土 ボ カ シ の 製 作

おからを使った土ボカシ作り

01/02/11

畑に入れて土壌を活性化するための資材を『たい肥』と呼びます。

たい肥を施した畑では、微生物が大量に活動し、土壌はふかふかとして(団粒構造)作物にとって快適な生活空間?となります。

ただ、たい肥としての欠点は、比較的大量に投入する割には肥料的な効果が薄いということです。

その点、この『ボカシ』はたい肥の特徴に『肥料』としての役割をプラスさせた合理的な資材といえましょう。

作り方は以外に簡単です。

生ごみ生かそう会でも土をたくさん使 った『土ボカシ』を作っているので、 それを紹介します。

切り返しはリフトにバケットを取り付けて

 用意するもの


@ 山 土 サバ土のようなミネラル豊富で雑菌の少ない土
A オカラ なるべく新鮮なもの
B 米ぬか なるべく新鮮なもの
C もみ殻 なるべく新しいもの
D 鶏ふん 生ふんでOK
以上を

■山 土 :3
■オカラ :1
■米ぬか :1
■もみ殻 :1
■鶏ふん :0.5
の割合で用意
(すべて体積比)

 手 順

@オカラ、米ぬか、もみ殻、鶏ふんを平坦な場所で混ぜあわせる。このとき、山積みにせず、薄く広げる感じにしておく
A山土を@の上にかぶせる
B全体をまんべんなく混ぜあわせる
Cこのとき、水分の調整をします。理想的には水分量を60%ほど(手で握って水分がにじむ程度)に。ホースで散水しながら水分補給します
D雨水がかからないようにしておきます。保温、保湿、遮光のため、古カーペットをかぶせておくとよい
Eときどき、棒状温度計で検温。60℃以上を確認してください
F10日ほど醗酵させてから、切り返しをします。このころには醗酵温度は50度前後に下がっています
G切り返しは2回ほどおこないます。そのたびに水分の調整をします
Hあとは、1ヶ月毎に切り返しをして、手順@から5〜6ヶ月後に完成
00/7/4
     
Fの切り返し風景
今回のボカシ作りにはオカラ1トンを使いました
切り返し前
水分を補給しながら…
いったん別の場所に移動

またもとの場所に積み上げる
ふたたび水分を補給してやる
完了。切り返し前よりふんわりと全体の量も増えた感じ
ある程度の量のたい肥やボカシを作ろうとすると、場所や機械もほしくなってきます。欲をいえば、切り返しをしやすくするための『醗酵槽』やホイールローダなども。

とはいえ、ぜいたくも言ってられないので、機械がないならば、作業はみんなでやりましょう。本来、たい肥作りは楽しいものなのです。

土 ボ カ シ の 使 い 方

畑の畝の上に簡単に溝を作っておき、そこに土ボカシを撒いてゆき、あとで上から土をかぶせる。
目安としては土に対して5%くらいの量。

このボカシは完熟しているので、すぐにタネをまく、または苗を植えても大丈夫。



試作の 土ボカシ の分析結果
水分
PH
EC
NH4-N
No3-N
T-N
T-C
C/N
P2O5
2.8
7.05
1.42
0.15
0
1.18
7.54
6.37
0.81
K2O
CaO
MgO
Cl
So4
Al
As
B
Cd
0.87
0.71
0.72
0.05
0.08
52083
0
70.2
0.3
Cr
Cu
Fe
Hg
Mn
Mo
Ni
Zn
19.9
30.9
13800
0
157.2
0
12.5
29.7


食品工業用攪拌機械を使って
土ボカシづくり

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