて置き、床材をからめるようにする。さらに床材を軽くまぶしておく。
     
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生ごみを投入するとき気をつけること
生ごみを床材に混ぜ込まない
一日に三角コーナー一杯程度が投入の目安。よく日のあたる場所にケースを置く
傾斜をつけて置きます。
(空気穴を上に、排水穴を下になるように)
生ごみの投入は『朝』がベスト。日中の太陽熱が生ごみの醗酵を促します

3人家族なら、だいたい3〜4ヶ月間、生ごみを投入し続けることができます。
  
ここでは、もう一個の衣装ケースを使った二次醗酵の方法を紹介します。
すでに3ヶ月間生ごみを投入して、中身がいっぱいになりました
水分もかなり多めになっています。70%以上は充分あるでしょう

あまりきれいではありませんが、これを手でぎゅっとにぎると、水気が滴り落ちるほどです
良好な醗酵をさせてやるために、米ぬかと土を追加しています。衣装ケースから取り出した生ごみ10に対して、米ぬか2土1の割合でよく混ぜあわせます
さらに水分が多すぎる場合は、もみ殻も少し入れてやります。
それにより、適当に水分調整ができ、2日ほどで活発な醗酵が始まります。
手を差し込んでみると熱いくらいです。
醗酵をさせて高温にすることで、悪玉菌や雑草などの種子を死滅させることができます。
米ぬかを入れたら、平型のスコップでよくかき混ぜます

かくはん用の容器は、セメントなどを混ぜるときに使う『トロ舟』という道具。ホームセンターでも売っています
手でぎゅっと握ったとすると、じわっと指の間に水がにじむ程度がベスト。水分は50〜60%程度
夏は水分少し多め。冬は少なめにします
よく混ざったら、衣装ケースに入れます



米ぬかなどを追加しているので、少し分量は増えていますが、醗酵が始まればじきに減量してしまいます
衣装ケースにもどしたら、毛布などで被いをして、雨水のかからない場所に置いておきます
手を差し込んで、熱いくらいの醗酵温度を確認します
10日ほど経ったら、中身を取り出し、切り返しをして、また容器にもどします。

さらに10日後、もう一度切り返しをします。あとは容器に入れたままで、2ヶ月ほど熟成させて生ごみたい肥ができあがります